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【Match Report】なでしこジャパン、初戦を快勝!3選手が代表初ゴールを記録 AFC女子アジアカップインド2022
2022年01月22日
AFC女子アジアカップインド2022に出場しているなでしこジャパン(日本女子代表)は21日(金)、グループステージ第1戦でミャンマー女子代表と対戦しました。
先発は熊谷紗希選手や田中美南選手など、東京オリンピックを経験した選手のほか、長野風花選手や林穂之香選手といった女子アジアカップ初出場のフレッシュな選手もスタートリストに入りました。
試合は日本がほとんどの時間で攻め込む展開になります。4分に田中美南選手のヘディングシュートがクロスバーをたたいた後も、両サイドや中央から攻撃を仕掛けてミャンマーを防戦一方にすると、22分に待望の先制ゴールが生まれます。GK山下杏也加選手のキックから長谷川唯選手へとつながり、最後は植木理子選手がヘディングシュート。この植木選手の代表初ゴールは、池田ジャパンの記念すべきファーストゴールにもなりました。
日本はその後も攻めますがゴールは遠く、43分に林選手が負傷交代を余儀なくされるアクシデント。猶本光選手が急遽出場しました。
前半でリードを広げられなかった日本は、後半にゴールラッシュを迎えます。後半開始すぐ、植木選手からパスを受けた長谷川選手がDFラインを抜け出して2-0とすると、52分には猶本選手が右足で直接FKを決めて3-0に。猶本選手もこれが代表初ゴールとなりました。
攻撃の手を緩めない日本は、69分に成宮唯選手と菅澤優衣香選手を同時投入すると、その1分後に成宮選手が代表初ゴール。猶本選手、菅澤選手と流れるようにボールがつながり、成宮選手が鮮やかなミドルシュートで4-0としました。
さらに後半アディショナルタイムには、長谷川選手が相手GKとの1対1を制して、スコアを5-0に伸ばしたところでタイムアップ。試合後に発表されたプレーヤーオブザマッチには、2得点1アシストの長谷川選手が選出されました。
日本は90分間で相手のシュートを0本に抑える高い集中力を見せながら、3人の代表初ゴールを含むゴールラッシュで、池田太監督体制となって初白星。FIFA女子ワールドカップオーストラリア&ニュージーランド2023出場権獲得と、大会3連覇に向けて好スタートを切りました。
なでしこジャパンは、中2日で行われるGS第2戦のベトナム女子代表戦に向け、再び調整を続けます。
監督・選手コメント
池田太 監督
まず大会初戦で勝ち点3を取れたこと、そしてこの暑さ、気候の中でも選手がしっかりプレーしてくれたことを嬉しく思います。ハーフタイムは相手の守備陣、中盤の選手を動かすように我々の動きを大きく、ダイナミックにしていこうと話し、後半に臨みました。チャンスは多く作れたと思うので、それをしっかりスコアにするということをベトナム戦でトライしていきたいと思います。
ベトナム戦に向けてはしっかりコンディションを整えていくこともそうですし、コンビネーションの部分は振り返って分析をしていきたいです。ベトナムの初戦を観て、また我々の選手のコンディションも見て、準備していきたいと思います。
DF #2 清水梨紗 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
女子アジアカップの初戦で緊張感はありましたし、前半は1点に留まりましたが、あの1点はすごく自分の中で落ち着けるポイントになったのかなと思います。チャンスはあったと思いますし、最後のクオリティが少し足りなかったので、前半は1点にとどまったんじゃないかと思います。
最終ラインではバランスをすごく意識していて、左サイドの三宅(史織)選手と試合前も話しましたし、試合中も何度か顔を合わせるシーンがあったので、個人としてはそこを意識していました。センターバックの二人は浮き球のボールに厳しく寄せて行ってくれるタイプなので、その後ろをカバーするということはこういう試合でも大事だと思って、最終ラインで話していました。
切り替えの部分は監督からすごく求められていましたし、前半からボールを取られた後の切り替えはチームとしてすごく良い意識でできました。4点目のシーンも右サイドで3人がボールに関わって奪い、そこから起点になって(成宮)唯さんが入っていくという良いシーンだったと思います。いろんな流れからの得点が今日はありましたし、その中でもっと球際にこだわっていかなければならないところがあったと思います。ここから対戦相手もレベルも高くなっていくと思うので、より引き締めていかなければならないなと思いました。
