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ニュース

なでしこジャパン、オランダ女子代表との試合に向けトレーニングを再開

2021年11月27日

なでしこジャパン、オランダ女子代表との試合に向けトレーニングを再開

11月25日(木)にアイスランド女子代表との国際親善試合を戦ったなでしこジャパン(日本女子代表)は翌26日(金)、オランダ・アルメレで午前に約1時間のトレーニングを行いました。

気温が5度を下回る天候の中、前日の試合に先発出場した選手を中心とした12選手は軽いウォーキングやランニング、ストレッチでリカバリーに専念。残る11選手は大塚慶輔フィジカルコーチの指導のもと、まずは入念に身体を温め、その後ボールを使ったパス&コントロールなどのトレーニングに取り組みました。練習の最後にはゴール前の攻防を想定したクロスからの崩しと、そこに対し数的不利でも守り切る対人練習が行われ、熊谷紗希選手(FCバイエルン・ミュンヘン)を中心に全員で声を掛け合いながら、短い時間ながらも熱を帯びたトレーニングとなりました。全体練習が終了した後には個々にシュート練習を実施。田中美南選手(INAC神戸レオネッサ)が鋭いキックを見せるなど、29日(月)に迎えるオランダ女子代表との試合に向け、感覚を研ぎ澄ませていました。

ホテルに戻り昼食をとり、午後は各自身体のケアやジムでのトレーニングに励みました。夕食後にはチームミーティングを行い、アイスランド女子代表戦の映像を見ながら課題をチーム全員で共有。折り返し地点を過ぎた今回の遠征をより充実した形で締めくくるべく、チームは1日の時間を使っています。

選手コメント

DF #5 三宅史織 選手(INAC神戸レオネッサ)
DFラインとしてもチームとしても、前半で失点してしまった後に次の1点を取りに行こうとしていた中でもう1失点してしまったことは反省点です。サイドに速い選手がいて、そこが鍵になってくるという情報は事前にありました。1失点目は縦に急ぎすぎたり、簡単なミスが多くなり、結果的に相手のカウンターを食らう感じになってしましました。人数は揃っていた中で、誰がどれくらい行くかという細かい指示を瞬時にお互いにできなかったから失点してしまったと思います。最後に対応したのがボランチの(猶本)光さんだったので、自分たちが攻撃しているときのポジショニングがあまり良くないなかで、失い方が悪いと相手に隙を与えてしまうという要素が1失点目はあったと思います。
ロングスローや相手の身長が高いという情報も事前にあり、練習でそこへの対応の確認もしていました。センターバックも上がってくるくらい相手はロングスローに力を入れていましたし、その中で少しでも押したらPKとなる可能性もあり、難しい対応になりました。ただ今後もロングスローを使われると、自分たちにとってはあまり有利ではないので、スローインの位置によっては相手のチャンスにもなり得るということを考えなければいけませんし、今後も身長が高くフィジカルが強い相手はロングスローをセットプレーとして武器にしてくると思うので、その対策はやっていかなければならないと思いました。

MF #13 小林里歌子 選手(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)
チームとしてコンセプトを大事に戦う中で、チャレンジできた部分もありますし、全部が全部悪かったとは思っていません。守備の部分では前半のうちに修正できたところもありました。ただ前のポジションとして攻撃のところではもっとできたかなという感想はあります。2トップはもっとお互いを見て、動きが被っていたところもありましたし遠かったところもあったので、そこの関係性は高めていきたいです。あとはボランチやサイドの選手と関わりながら、スペースはあった中でもう少し足元で受けられた部分もありました。そこから絡んでいけるシーンもあったので、状況の中で相手やスペースを見て止まったり足元で受けたりというのは必要だなと感じました。もちろん海外での試合というのは強度も高いですし、一つひとつの動きの速さや強さというのは感じましたが、相手が強くて速いから攻撃ができないではダメだと思うので、相手の出方やスペースの状況を見て、もっとお互いで判断できれば良かったなと思っています。守備ではチームとしてまずどこでスイッチを入れるのか、前から行く時にもっと押し上げをするなど、チームとしての守備のやり方を改善してチャレンジしていきたいです。

MF #15 長野風花 選手(マイナビ仙台レディース)
新しいチームになっての初戦でしたが、0対2という結果で本当に悔しいです。失点してしまったこともそうですが、得点を奪えなかったので、もっとチームとして合わせていかなければならないことが多いのかなと思います。攻撃の部分では、相手の前でボールは回せるけれどなかなか深いところに入って行けませんでした。相手の選手はチーム全体の共通認識としてチャレンジして勝負してくる、みんなでスイッチを入れてやってきていたなかで、自分たちはそのスイッチをなかなか入れられませんでした。そこが昨日は足りなかったと思います。
個人的には相手の中盤の選手と対峙したときの強さだったり、奪い切るというプレーはもっとやっていかなければいけないです。自分たちがボールを持った時にただ相手の前で回すのではなくて、自分がドリブルで進入したり、相手の隙をつくパスを出せる一瞬を逃さないということを、もっと突き詰めてやっていく必要があるなと思いました。守備の部分でのプレッシャーの掛け方だったり、ゴール前のアイデアだったりは課題が出たところだと思います。
日本の選手に比べて相手は足も長いですし、寄せもぐっと懐まで入ってくると試合の最初から感じていました。ただ自分が早く準備して良いポジションに立てばプレッシャーを感じずにプレーできる時間もあったので、それは意識してプレーしました。最初は相手のプレッシャーを見ながらでしたが、時間が経過するにつれて色々な状況が掴めてきて、味方とのコミュニケーションも取れてプレーしやすくなったところもありました。アイスランド戦では攻撃に変化をつけるプレーやゴールに迫る場面が少なかったので、オランダ戦では出番があれば自分がしっかりビルドアップから関わって前の攻撃に繋げ、高い位置でのチャンスメイクもしていきたいと思います。

MF #23 宮澤ひなた 選手(マイナビ仙台レディース)
AFC女子アジアカップまで試合数が少なく、池田監督になってから初めての国際親善試合で色々な選手と合わせていかなければならない中で、前半はベンチで見ていてみんなそこにトライしているな、というのは感じました。速くて強い相手に対してどのようにチームとして守るか、距離感良く誰がまず行って、どうカバーに入るのかや、攻撃であればスペースに誰が入って誰が裏に抜けるのか、そういう連動したプレーが多く、距離感良くプレーできているなと思っていました。ハーフタイムに監督から、5分、10分でゲームが動かなかったら行くぞと言われていて、ボールを持ったらゴールに向かうプレーや仕掛けを増やして欲しいと言われていました。昨日は右サイドで出場し、サイドで幅を取るところと、サイドバックが上がってきたら内側に入ってセンターバックやボランチからのパスコースに顔を出すイメージは常に持っていました。ただボールを持っている選手の状態と相手の状態がうまくはまらないところもあったので、顔を出して仕掛けるというプレーはより増やしていかなければと思っています。相手はゴール前に人数が多かったので、シュートを遠い位置からでも打たないと相手は出てこないと思いました。相手が出てきた中でどういうサポートを作るとか、裏に抜けるとか、斜めを突っ切って走る選手がいても面白いのかなと思っています。オランダ戦に向けて中3日ですが、ゴール前での厚みや迫力を持ってゴールに向かっていけるようなプレーを増やしていきたいと思います。

国際親善試合

なでしこジャパン 対 オランダ女子代表
開催日時:2021年11月29日(月) 19:40(日本時間 11/30(火) 3:40)
会場:Cars Jeans Stadion(ハーグ/オランダ)
テレビ放送:BSフジにて生中継

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