なでしこジャパンは「2018 Tournament of Nations」初戦のアメリカ女子代表戦を終えた翌日の27日(金)に、第2戦のブラジル女子代表戦が行われるコネチカット州ハートフォードに移動しました。予定していたフライトがキャンセルになるアクシデントに見舞われましたが、航空会社の協力もあり、無事に27日中に現地に入ることができました。

翌28日(土)は、第2戦・対ブラジル戦に向けて最終調整の一日を過ごしました。午前中はコンディション調整のために選手各自の判断で必要に応じてホテル内のジムで体を動かし、昼食前にはアメリカ戦を映像で振り返るミーティングを行いました。午後は、試合会場のPratt & Whitney Stadiumでの公式練習に臨みました。この日のトレーニングも冒頭15分のみメディア公開とし、日差しが強く照りつける中で1時間しっかりと集中してブラジル戦に向けた確認と準備に時間を割きました。

夜のミーティングでは、分析映像を見ながらブラジルの特徴をチームで共有し、戦い方のイメージを合わせました。ブラジル女子代表は昨年監督が交代し、世代交代を進めながら強化を図っているチームです。来年のFIFA女子ワールドカップ出場をすでに決めている両チームにとって、また今大会初戦を落としている両チームにとって、重要な試合になります。

「2018 Tournament of Nations」の第2戦・ブラジル女子代表戦は日本時間30日(月)5:20キックオフ（予定）です。

監督・選手コメント

高倉麻子 監督
アメリカ戦は結果だけ見ると4失点ということでネガティブに捉えがちですが、やられたところの原因ははっきりしていますし、防ぎようはあると考えています。昨年に比べると、自分たちがボールを支配する時間も長くできましたし、フィジカルの要素でやられてしまった局面もそうはなかった。こうした部分には自分たちの成長を感じることができた試合でした。次のブラジル戦に向けては、守備面での修正点について選手と話しながら準備していこうと思っています。

MF #7 中島依美 選手（INAC神戸レオネッサ）
​アメリカ戦は相手にボールを持たれる時間が長く、組織的な守備力を高めていかなければいけないと改めて感じました。ただそんな中でも点を取れたことはチームとして良かったです。ワンタッチ、ツータッチの感覚でもっとボールを動かすことができれば自分たちの良さをもっと出すことができたと思います。来年のワールドカップまで一年を切っていますし、時間がないので、個人のレベルを上げて少しでも世界レベルに近付くようにトレーニングを積み重ねたいです。この大会、あと2試合しっかり勝って終わりたいです。

MF #14 長谷川唯 選手（日テレ・ベレーザ）
先日のアメリカ戦では、前線から守備をしてくる相手に対してうまくボールを回して前線へ運ぶことができたり、得点シーンではダイレクトパスを使ってゴールまでつなげることができ、今までとは少し違う手応えを感じました。結果として4失点してしまいましたが、チームの雰囲気は良く、次に向けて切り替えて練習ができています。ブラジル戦では、ボールを大事にしながらも、ゴールへ向かうプレーを出していきたいです。来年のワールドカップを前に、現在の立ち位置を確認できるいい大会なので、たくさんチャレンジしたいと思います。

スケジュール

※時間はすべて現地時間。（ ）内は日本時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。

2018 Tournament of Nations

大会期間：2018年7月26日(木)～2018年8月2日(木)
NHK BS1で日本戦全試合を生中継予定
TV放送情報はこちら
大会情報はこちら