MF #8 猶本光 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
初ゴールについては、私が20歳のときに初めてなでしこジャパンで試合に出てからすごく時間がかかってしまったのですが、新しいなでしこジャパンの公式戦の初戦でチームの助けとなるゴールを決められてすごく嬉しいです。FKのときは、いつも練習している壁より低く見えたので、あまりピンポイントで狙いすぎず、しっかり枠に飛ばせば入るかなと思い、緊張せずに蹴れました。入って良かったです。
後半は選手が代わって、配置も変わりましたが、自分たちがボールを奪った後、相手の守備の陣形が崩れているときにFWが空いていたので、奪った瞬間にFWに入れてそこから攻撃を組み立てることをイメージしていました。ただ試合の中であまり縦、縦になっても混雑してしまうし、相手を揺さぶったり疲れさせる意味でももっと振っても良いかなと思い、バランスを見ながらやっていました。自分たちが攻め込んでいる分、背後には大きなスペースがありますし、相手の攻撃はFWを起点にしてくるということだったので、攻め込んでいる時こそ一番危ないと思っていました。紗希さんとも話してリスク管理は終始やっていました。
MF #14 長谷川唯 選手(ウェストハム・ユナイテッド/イングランド)
難しい戦いになる中で、先制点が大事だという気持ちで入りましたが、自分たちが想像しているよりも難しい試合になりました。一点を入れてからもなかなかうまくいかず追加点が取れなくて、そこでスコアを取っていく気持ちで後半は臨んだので、それが得点につながりました。初戦、まず勝てたことが良かったです。
決定的なシーンは自分も含めてたくさんあったのでそこを決められるようにしたいです。後半はコンビネーションを多く見せられたと思いますが、そういうシーンを前半の相手に体力が残っていてボールに寄せてくる中でもつくりだせば、早い時間から得点できると思うので、意識していきたいです。いつもどおりサッカーを楽しむことができたと思いますが、試合の入りのところで少しミスがあったので、改善しないといけないと思っています。
前回大会で優勝を経験していますが、内容としては優勝という気持ちにはなれなかったので、今回は自分のプレーで他の選手と違いを見せ、ゴールに繋がるプレーをたくさんして、内容としても結果としても優勝できればと思います。
FW #19 植木理子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
得点シーンについては、自分自身ヘディングは得意としているので、サイドにボールが行った時点で準備はしていましたし、(長谷川)唯さんが顔を上げたときに目が合った気がしたので、入っていった結果あのゴールにつながったと思います。個人としては代表でゴールを決めていない中で、ほしいという気持ちはずっとありましたし、チームとしても初戦という難しい試合の中で、誰かが早い時間に点を取ることが鍵になると試合前に話していました。それが今回自分になりましたが、個人としてもチームとしても良かったと思います。
準備はしていましたが、初戦の難しさを改めて感じました。ゴールポストに嫌われたとか、もっとゴールを決めることは課題だなと感じました。個人としてもチャンスがあった中での一点だったので、そういった部分では課題のほうが多いと思います。スコアが足りないという話はハーフタイムでも挙がっていましたし、1-0で次に進むのと2-0、3-0で次に進むのとでは気持ちが違うというのはキャプテンの(熊谷)紗希さんからもあって、その中で後半は得点できたので、ハーフタイムで話したことが功を奏したと思います。
AFC女子アジアカップインド2022
大会期間:2022年1月20日(木)~2月6日(日)
ノックアウトステージ上位5チームがFIFA Women's World Cup Australia & New Zealand 2023™への出場権を獲得
(※ただし、上位5チームにオーストラリアが入っていた場合、6位までのチーム)
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