8月1日に中国の武漢で開幕する「EAFF女子東アジアカップ2015」に出場するなでしこジャパン（日本女子代表）が27日（月）、名古屋市内で始動しました。

大会メンバー23名は、蒸し暑さと強い陽射しのなか、ジョギングでトレーニングを開始。週末に各地でなでしこリーグが行われていたことから、コンディション調整を目的としたメニューとなり、アイスブレイクなどを取り入れて約1時間で修了しました。「一人一人の動きを見ていたが、このキャンプに気持ちを切り替えてやっていると感じた」と佐々木監督は選手たちの印象を語りました。5日後の大会初戦を見据え、28日からは対戦相手やチーム作りを意識したトレーニングが始まります。

なでしこジャパン初選出となった柴田華絵選手は、「緊張していたけれど、楽しくできた。今はまだ不安もあるが、コミュニケーションを積極的にとりたい」と初日を振り返りました。今大会のメンバーは、国際Aマッチの試合出場数が少ない選手もいるものの、佐々木監督のもとでアジアカップ、アジア大会、東アジア競技大会（U-23日本女子代表）、なでしこジャパンチャレンジプロジェクトなどでプレーし、戦い方を共有してきた選手たちです。「あとはやるだけ」と村松智子選手は東アジアカップ、さらにその後に向けて意欲的な姿勢を見せていました。

日本は1日に朝鮮民主主義人民共和国と初戦を戦い、4日に韓国、8日に開催地の中国と対戦します。

監督・選手コメント

佐々木則夫　なでしこジャパン（日本女子代表）監督
東アジアカップは、リオデジャネイロオリンピックに向けたスタートと言えると思います。チームとしては選手層を厚くし、選手個人にとっては競争が始まったんだな、と。選手たちは意欲、高い意識、「メンバーに選ばれるんだ」という強い気持ちを持ち、それをパフォーマンスにつなげてほしいと思っています。時間が少ないなかでチームワークを高めていくにあたって、スタッフも含めて、意識してコミュニケーションをしっかりとっていきたいです。優勝という目標をもって、意識を高めていきます。

MF #23   柴田華絵選手（浦和レッズレディース）
（初選出に）緊張する気持ちもありますが、チームの一員として認めてもらえるように、と思っています。小柄なので、足元を活かして、相手の一瞬の隙をつくプレーをしていきたいです。自信を持って、与えられた時間のなかで積極的に長所を出したいと思います。中国では気候に早く慣れて、しっかりコンディションを整えたいです。

MF #8   猶本光選手（浦和レッズレディース）
今日は軽めのメニューでしたが、いい雰囲気でトレーニングができました。今回がすべてじゃないですし、なでしこジャパンに定着できるようにやっていかなければいけないという気持ちでいます。日の丸を背負って東アジアカップを戦うので、優勝できるように、まずはそれに向けて頑張ります。短い期間ですが、しっかりコミュニケーションをとって、みんなで勝ちにいきたいです。個人的には、しっかりと守備をしながら、積極的に攻撃参加していきたいと思います。

DF #4   村松智子選手（日テレ・ベレーザ）
代表には独特の雰囲気がありますが、一度、5月の香川キャンプに（バックアップメンバーとして）参加していたことで、気持ちとしては楽しさがありました。いろんな人とコミュニケーションをとって、経験した話を聞けたらと思っています。
オリンピック予選には絶対行きたいですし、自分たちの世代がいい意味で上の世代に刺激を与えられるようにならないといけないと思っています。佐々木監督がやりやすい雰囲気を作ってくれていると感じるので、あとは自分たちがやるだけです。裏への対応や1対1には自信があるので、そこは絶対に負けないようにしたい。優勝を目指して、自分のいいところを出して頑張ります。

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