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なでしこジャパン 中国に3-1で勝利、いよいよ決勝戦 ~ AFC女子アジアカップ ヨルダン 2018

2018年04月18日

なでしこジャパン 中国に3-1で勝利、いよいよ決勝戦 ~ AFC女子アジアカップ ヨルダン 2018

グループBを2位で通過したなでしこジャパンは、グループA 1位の中国女子代表と準決勝を戦いました。グループステージ第3戦のオーストラリア戦から先発メンバー5人を入れ替えて、新たな布陣で決勝進出を狙います。

「相手がプレーの強度に慣れる前に仕留めよう」と高倉麻子監督は、立ち上がりからアグレッシブな攻撃を選手たちに求め、それに応えるように日本は開始2分の岩渕真奈選手のシュートを皮切りに、リズムよくボールを回しながらゲームを組み立てます。

スコアが動いたのは39分。隅田凜選手から絶妙な縦パスが岩渕真奈選手に入ると、得意のドリブルから思い切り左足を振り抜きました。シュートは相手GKの手をも弾いてゴール。待望の先制点が日本に入ります。

狙い通りの展開で前半を1-0で折り返した日本でしたが、中国も逆襲に出ます。後半開始直後のことでした。中盤でボールを奪われると一気にゴール前まで運ばれたかと思うと、その4分後にも強烈なシュートを浴びてしまいます。今大会で成長を見せる日本の守備力がここでも発揮され、何とか耐える日本。それでも徐々に中国が流れを握りはじめます。

悪しき流れを絶ち切って追加点を狙うべく、高倉監督が一枚目のカードとして選択したのが川澄奈穂美選手でした。さらに横山久美選手も続けて投入します。この采配がピタリ。73分、左サイドバックの有吉佐織選手からパスを受けた横山選手が左ペナルティエリアに侵入直後にGKの頭上を抜くファインゴール。満面の笑みで走り寄る横山選手をベンチメンバーもそれに負けぬ笑顔で迎えます。

一気に勝利を手繰り寄せた横山選手が、止めのゴールを奪ったのはその9分後。横山選手のシュートがペナルティエリア内の中国DFの手にあたり、PKを獲得。それを自身で決めて3点目。しかし、87分に中国にもPKを献上してしまい、1点を返されますが、それ以上の反撃を許さなかった日本が3-1で中国を下しました。

準決勝のもう一方のカードでは、PK戦までもつれ込んだ結果、オーストラリアがタイに辛勝。これにより、日本は連覇のかかった決勝 (日本時間21日2時キックオフ)で再びオーストラリアと対戦することになりました。

監督・選手コメント

高倉麻子 監督
中国はグループステージ1位で準決勝へ上がってきたので、簡単にゲームを自分たちのペースで進められたわけではなく、あらためて中国は強いなという印象を持ちました。その中でも、今日は前半で決着をつけたいという強い思いがあったので、前半からアグレッシブに攻撃をしようと選手たちを送り出しました。日本らしくボールを動かしながら得点できたことと、日本のペースでゲームを進めることができたのは狙い通りでした。

後半、相手の圧力が上がってきたときに、自分たちが受け身になってしまった時間帯が多くありましたが、最後に交代選手がしっかりと仕留めてくれてゲームを勝ち切ることができました。一つのゲーム、一つのプレーにすべてをかけて、選手は戦っています。もっともっと、アジアの代表としていいプレーができるように全員で努力していきたいです。

DF #22 清水梨紗 選手(日テレ・ベレーザ)
攻撃にかかわることは少なかったのですが、守備では17番の選手が速かったので、そこはやらせないようにと考えていました。海外の選手と戦うと、サイドにスピードのある選手がいるので、そういう選手と戦えていることは自分にとってもプラスになりますし、やられるシーンもありますが、止めることが出来ているシーンもあるので、そこはポジティブに捉えていきたいと思います。

MF #16 隅田凜 選手(日テレ・ベレーザ)
いつも後ろでバランスを見ることが多いのですが、今日はシュートも狙いに行きたかったので、いつもよりは前がかりになっていました。後半は、苦し紛れのクリアが多かったので、もう少し落ち着いて、みんなでサポートを早くしてつなげたかなと思います。決勝のオーストラリア戦も、グループステージでの対戦のときのように苦しい展開になるかもしれませんが、みんなで守備で体を張って、チャンスを生かすことができるようチームで戦いたいと思います。

FW #8 岩渕真奈 選手(INAC神戸レオネッサ)
しっかりいい時間帯に先制点を取れたのがよかったと思います。(先制点は)自信を持ってドリブルをして足を振ることができました。前半は自分たちのボールを持つ時間が長かったので、切り替えも速くできました。いいサッカーというか、今までで一番いい時間だったと思います。後半は、持ち込まれる時間が多少ありました。最後の一点はもったいないですが、全員で体を張って守り切れたのはよかったと思います。

FW #20 横山久美 選手(1.FFCフランクフルト)
2点取りましたが、相手の1点も自分のミスで与えてしまったので、そこは反省点です。チームのみんなが体を張ってくれていたので、最終的にシュートが打てました。相手が疲れてきていた中で決めることができて良かったです。相手のプレッシャーも強くなかったので、積極的にゴールを狙いに行きました。決勝戦に出られたらゴールを狙うだけですし、チームのために頑張りたいと思います。

スケジュール

AFC女子アジアカップヨルダン2018
4月6日(金) TBC トレーニング
4月7日(土) 4-0 グループステージ第1戦 vs ベトナム女子代表
(King Abdullah Ⅱ Stadium)
4月8日(日) TBC トレーニング
4月9日(月) TBC トレーニング
4月10日(火) 0-0 グループステージ第2戦 vs 韓国女子代表
(Amman International Stadium)
4月11日(水) TBC トレーニング
4月12日(木) TBC トレーニング
4月13日(金) 1-1 グループステージ第3戦 vs オーストラリア女子代表
(Amman International Stadium)
4月14日(土) TBC トレーニング
4月15日(日) TBC トレーニング
4月16日(月) TBC トレーニング
4月17日(火) 3-1 準決勝 vs 中国女子代表(King Abdullah Ⅱ Stadium)
4月18日(水) TBC トレーニング
4月19日(木) TBC トレーニング
4月20日(金) 20:00 決勝 vs オーストラリア女子代表(Amman International Stadium)

※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

AFC女子アジアカップヨルダン2018

大会期間:2018年4月6日(金)~4月20日(金)

決勝
2018年4月21日(土) 2:00キックオフ[日本時間]
なでしこジャパン vs オーストラリア女子代表
テレビ朝日系列/NHK-BS1にて全国生中継
大会情報はこちら

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