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新チームで再始動のなでしこジャパン候補、ミーティングを中心にトレーニングキャンプをスタート

2021年10月19日

新チームで再始動のなでしこジャパン候補、ミーティングを中心にトレーニングキャンプをスタート

なでしこジャパン(日本女子代表)候補のトレーニングキャンプが10月18日(月)、高円宮記念JFA夢フィールドでスタートしました。池田太新監督の就任後初めてとなる今回のトレーニングキャンプには23名の選手が集い、10月24日(日)までの全7日間にわたって活動を行います。新チームの幕開けに相応しい青空の下に集合したチームはこの日、ミーティングを行ったあと夕方から約1時間、主にコンディショニングにフォーカスして汗を流しました。

トレーニング前に行われたミーティングでは日本サッカーの歴史や日本女子代表チームがこれまで残してきた足跡についての映像が放映され、これから自分たちが目指す未来について池田監督から選手、スタッフへ目標の共有がなされました。真剣な眼差しで池田監督の言葉に耳を傾けた選手たちはその後グラウンドへ。全身を動かしながらのランニングや2人1組でバランスを取るウォーミングアップを行った後、短い距離のランニングを繰り返す測定を実施。そこからボールトレーニング組と前日のWEリーグ戦出場選手を中心としたリカバリー組の2グループに分かれました。ボールトレーニングでは、ボールポゼッションの中にもターゲットとなる選手を配置し、攻撃方向を持たせながら行われました。軽快な動きで取り組んだトレーニングの最後にはレクリエーションも交え、キャンプ初日特有の緊張感もありながらリラックスした雰囲気でこの日は終了しました。

夕食後には再びミーティングが行われ、今後のスケジュールやその時々で目指すチームの姿、果たすべきミッションについて共通理解を深めました。また改めて日本サッカー協会の理念にも触れ、勝利を目指す中でもチームとして「感動を届ける」ことの重要さを再確認しました。そのためにも諦めず、ひたむきに、難局にも立ち向かい乗り越えていく姿勢の大切さを池田監督は語り、「変化を恐れず、成長する未来に向かってみんなでトライしていこう」と選手に言葉をかけていました。

ついに動き出した新チームは今後、2部練習やトレーニングマッチなどを重ねチームコンセプトの浸透を図っていきます。

監督コメント

池田太 監督
今日はピッチに出る前にミーティングで、選手にはこれからの未来を一緒に創っていこうという話をしました。これまでのなでしこジャパンや日本サッカーの歴史の映像を見て、先輩方が作ってきた、切り拓いてきたものを見て、我々がこの先を創って行こう、という内容です。それぞれに良い所、武器を持った選手が集まっているグループなので、まずは自分の持っている力をしっかりピッチで出すことを求めていますし、自分の力を出すこと以外にもプラスして、仲間に良い影響を与えられるような、相乗効果を出せるようなチームにしたいです。

昨日WEリーグを戦った選手、土曜日に戦った選手もいたので、今日のメインはリカバリーでだいぶリラックスしてやりました。みんないい表情でピッチに出て動いてくれたと思います。キャンプ初日だったので、このグループとしての雰囲気作りに重きをおいたのも事実です。ボールワークで行った方向性のあるポゼッションは、サッカーの本質である攻撃方向があるという部分の意識付けもありましたが、何かを落とし込むところまでというよりはポゼッションの中で攻撃の時に見るところをイメージさせるためのものでした。

短い期間の中にトレーニングマッチも入れていますが、攻撃や守備の特定の点についてピンポイントでトレーニングをするというより、全体のチームコンセプトやどういう狙いを持ってやるか、このチームが目指していくサッカーの全体像をこのキャンプでは伝えていければと思っています。世界的に見ると男子でもそうですが、高い位置からハイプレッシャーをかけていくチームも多くなってきました。それをかいくぐることも日本の良さとして、もう少し我々も力をつけていかなければいけないと思っています。守備のところはボールを奪う回数、場所をもう少し相手陣内でできればというイメージがあります。もちろんサッカーは選手個人の判断が大事になるスポーツなのは間違いないので、そこを大切にしていきたいというのはベースにあります。ただ、いろんなプレーがある中で、仲間同士でも共通認識として、そのプレーがチームの狙いと比べてどうかということを判断できるようなコンセプトや戦い方はトレーニングして積み上げていきたいと思っています。

なでしこの監督を引き受けてからその責任と覚悟をもってこの仕事に取り組んでいるという緊張感はありますけれど、このチームを率いて歴史を作っていこう、みんなと一緒に未来を作っていこうという喜びもあります。ミーティングでも選手は真剣な目で見ていましたし、ある程度の緊張感はありますけれど、それよりもスタートできた喜びの方が大きいです。

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