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なでしこジャパン オーストラリア代表に2-4で敗れる ~2017 Tournament of Nations~
2017年07月31日
2017 Tournament of Nations 第2戦 vs オーストラリア女子代表
2017年7月30日(日) キックオフ時間14:18 試合時間90分(45分ハーフ)
Qualcomm Stadium(アメリカ/サンディエゴ)
なでしこジャパン(日本女子代表) 2-4(前半1-3、後半1-1)オーストラリア女子代表
得点
6分 田中美南(なでしこジャパン)
11分 Sam Kerr(オーストラリア女子代表)
16分 Sam Kerr(オーストラリア女子代表)
43分 Sam Kerr(オーストラリア女子代表)
62分 Emily van Egmond(オーストラリア女子代表)
90+3分 籾木結花(なでしこジャパン)
スターティングメンバー
GK:池田咲紀子
DF:坂本理保、高木ひかり、北川ひかる、市瀬菜々
MF:中島依美、猶本光、中里優、隅田凜
FW:横山久美、田中美南
サブメンバー
GK:齊藤彩佳、山下杏也加
DF:鮫島彩、大矢歩、万屋美穂
MF:阪口夢穂、櫨まどか、宇津木瑠美、長谷川唯
FW:泊志穂、菅澤優衣香、籾木結花
交代
HT 坂本理保 → 宇津木瑠美
HT 高木ひかり → 長谷川唯
HT 猶本光 → 大矢歩
55分 横山久美 → 籾木結花
78分 中島依美 → 櫨まどか
84分 北川ひかる → 万屋美穂
マッチレポート
現地時間7月30日(日)、今大会2試合目となるなでしこジャパンの相手は、初戦でFIFAランク1位のアメリカに勝利して勢いに乗るオーストラリアです。
この日の試合はまだ日が高い14:18にオーストラリアのボールでキックオフ。
開始6分、相手センターバックにプレッシャーをかけてボールを奪った横山久美選手が抜け出してシュートを放ち、コーナーキックのチャンスを得ます。ショートコーナーを選んだ日本は折り返しをうけた横山選手のクロスを市瀬菜々選手が頭ですらして軌道を変えるとゴール前に詰めていた田中美南選手が体で押し込み先制点を奪います。
幸先よく先行した日本でしたがその後11分、オーストラリアの最終ラインからのロングフィードをうけたHayley Raso選手がスピードに乗ってペナルティエリア内に進入、中央に折り返したパスをSam Kerr選手に蹴りこまれて失点、1-1の同点に追いつかれます。
振り出しに戻った試合は、人とボールが動き、細かなパスでつなぐ日本、最終ラインから縦に長いパスで前線のスピードを活かすオーストラリアと、お互いの形でそれぞれに追加点を狙います。
すると16分、パスの出しどころを探す坂本理保選手がボールを奪われ、一気に加速したSam Kerr選手が池田咲紀子選手と1対1となり、これを決められて1-2と逆転を許します。16分、27分、35分とシュートを放つもゴールの枠を捉えることができず、逆に43分、相手がクリアしたボールに先に触ったSam Kerr選手がスピードを活かして突進しシュート、池田選手が一度は弾き返すもこぼれ球を拾ったSam Kerr選手に再度押し込まれて失点。1-3とされます。先制点を奪いながらもSam Kerr選手にハットトリックを許して2点を追いかける形で前半を終えます。
後半から日本は宇津木瑠美選手、長谷川唯選手、大矢歩選手を投入し、立て直しを図ります。
チャンスを作りながらも得点には至らず、逆にオーストラリアの圧力に押し込まれる時間が続きますが、センターバックのポジションに入った宇津木選手を中心に守備を立て直し、最後は体を張ってオーストラリアに追加点は与えません。
攻撃に変化を加えたい日本は55分、横山選手に代えてブラジル戦でゴールを奪った籾木結花選手を投入します。その籾木選手からのパスを受けて左サイドを突破した長谷川選手がゴール前に詰めていた中島依美選手にパスを送るもシュートはミートせず、ビッグチャンスを逃します。
するとその直後の62分、長谷川選手がペナルティエリア内でハンドの判定でPKに。これを決められて1-4とリードを広げられます。
その後はお互いにチャンスを作るも得点は動かず、迎えた後半のアディショナルタイム、右サイドの高い位置でボールを持った籾木選手がタイミングよく走り込んだ田中選手にパス、これを田中選手がヒールで落とすとそこに走り込んだ籾木選手が左足を振り抜いてゴール、2-4と追い上げます。
しかし残り時間は少なく、このままタイムアップ。今大会2戦目はオーストラリアに2-4で敗れるという結果になりました。アメリカ遠征、大会最終戦のアメリカ戦は、ロサンゼルスに場所を移して、日本時間8月4日(金)11:15にキックオフです。
