三重交通Gスポーツの杜鈴鹿サッカー・ラグビー場第3グランドです

文責　藤田一豊　三重FA専務理事　2020年3月9日（月）

「再度のお願いです！」

　日本サッカー協会（JFA）は、暴力を用いた指導を「しない、させない、許さない」をキーワードに暴力根絶に向けて取り組んでいます。その役割を担う一員として、「ウェルフェアオフィサー」のライセンスを取得していただいています。

その教材の中に、このような設問があります。

『豪華船が沈み始め、船長が外国人乗客に脱出を促します。そのかけ声は？』

アメリカ人に対して⇒⇒⇒「飛び込めば、あなたは英雄ですぞ！」
イギリス人に対して⇒⇒⇒「飛び込めば、あなたは紳士ですぞ！」
ドイツ人に対して　⇒⇒⇒「飛び込のが、この船の規則です！」
イタリア人に対して⇒⇒⇒「飛び込むと女性にもてますよ！」
相手が日本人だったら⇒⇒「・・・・・・・・・・・・・！」

皆さんはどのようにお答えになるでしょうか。（答えは最終行に記しておきます）
先に、イタリア人の方にお詫びをしておきます。私が言っているのではありません。

　さて、小・中・高・特別支援の各校で「臨時休業」が要請されて1週間が経ちました。
TVや新聞では、この臨時休業の要請が正しかったのか？といった論調で賑わっています。
無責任なデマが飛び交い、トイレットペーパーやマスク、消毒用アルコールが店先から姿を決しています。
また、この不幸に乗じて、詐欺事件も発生しているようです。

　新型コロナウィルスの蔓延を「国難」と称している方もいますが、果たしてどうでしょうか。
多くの情報の取得がPCやスマホで容易になりました。しかし、情報は、取捨選択しなければなりません。
つまりは、何を取り入れ何を捨てなければならないか。情報の真贋を見極める力を、取得する側が持ち合わせていないとその情報には何の価値もなくなってくるという事です。
　耳の痛い話になるかもしれませんが、コンビニや施設のトイレットペーパーを持ち去る人、ホテルが設置した消毒液を持ち去った三重県の人。このことの方が、「国難」ではないでしょうか？痛ましい限りです。（と、ぼやいていても始まりません）

 　協会には、「何時まで、活動の自粛は続くのか」、「全体で集まって練習しているチームがあるじゃないか」、といったお叱りの電話がかかってきます。

私どもは「規制」をかけているわけではありません。「自粛要請」をいたしています。
目的は、「県内の子どもへの感染を０に！」するためです。

前述したように、何故学校が臨時休業としているのかということを、優先順位の１位にしていただければ、答えは自ずと導き出されると考えます。子ども達の健康・安全が筆頭にこなければなりません。

　この機会をチャンスとしていただき、プレーヤーの自主的な活動を促す一方で、指導者の皆様には、今年一年間のトレーニングを処方していただく。期分けから始まり、自分たちのチームの課題に対し、どのようなトレーニングメニューを採用していくのか。トレンドとなっている戦術は何で、基本的な戦術との差は何か。自チームに落とし込める戦術なのかといった、様々な要因を検討いただく良い機会になるかと思います。

一日でも早く、皆さんが元気よく活動できるようになるには、感染者が減っていくことが一つの目安となることは間違いありません。

そのためには、感染しない・感染させないためには何をしなければならないか。今一度お考えいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 クイズの答え：『みんな飛び込んでいますよ！』でした。