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なでしこジャパン 互いに譲らず韓国とスコアレスドローに終わる ~AFC女子アジアカップヨルダン2018~
2018年04月11日
AFC女子アジアカップ第2戦の相手は往年のライバルでもある韓国女子代表です。朝から降り続いた雨は上がりましたが、気温は16℃を下回り、肌寒い中でキックオフを迎えました。
勝てばFIFA女子ワールドカップ出場権を獲得することができる日本は一気に勝負を仕掛けたいところですが、韓国もそれを許しません。お互いに攻撃の芽を摘み合う展開が続いた12分、最初のシュートを放ったのは韓国。しかしこれを市瀬菜々選手がブロックして防ぎます。
日本はパスをつなぎながら、DF裏のスペースを狙いますが、堅守を誇る韓国守備陣にはね返され、フィニッシュまでなかなかたどり着くことが出来ません。そして徐々に韓国がリズムをつかみ始めますが、最後のところは熊谷紗希選手、市瀬選手らが体を寄せて決定打を打たせません。攻め込まれる時間帯もありましたが、前線から最終ラインまで一体感のある守備で前半を0-0で折り返します。
高倉麻子監督が動いたのはハーフタイムでした。田中美南選手に代わって、調子の上がってきていた菅澤優衣香選手をトップに入れます。その菅澤選手に大きなチャンスが訪れたのは62分のこと。川澄奈穂美選手の左CKに菅澤選手が頭で合わせます。タイミングはピタリと合っていましたが、ボールは惜しくも左にそれてしまい、得点には至りません。
73分には岩渕真奈選手のスルーパスを受けた長谷川唯選手がシュートを放ちますが、相手DFに拒まれます。完全に流れを引き寄せた日本ですが、ゴールは遠く、刻一刻と時間は経過していきます。
ついに突入したアディショナルタイムの時間は2分。それでも日本は諦めません。終了間際、日本に最後のチャンスがやってきます。右サイドでボールを受けた岩渕選手がドリブルで仕掛けると、相手DFを振り切り強烈なシュートを放つも、またしても相手GKが好セーブ。互いの気迫あふれる90分間はスコアレスドローという結果になりました。
大混戦となったグループBですが、最終戦に勝利すれば準決勝に進出し、すなわちFIFA女子ワールドカップ出場権を手にすることができる日本。勝利のみを目指して日本は13日(金)、オーストラリア女子代表と対戦します。
監督・選手コメント
高倉麻子 監督
今日の試合は、もう少しボールを動かしてゴールに向かっていきたいという狙いがありましたが、前半は特に自分たちのリズムを作り切れずに、少し腰が引けたゲーム展開になりました。後半勝負と思い、韓国の足も止まったように見えたので、そこでたたみかけたいところはありましたが、最後のところで韓国の粘り強い守備にあってしまいました。次に対戦するオーストラリアが力のあるチームであることは分かっていますが、私たちはどんな相手にも恐れることはありません。自分たちのすべての力を出せば勝てる相手だと思っています。
DF #3 鮫島彩 選手(INAC神戸レオネッサ)
今までの自分たちだと前半に失点していた試合が本当に多かったので、攻め込まれる時間帯に失点しなかったというのは、少しは成長した部分だと思います。次の試合は勝たなければいけないので前から行くしかありません。押し込まれる場面もかなりあると思いますが、絶対日本がボールを持つ時間はあるので、そこをしっかり回していきたいと思います。
DF #4 熊谷紗希 選手(オリンピック・リヨン/フランス)
失点ゼロで終われたことと負けなかったことは一つ評価できるところですが、チームとして勝つことを狙っていたので、そこは一番残念です。次のオーストラリア女子代表は、この2試合とは全く違ったスピード、パワーを、持つチームです。自分たちが怖がって何もできなかったら、本当に勝ち目はないので、しっかりと話し合いながらいい準備をしていきたいです。
MF #14 長谷川唯 選手(日テレ・ベレーザ)
もったいない試合だったと、勝ち切れた試合だったと思います。後半で相手の運動量が落ちて、自分たちの流れになりましたが、実際シュートは全然打っていなくて、攻撃のバリエーションが少ないというのが自分の印象です。なでしこジャパンが世界一を獲った時も見ていて、ずっとワールドカップの舞台に立ちたいって思っていました。その気持ちを次の試合では前面に出していきたいです。
FW #13 菅澤優衣香 選手(浦和レッズレディース)
攻撃面ではなかなか前でボールがおさまらなかったので、出たときにはボールをおさめるように意識しました。多くのチャンスがある中で、0-0で終わってしまったことは残念ですが、次はしっかりとチーム全員で勝ち切って、ワールドカップ出場権と決勝トーナメント進出を決められるようにがんばりたいと思います。
スケジュール
AFC女子アジアカップヨルダン2018 | ||
---|---|---|
4月6日(金) | TBC | トレーニング |
4月7日(土) | 4-0 | グループステージ第1戦 vs ベトナム女子代表 (King Abdullah Ⅱ Stadium) |
4月8日(日) | TBC | トレーニング |
4月9日(月) | TBC | トレーニング |
4月10日(火) | 0-0 | グループステージ第2戦 vs 韓国女子代表 (Amman International Stadium) |
4月11日(水) | TBC | トレーニング |
4月12日(木) | TBC | トレーニング |
4月13日(金) | 16:45 | グループステージ第3戦 vs オーストラリア女子代表 (Amman International Stadium) |
4月14日(土) | TBC | トレーニング |
4月15日(日) | TBC | トレーニング |
4月16日(月) | TBC | トレーニング |
4月17日(火) | TBC | 準決勝(King Abdullah Ⅱ Stadium) |
4月18日(水) | TBC | トレーニング |
4月19日(木) | TBC | トレーニング |
4月20日(金) | 20:00 | 決勝(Amman International Stadium) |
※時間はすべて現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
AFC女子アジアカップヨルダン2018
大会期間:2018年4月6日(金)~4月20日(金)
グループステージ第3戦
2018年4月13日(金) 22:45キックオフ[日本時間]
なでしこジャパン vs オーストラリア女子代表
テレビ朝日系列/NHK-BS1にて全国生中継
大会情報はこちら
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