監督・選手コメント
高倉麻子 監督
今日の試合、メンバーを大幅に入れ替えてチャレンジしました。オーストラリアのシンプルな攻撃に対してもたついてしまい、このような結果になってしまいました。いつも言っていることですが、つなげられるはずのマイボールを奪われて自爆してしまった形です。やられ方がシンプルで、そこは非常に悔しいですが、出場した選手たちが世界のレベルを実際に肌で感じて経験できたという点は評価したいです。相手はシンプルに前線に蹴り込んでくるスタイルでしたが、例え蹴らせてしまっても、いい準備さえできていれば恐くはありません。ただ、それを新しいメンバーで実践するのは簡単なことではありません。個々に見たときには、判断の遅さなどもありましたが、選手たちは通用する部分についても分かったと思いますので、そこはポジティブに捉えて行きたいと思います。
GK #1 池田咲紀子 選手(浦和レッズレディース)
今日の試合では、自分が見えている状況を味方に伝えられなかったこと、あるいは伝えても動かすことができなかったのは自分のミスだと思います。ミスというのは必ずあるもので、それを止めることが自分の仕事だと思っていますが、それができず、流れを引き寄せることができなかったことは悔しいです。今日の試合では、味方同士のポジショニングが悪かったり、サポートがなかったりというシーンもありましたが、パススピードを上げて解決できる部分が多くあったと思います。それはチャレンジし続けていくしかないですが、自分としては前向きに声を掛けていくことで関わっていきたいです。今日の試合、うまくいかないことが多くありましたが、やれることは確実に増えているので、次につなげていきたいです。
MF #7 中島依美 選手(INAC神戸レオネッサ)
前半に関しては、相手が前から来るからこそ少ないタッチ数で回すことが理想だったけれど、準備不足だったと思う。連携ミスは無いとは言い切れないので、切り替えの速さを全員で共有していたので、意識を高められたらよかった。相手の特徴は映像を見て分かっていたけど、ラインコントロールなど、まだまだできていないと思いました。
MF #14 中里優 選手(日テレ・ベレーザ)
全体を通して相手に主導権を握られ、非常に課題の多い試合となりました。前半は味方同士の距離感が遠かったり、ひとつひとつのポジショニングが悪くてなかなかボールを回せず、ミスで失点してしまうなど、自分たちで流れを悪くしてしまいました。オーストラリアの速いプレッシャーの中でも良い距離感の中で判断良くボールを回せればもっと自分たちのペースにできたと思います。それを試合の中で修正できなかったことが非常に悔しいです。残り1試合はこれまでの反省を活かして勝利で終われるように、良い準備をしていきたいです。
MF #16 隅田凜 選手(日テレ・ベレーザ)
オーストラリアとアメリカの試合を何度も映像で見て、相手の戦い方を理解した上で試合に臨みましたが、一発裏に出されて相手のスピードに対応できず失点してしまったり、予測と準備のところが足りなかったと思います。また、相手が前がかりの中で、前を向けるところでボールを下げてしまうシーンが多くあったので、その隙を逃さないようにしなければなりません。この2試合勝てていないので、次のアメリカ戦は絶対に勝ちたいです。
スケジュール
2017 Tournament of Nations | ||
---|---|---|
7月27日(木) | 1-1 | 第1戦 vs ブラジル女子代表(CenturyLink Field) |
7月28日(金) | AM | トレーニング |
7月29日(土) | AM PM |
トレーニング トレーニング ※冒頭15分公開 |
7月30日(日) | 2-4 | 第2戦 vs オーストラリア女子代表(Qualcomm Stadium) |
7月31日(月) | AM | トレーニング |
8月1日(火) | AM/PM | トレーニング |
8月2日(水) | AM PM |
トレーニング トレーニング ※冒頭15分公開 |
8月3日(木) | 19:15 | 第3戦 vs アメリカ女子代表(StubHub Center Soccer Stadium) |
※時間はすべて現地時間
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。
2017 Tournament of Nations
2017年7月27日(木)~8月3日(木)
日本戦全試合をNHK BS1にて生中継予定
大会情報はこちら
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