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準優勝のなでしこジャパンが帰国 ~FIFA女子ワールドカップ カナダ2015~
2015年07月08日
FIFA女子ワールドカップ カナダ2015で準優勝したなでしこジャパンが7月7日、決勝戦を戦ったバンクーバーから成田空港着の航空機で帰国しました。
史上2チーム目の大会連覇こそなりませんでしたが、優勝した2011年の前回大会と2012年のロンドン・オリンピックに続いての世界大会3回連続での決勝進出を果たしました。成田空港では数百人のファンの方々の温かな出迎えを受けて、選手たちの顔にも自然と笑顔が浮かびました。
到着後、千葉県成田市内で主将のMF宮間あや選手(岡山湯郷Belle)と日本サッカー協会の野田朱美女子委員長と共に記者会見に臨んだ佐々木則夫監督は、「各国のレベルが高くなった中で1戦1戦勝つことは容易ではなかったが、選手たちの粘り強い戦いと決勝へ行くという思いで願いが叶った。素晴らしい選手たちだったと誇りに思う」と話しました。
決勝では前回大会とロンドン・オリンピックの決勝と同じ顔合わせになったアメリカと対戦。2-5で敗れましたが、0-4のビハインドからFW大儀見優季選手(VfLヴォルフスブルク)のゴールなどで2点を返す粘りを見せました。
佐々木監督は、「最後の笛はなでしこジャパンの次へのスタート。次に世界を目指すにはプラスアルファが必要で、しっかり検証して積み上げていく必要がある」と語り、個の質と判断のレベルアップの必要性と重要性を指摘しました。
宮間選手は、「一番欲しかったワールドカップを手にすることができなかった。その代わりになるものは何もないと思う」と改めて連覇を逃した悔しさを口にしましたが、「その時に出来る最良の判断と最良のプレーをしたと思うので、そういう意味での後悔はない」と話しました。
なでしこジャパンの女子ワールドカップでの戦いは終わりましたが、今後はEAFF東アジアカップ2015(8月1日~8日、中国・武漢)、年明けにはリオデジャネイロ・オリンピック予選が控えています。
佐々木監督は、今週末に再開するなでしこリーグの試合から「東アジアカップのためにしっかり視察をしたい」と話しました。
なお、FIFA(国際サッカー連盟)の発表によると、24チーム出場に拡大された今大会の観客動員は52試合で135万3506人で、大会最高記録を更新(1試合平均26,029人)しました。合計146ゴールが生まれ、1試合平均2.8ゴールは前回大会の2.69を上回りました。また、新たに導入されたゴールラインテクノロジーで確認された得点は8ゴールありました。次回2019年大会はフランスで開催の予定です。
監督・選手コメント
佐々木則夫 なでしこジャパン(日本女子代表)監督
日本のみなさんからエールをいただき、それがパワーになりました。ご声援ありがとうございました。こういう経験を次へつなげていかなければなりません。2008年の北京オリンピックから選手と共に積み上げてきた経験が世界3大会で通用したということと、これから世界が変わるということを今大会で確認しました。来年のリオデジャネイロ・オリンピックでは金メダルを狙うことは間違いありませんが、アジア出場枠2を争う予選はプレッシャーのかかる非常に厳しい戦いです。個の質と判断を上げていくことが重要です。
MF #8 宮間あや 選手(岡山湯郷Belle)
目標や仲間を信じる力が強かったと感じた大会でした。(オリンピックで勝つには)個の質も必要ですし、世界のNO. 1やNO. 2と戦うには、自分たちは世界NO. 1になれるのだという自信を持つことが必要です。チームは一端解散になりますが、女子サッカーの発展のために選手として頑張っていきたいと思います。
DF #4 熊谷紗希 選手(オリンピック・リヨン/フランス)
個の能力を上げようと海外に出て、今大会でできた部分もありますが、試合中にピッチの中で修正していくところは、もう少しできたのではという悔しい思いもあります。決勝は「悔しい」の一言ですが、戦い方の面でアメリカの方が上手でした。
MF #13 宇津木瑠美 選手(モンペリエHSC/フランス)
みんなの思いの強さを感じることができたので、仲間に出会えてサッカーを一緒にやれる人がいてくれることを本当に嬉しく感じて、彼女たちのために勝利したいと素直に思えました。結果にはつながりませんでしたが、そういう姿勢でやりきれた大会でした。
FW #17 大儀見優季 選手(VfLヴォルフスブルク/ドイツ)
(決勝では)対応できた失点もいくつかあったので、勿体ないところもありましたが、それを含めて実力だと思います。取り返せる可能性も感じましたが、1得点では足りなかったので、自分自身がレベルアップしないといけないと感じた部分です。チームとしても、さらに変えていかなくてはいけないことがたくさん見えたと思います。
DF #19 有吉佐織 選手(日テレ・ベレーザ)
こういう舞台で海外の選手たちとやれて自信にもなりましたし、どういうプレーが通用するか、分かったこともありますし、勝負の厳しさも感じました。もっとプレーのスピードや質を上げていきたいです。いろいろと経験させてもらったので次につなげないといけないですし、その責任もあると思います。
FW #15 菅澤優衣香 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
(決勝で得点を)決めきれなかったので、チームに貢献できなかったという思いがあります。積極的にゴールへ向かって行くプレーはもっと増やさなくてはいけないですし、決定力は日本に求められているものだと思うので、高めていきたいです。
MF #7 安藤梢 選手(1.FFCフランクフルト/ドイツ)
結果はすごく残念でしたが、決勝まで連れて行ってくれたチームに感謝しています。この23人はピッチの中外で一人一人がほかの選手のために戦える最高の仲間でした。最後は勝って笑顔で終わりたかったですが、自分たちがもっとやらなくてはいけないことを教わりました。
JFA-TV
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宮間あや 選手(岡山湯郷Belle) インタビュー
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澤穂希 選手(INAC神戸レオネッサ) インタビュー
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大儀見 優季 選手(VfLヴォルフスブルク/ドイツ) インタビュー
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岩渕真奈 選手(FCバイエルン・ミュンヘン/ドイツ) インタビュー
FIFA女子ワールドカップ カナダ2015
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