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なでしこジャパン 東京オリンピック本番を見据えたチームマネジメントに取り組む
2021年06月16日
なでしこジャパンは15日(火)、全員でチームトレーニングを行いました。
ウクライナ女子代表戦から中2日でメキシコ女子代表戦を戦い、前日のリカバリーを経て迎えたこの日は、東京オリンピックに置き換えればグループステージ第3戦の前日にあたります。「試合後もチームとして活動できることでグループステージ2試合を終えた後のチームマネジメントにも取り組めている」と高倉麻子監督は話し、「勝ち上がるチームは1試合ごとにチームに力がついて、勢いも増していく。大会の中でも成長していくことが大切」とチームに発破をかけます。
この日はシュート練習や紅白戦といった、まさに試合前日をイメージした内容のメニューに取り組み、約1時間半きっちりと汗を流しました。1つの試合、1回のトレーニングというだけでなく、短期決戦となる東京オリンピックをどう戦うのか。初戦から決勝まで勝ち上がる軌跡を全員でイメージしながら金メダルへの道のりをデザインします。
今回の活動も残すところあと1日。そして18日(金)にはいよいよ東京オリンピックのメンバー18人が発表されます。
選手コメント
GK 山下杏也加 選手(INAC神戸レオネッサ)
ここ4試合の相手に対しては、ランキング上では自分たちより下のチームですが、例えばカウンター攻撃や守備陣のリスクマネージメントという部分では相手に関係なく必要なことですし、ウクライナ戦の序盤でミスも出てしまっているので、それが本番でなくてよかったと思っています。自分たちがボールを持つ時間が長かったですが、それが得点という結果に出ていることは、後ろに構える自分たちにとっても心強いと感じました。誰が出ても同じ結果を出せるメンバーが集まっていると思うので、それが18人に絞り込まれるというのは寂しい気持ちです。それでもまだまだやっていかなければいけないことはたくさんありますし、最後方でプレーする立場としては見えたことを前の選手にとってプラスになるように伝えることが仕事だと思っていますし、そうした監督からも求められている仕事をこなしていきたいと思っています。
MF 杉田妃和 選手(INAC神戸レオネッサ)
これまで主にプレーしてきたボランチのポジションにこだわり過ぎているという気持ちはありません。前線でプレーする機会が増えればゴールに近いところでプレーするわけですが、攻撃は好きですし、得意にしているので、どのポジションで出ても自分の良さは出していきたいと思っています。違うポジションでプレーする時に、ボランチの感覚で動いても相手を外せなかったりするので、前線で出たときには、相手から離れたり逆に近づいたり、経験がないからこそ試行錯誤しながら取り組んでいます。得点の形にこだわりはありませんが、ゴールは取りたいですし、シュートも意識しているので、チャンスの時にゴール前にいられるようにしたいと思ってプレーしています。
MF 塩越柚歩選手(三菱重工浦和レッズレディース)
ウクライナ戦で2得点して、自分が思っている以上に周りの方の反響が大きく、ファンやサポーターの方はもちろん、家族や知り合いからも本当に沢山の連絡がありました。ウクライナ戦はスタメンで出て、そこでしっかり2点取れたことはアピールになったと思いますが、自分らしさはなかなか出せなかったですし、その後のメキシコ戦では普段とは違う慣れないポジションでしたが、与えられた役割、時間の中でもっとできたことがあったのではないかと感じています。まだまだ満足はしていませんが、今回の活動でも成長はできていると思っているので、残り僅かですが引き続きがんばります。