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なでしこジャパン、オランダ対策に非公開練習

2015年06月22日

なでしこジャパン、オランダ対策に非公開練習

FIFA女子ワールドカップ カナダ2015を戦っているなでしこジャパンは6月21日、バンクーバー市内で23日(日本時間24日)のノックアウトステージ1回戦(ラウンド16)で対戦するオランダを想定した練習に取り組みました。

夏の強い陽射しの下で約1時間半行われた練習は、前日に引き続いて冒頭の15分以外を報道陣に非公開として行い、実戦形式で攻守の連係やセットプレーなどに多くの時間を割いて、動きの確認を重ねました。

練習が終わった後も、守備陣を中心に数人の選手がグランドに残って話し合う姿が見られました。

今回が6大会連続でのFIFA女子ワールドカップ出場となったMF澤穂希選手(INAC神戸レオネッサ)は、「どの試合を観ても決定力はすごい。日本もそういうところは意識してやりたい」と話し、「チームが勝つために守備も攻撃も全力を出してプレーしたい」と意気込みを口にしています。

一方、選手間の距離感の再確認をしたというDF鮫島彩選手(INAC神戸レオネッサ)は、「ここからは負けたら終わりという戦いなので、まずはしっかりと無失点で抑えて、勝ち切ることを考えていきたい」と話しました。

ノックアウトステージ1回戦2日目のこの日は3試合が開催され、グループD 2位通過のオーストラリアがグループE 1位突破のブラジルを1-0で退けて8強進出を決めました。日本がオランダに勝って準々決勝に進めば、オーストラリアと対戦することになります。また、グループAを1位突破したホスト国カナダがグループC 3位スイスに1-0で勝ち、ベスト8入り。グループF首位通過のフランスはグループE 2位の韓国を3-0で退けました。

ブラジル対オーストラリア戦の結果を受けて、MF川澄奈穂美選手(INAC神戸レオネッサ)は、「前評判とか関係ない。勢いだけで勝てるわけでもないですが、そういうのが必要な場面もあります。日本が勝ちチームになれるように、細かいところを積み重ねて、全員で動きたい」と話しました。

選手コメント

MF #10   澤穂希 選手(INAC神戸レオネッサ)
FIFAワールドカップで得点をすることや勝つことは簡単なことではないのですが、そういう中でもしっかり勝ち切ってきたのは、大きな収穫だと思っています。オランダは身体能力が高くてフィジカルも強く、センターバックの選手も一発で逆サイドにロングボールを蹴るキック力があり、縦に速い印象です。(試合に出たら)攻撃も守備もしっかり押さえられるようにしたいと思います。ノックアウトステージは絶対に負けられない戦いですが、失点せず得点すれば勝てます。そこはしっかり意識しながらチーム一丸となって戦いたいです。

MF #9   川澄奈穂美 選手(INAC神戸レオネッサ)
オランダの映像はチームでも見ていますし、自分でもカナダ戦を見たので、イメージはある程度掴めています。相手のサイドアタッカーはかなり仕掛けてくるタイプです。ボールを奪った後のサポートも絶対に必要なので、出場したら、そこもしっかり出したいです。ここからノックアウト方式で負けたら終わりなので、次の一戦のことだけを考えてやりたいと思います。自分はコンディションも良いので、出場のチャンスを待って良い状態を維持できるようにしたいです。

MF #6   阪口夢穂 選手(日テレ・ベレーザ)
(グループステージ最終戦から次の試合まで約1週間あって)他の国よりも時間が長いので、オランダの分析をしながら準備ができるという点では自分たちには良いのではないかと思います。これまで攻撃が単調になりがちで、ボランチを経由して攻撃するシーンがそれほど多くはなかったので、もう少しボールに多く絡んでプレーしたいという思いはあります。(オランダ戦は)相手のスピードはポイントだと思います。やってやろうという気持ちです。

DF #5   鮫島彩 選手(INAC神戸レオネッサ)
オランダは攻撃陣、特にサイドの選手にスピードがあって、全体的に身長もあるので、スピードに乗らせるようなプレーはさせたくないと考えています。得点を獲るチャンスはグループステージよりも難しい場面が多くなると思うので、そこはチーム全体で意識してプレーしたいと思います。勝ちきることを考えていきたいです。

FIFA女子ワールドカップ カナダ2015

決勝トーナメント ラウンド16
なでしこジャパン(日本女子代表) vs オランダ
日本時間 6/24(水)11:00 キックオフ(予定)

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