2020 SheBelieves Cupの開幕戦となるスペイン戦を翌日に控えた3月4日(水)、なでしこジャパンは試合会場のExploria Stadiumで公式練習を行いました。

試合に臨むにあたり、芝生の状態やスタジアムの雰囲気といった試合環境を把握することを目的に、「公式練習」という扱いで実際に試合が行われる会場で1回トレーニングを実施できることになっています。試合前のピッチコンディションを守るため、公式練習としてチームに与えられるピッチ内トレーニングの時間は制限され、今大会では60分までと定められています。そのため、事前のウォーミングアップはピッチ外の人工芝エリアを使用して行われ、時差ボケで身体の重さを訴える選手もいる状態のため、30分かけて入念に行われました。

60分の公式練習では冒頭の15分のみをメディアに公開、残りの45分は非公開として集中した環境でスペイン戦に向けて最後の準備を終えました。選手たちは強い日差しに顔を赤らめ、気温が30℃近くまで上がる中、シャツを汗で濡らしていました。

試合会場となるExploria Stadiumはアメリカのプロサッカーリーグ・MLSに参加するオーランド・シティSCと、女子プロサッカーリーグ・NWSLに参加するオーランド・プライドがホームスタジアムとして使用するサッカー専用スタジアムです。チームカラーの紫色の座席や装飾で内外が埋め尽くされ、別名「紫の宮殿」と称されています。

大会初戦のスペイン戦は、日本時間3月6日(金)6:23キックオフ予定です。

選手コメント

GK #18 山下杏也加 選手（日テレ・東京ヴェルディベレーザ）
日本に比べると滅茶苦茶暑いので、体力面や体調管理というのは本当に難しいと思っています。そんな中で、個々に抱える怪我等と向き合っている選手もいたり、個人個人では100%ではないかもしれませんが、チームとして100%になれるというのが日本の特徴です。東京オリンピック前の最後の海外遠征で、ハイレベルな参加国と戦えるチャンスは滅多に無いですし、昨年のワールドカップで負けたイングランドがいて、成長した自分たちをぶつけることができるいい相手だと思っています。

DF #16 宮川麻都 選手（日テレ・東京ヴェルディベレーザ）
一昨日アメリカに入って、まだ身体が重たいと感じる部分はありますが、前日、今日といいトレーニングができているのでコンディションはいいです。寒い場所だと身体が動かないこともあるので、そういう意味では暖かいところに来れてよかったです。サイドバックとして定着したとは思っていません。今大会も東京オリンピックに向けたサバイバルということで、やるべきことをやらないといけないと思っています。対戦国はこれまでの親善試合の相手より力があるので、自分のプレーの幅を広げて、その中でしっかりと課題を見つけたいと思います。

MF #6 杉田妃和 選手（INAC神戸レオネッサ）
日本はシーズンに入ったばかりですが、そのシーズンの最初の大会への入り方は大事だと思います。日程を考えたときに、東京オリンピックを想定して戦えるいい機会だと思いますし、オリンピック前の大会はこれで最後だと思うので、そういった気持ちで臨むことが大事だと思います。スペイン戦は3試合の初戦ということで、いい形で入れるように臨みたいですし、いいスタートを切れるようにチームとしてがんばります。個人的にはシーズン序盤でどこまでできるのか楽しみですし、チームとしてもどこまで成長できているのかを体感できると思うので、100%の力を出せるように頑張りたいと思います。

スケジュール

※時間はすべて現地時間です。
※スケジュールや会場は急遽変更になる場合がございます。

2020 SheBelieves Cup

大会期間：2020年3月5日(木)～2020年3月11日(水)
会場：アメリカ／Exploria Stadium、Red Bull Arena、Toyota Stadium
女子出場国：スペイン、イングランド、アメリカ、日本
テレビ放送：日本戦全3試合をNHK BS1にて中継

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