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なでしこジャパン 大会初戦、岩渕選手と籾木選手のゴールでタイ女子代表に2-0の勝利 ~第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ・パレンバン)~

2018年08月17日

なでしこジャパン 大会初戦、岩渕選手と籾木選手のゴールでタイ女子代表に2-0の勝利 ~第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ・パレンバン)~

なでしこジャパンは16日(木)、第18回アジア競技大会、初戦となるタイ女子代表戦に臨みました。

パレンバンは日が落ちると一気に気温が下がり、日中の暑さが嘘のように過ごしやすくなります。そんな中、青のホームユニフォームに身を包んだなでしこジャパンは現地時間18:30に日本のボールでキックオフしました。

フォーメーションはいつも通りの4-4-2。「前から奪いにいこう」という狙い通り、日本は序盤から積極的な守備を見せます。開始3分、日本はトレーニングしてきた通りの形で相手守備を崩し、最後は駆け上がった清水梨紗選手がシュートを放ちますが得点とはならず、しかしながら立ち上がりから狙い通りの攻撃を見せます。その後はキャプテンとしてセンターバックのポジションに入った鮫島彩選手を中心に安定した守備を見せてゲームを支配し、タイにチャンスを与えません。日本は連続してチャンスを作るものの、決定機とはならず、13分にはゴール前で田中美南選手がGKとの1対1の場面を迎えますがこれも得点とはなりません。

その後も終始日本がボールを保持して、安定した守備と連動した攻撃でタイを圧倒しますが、体を張ったタイの守備網を突破するには至りません。日本は各ポジションの選手がバランスよく連動し、どこからでも攻撃のチャンスを作ることができていましたが、33分、岩渕選手がゴール正面で粘ってボール運び、思い切りよく右足を振り抜くとこのミドルシュートがゴール右上に突き刺さり、ようやく均衡を破ります。

その後もチャンスを作りながらも得点には結びつかず、前半は1-0で終了、後半を迎えます。

後半、選手の交代はなくスタート。ここでタイは守備ラインを上げてアグレッシブな前線からの守備に切り替えてきました。日本は落ち着いてパスを回しますが、前半ほどはボールが回らずチャンスを作れない一方で、タイの鋭いカウンターが徐々に増える展開となります。48分に田中選手に替えて菅澤優衣香選手を投入、高さと裏への飛び出しでタイ守備陣へのプレッシャーを図ります。すると61分、菅澤選手が中央抜け出すと、ペナルティエリアを出た相手GKがファウルでストップ、イエローカードが出てFKのチャンスを得ます。このFKはゴールを捉えることはできませんでしたが、早くも選手交替が奏功します。

それでもタイの積極的な守備からの鋭いカウンターは怖さを見せ、70分には一瞬の隙を突いて最終ラインを抜け出されそうになったところを三宅選手が止めるもファウルの判定。ゴール正面からのFKとなりましたが、相手のシュートは枠を捉えることはできず難を逃れます。

日本は75分に中島依美選手に替えて籾木結花選手を投入、するとゲームが動きます。85分、サイドにポジションを移した岩渕選手からのクロスを菅澤選手が折り返し、そこに詰めていた籾木選手がヘディングでゴール、交替で入った選手が短い時間で結果を残しました。

その後も決定的なチャンスを作るも得点にはできず、タイのカウンターも守備陣が奮闘してしのいで2-0のままゲームは終了、大会初戦を勝利で飾りました。

アジア競技大会サッカー女子のなでしこジャパン第2戦ベトナム女子代表戦は、21日(火)日本時間17:00キックオフ(予定)です。

監督・選手コメント

高倉麻子 監督
大会初戦をタイ女子代表との試合で迎えましたが、先のAFC女子アジアカップでの戦いぶりからも分かる通り、タイは近年非常に力をつけている国です。大会初戦は難しいと言いますが、来年のFIFA女子ワールドカップ、そして東京五輪を見据えたときには、試合を圧倒して、支配して終えたかったですが、そのように簡単にはいきませんでした。しかしながら、2-0で勝って大会をスタートできたことは評価できると思います。

