日本サッカー協会（JFA）は3月28日(木)、アメリカで行われる2024 SheBelieves Cupに向けたなでしこジャパン（日本女子代表）のメンバー22人を発表し、佐々木則夫JFA女子委員長と池田太なでしこジャパン監督がJFAハウスで会見を行いました。

2月下旬に行われたパリオリンピック2024 女子サッカー アジア最終予選で、オリンピック出場を決めたメンバーを軸に選出され、熊谷紗希選手（ASローマ）、長谷川唯選手（マンチェスター・シティ）、清水梨紗選手（ウェストハム・ユナイテッド）、長野風花選手（リバプールFC）といった海外でプレーする選手が名を連ねた一方、最終予選でゴールを決めた藤野あおば選手（日テレ・東京ヴェルディベレーザ）、ビッグセーブでチームを救ったGK山下杏也加選手（INAC神戸レオネッサ）などWEリーグで活躍中の選手も選出。6試合連続得点を決めてWEリーグで好調の清家貴子選手（三菱重工浦和レッズレディース）もメンバー入りしました。

また、GK大場朱羽選手（ミシシッピ大）、守屋都弥選手（I神戸）、宮澤ひなた選手（マンチェスター・ユナイテッド）、浜野まいか選手（チェルシー）がなでしこジャパンに復帰。けがによって戦線離脱していた宮澤選手は約4カ月ぶりの代表復帰となり、池田監督は「所属チームとコミュニケーションを取る中、試合出場できる状態にあると確認できたため招集に至った」と、経緯を説明しました。

パリオリンピック出場決定後、初の活動となる2024 SheBelieves Cupでは、アメリカ女子代表、そしてカナダ女子代表またはブラジル女子代表と対戦します。いずれもオリンピック出場を決めている強豪との対戦を前に、池田監督は「アメリカ遠征と5月の活動で、オリンピックに向けてやれることを増やすため、積み上げと確認をし、（オリンピックで）限られた人数で戦うための見極めもしていきたい」と意気込みを話しました。

なでしこジャパンは4月6日(土)12:37（日本時間7日(日)1:37）にアメリカとの準決勝を戦い、9日(火)に3位決定戦または決勝戦に臨みます。

登壇者コメント

佐々木則夫 JFA女子委員長
オリンピック最終予選で池田監督と選手たちが結果を出してくれたので、いよいよ迎える本大会に向かってしっかりと準備をし、皆さんになでしこジャパンから、また女子サッカーからパワーと元気を送る大会にしていきたいと思います。そのための準備として非常に重要なアメリカ遠征になります。この活動においては、関係各位のスポンサーの方々、そして多くのなでしこジャパンのサポーター・ファンの皆さんのご支援のもと、いい結果を残し、メダルを獲得していくためにも、いい遠征にしていきたいと思います。

池田太 なでしこジャパン監督
なでしこジャパンはオリンピック最終予選を勝ち抜き、本大会出場権を獲得しました。タフな戦いを乗り越えた選手たちを称えたいと思いますし、不確定なことが多かった中、サポートしてくれたスタッフや国立競技場に応援に来ていただいた皆さん、テレビで応援していただいた皆さんに心から感謝したいと思います。オリンピックまで4カ月を切った短い準備期間ですが、今回のアメリカ遠征と5月末の活動、この2回の活動を有意義なものにし、オリンピックへ準備していきたいと思います。これからも一つ一つの活動で選手たちの成長をさらに促していきたいと考えています。

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