オランダ遠征4日目を迎えたなでしこジャパンは26日(木)、オランダ女子代表と非公開で練習試合を行いました。25日には紅白戦を行うなど、ゲーム形式でのトレーニングを連日積んでいますが、この日は45分×2本、交代自由という条件でのゲームとなりました。両チームともに前後半でメンバーをほぼ入れ替え、なでしこジャパンは全選手がピッチに立ちました。

国内リーグでシーズン終盤を迎えている選手にとっては、背が高く、フィジカルや間合いが異なる相手との対戦は久しぶり。ふとしたところでボールを失う選手も見られましたが、チームは徐々にペースを掴み、シュートまで持ち込む場面もありました。佐々木監督は「これは今の段階でのチームの状態。3日後に向けて質を上げていければ」と手応えをつかんだ表情で試合を振り返り、得た課題や発見を口にしていました。

チームは29日(日)、フォーレンダムスタジアムでオランダ女子代表との国際親善試合に挑みます。試合は16:30(日本時間 24:30)キックオフです。

監督・選手コメント

佐々木則夫 監督
オランダ女子代表との練習試合は、7対3の割合でボールを支配してチャンスを作り、シュートチャンスも多くありました。しかし決定力の部分が欠け、勝負として結果が出なかったことも事実です。短い期間のなかで準備をしてきて、いい表現は見せてくれたと思います。この練習試合の結果を受け、3日後の国際親善試合に向けて質を上げていきます。

DF #7 川村優理 選手（ベガルタ仙台レディース）
違う環境のなか、またレベルが高いなかで、早く慣れることが大事だと感じています。スタジアムの人工芝は雨のせいか球足が早く、弾み方や伸び方が違うので上手く対応したいです。代表メンバーから多くのことを吸収して試合に備えたいです。

FW #9 菅澤優衣香 選手（ジェフユナイテッド市原・千葉レディース）
オランダとの練習試合では、相手のリーチの長さ、パワーに最初は感覚がつかめませんでしたが、最後はシュートチャンスも作ることができました。ただ決め切ることができずに課題が残ったので、試合ではしっかりと決めたいです。

FW #20 横山久美 選手（AC長野パルセイロ・レディース）
今回の合宿は、どれだけ自分の良さが出せるかを試してみたいと思っています。前回なでしこジャパンに参加したときとは、また違うことを吸収していくつもりです。試合に出るチャンスを得たら、得点を取ることにこだわってアピールしたいです。

FW #21 田中美南 選手（日テレ・ベレーザ）
すごくレベルが高いなかで過ごしているので、守備の面で勉強になります。ボールを追うこと一つとっても、いつもより周りの仲間を意識してやらないといけない点で所属クラブとはやり方が違います。数日しかありませんが、ここで点を取ることでFWとしてアピールしたいと思います。

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