GK #1 池田咲紀子 選手(浦和レッズレディース)
自分達がボールを保持する時間が長かったので、一発のカウンターやセットプレーを警戒していましたが、無失点で終われたことはGKとしての最低ラインだと思うのでよかったと思います。攻撃に関わる部分では自分の思う良いプレーは少なく、ファーストプレーの大切さを実感しました。勝てたことをポジティブに捉えたいです。ゲームコントロールできていた試合であっただけに、もっと点を取って勝ちたかったですが、無失点でしっかり勝ち、次に繋げられたことは、チームとして良かった部分であると思います。ある程度ゲームをコントロールできている今日のような試合でも、90分間休まずにこまめにポジショニングを取り、相手に隙を与えないプレーをしなければいけないと試合中強く感じました。日本以外のW杯や五輪で優勝を狙う世界のチームと戦う時に、そういうところが勝負の分かれ目になってくると思いました。大会の初戦はとても難しいものであることは間違いなかったので、大会の入りや大会優勝に向けてというところでは、今日の勝利で、1歩確実に前に進めたのではないかと思います。気を緩める事なく、1つ1つ勝ちを積み重ねながらチームとして成長していくことが結果的に優勝へつながると思うので、また次の試合へ切り替えてチーム全員で準備をしたいです。

DF #4 三宅史織 選手(INAC神戸レオネッサ)
初戦の難しさもあった中で、無失点で勝利できたことはよかったです。でも課題も個人の部分やチームの部分でたくさん出てきました。守備の部分で相手のカウンターを意識していた為相手FWに強くいけないシーンもありました。その場の状況判断の質を上げていきたいです。次のベトナム戦までに内容、精度を上げられるようしっかりと準備したいです。

MF #16 隅田凜 選手(日テレ・ベレーザ)
初戦ということで難しい試合になることは分かっていましたが、やっぱり点をとることは簡単ではないと感じました。今日の試合では積極的に縦パスを入れていこうと思いチャレンジしました。結果的に2-0で勝ちましたが、もっとリズム良くボールを動かしてパスアンドゴーを繰り返して攻撃に厚みを出せれば点が入ったのかなと思います。次のベトナム戦では、もっとゴールに向かう姿勢と貪欲さを出していきたいです。

スケジュール

第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ・パレンバン)
8月16日(木) 2-0 vs.タイ女子代表(BUMI SRIWIJAYA)
8月17日(金) TBC トレーニング
8月18日(土) TBC トレーニング
8月19日(日) TBC トレーニング
8月20日(月) TBC トレーニング
8月21日(火) 15:00
(17:00)
vs.ベトナム女子代表(GELORA SRIWIJAYA)
8月22日(水) TBC トレーニング
8月23日(木) TBC トレーニング
8月24日(金) 16:00/19:30 準々決勝(GELORA SRIWIJAYA)
8月25日(土) 16:00/19:30 準々決勝(GELORA SRIWIJAYA)
8月26日(日) TBC トレーニング
8月27日(月) TBC トレーニング
8月28日(火) 16:00/19:30 準決勝(GELORA SRIWIJAYA)
8月29日(水) TBC トレーニング
8月30日(木) TBC トレーニング
8月31日(金) 16:00/19:30 3位決定戦 / 決勝(GELORA SRIWIJAYA)

※時間はすべて現地時間。( )内は日本時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

第18回アジア競技大会(2018/ジャカルタ・パレンバン)

大会期間:2018/8/18(土)~2018/9/2(日)

【女子】グループステージ
第1戦 8月16日(木) 20:30[日本時間] vs タイ女子代表
第2戦 8月21日(火) 17:00[日本時間] vs ベトナム女子代表

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