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救命講習会の開催レポート(7月・8月開催)
2023年09月06日
7月・8月に開催した「救命講習会」について、写真・アセスメントをもとにご報告します。
JFA+PUSHコース(簡易救命講習会)
8月1日(火) 栃木県真岡市立真岡西中学校 20名受講
受講者コメント
根本宏保さん
今回の講習では、心肺蘇生法だけでなく、熱中症やアナフィラキシー、窒息の対応などを学ぶことができました。特に暑熱対策に関しての話は大変勉強になりました。中学校のスポーツ現場に医療スタッフやアスレティックトレーナーが常駐していることは、県大会レベルでもほぼありません。怪我や突然の体調不良に対応するのは、現場にいる教職員になります。
多くの教職員がこの講習を受け、正しい知識を身に付けておくことで、体調不良を未然に防ぐことができたり、万が一の際には、命をつなぐことができたりすると思いました。
生徒や保護者の方、そしてスポーツに関わる方にも、ぜひこの講習を受けていただきたいと思いました。
石塚優人さん
今回の講習では、熱中症の対策についてお話を聞いたり、一次救命処置の実技をいくつかの場合を想定して行ったりしました。どちらもこれまでに講習を受けたことがあり、知っているつもりでしたが細部の再確認に加えて、熱中症の対策として手首と手のひらを冷やすことが効果的であることやAEDのパットのつける位置は心臓を挟むようにするなど新しく知ることがありました。どうしてそうした方が良いのかなどもお話ししてくださったので、とてもわかりやすかったです。
今回の講習の内容は、誰もが遭遇し得ることです。教師という立場で生徒の安全を守るために有意義な時間でした。講習の準備をしてくださった方々、講師の皆様、誠にありがとうございました。
8月29日(火) FC東京 32名受講
受講者コメント
對川敦紀さん(普及部コーチ)
今回、AED講習会を受けて、脳振盪や熱中症に関する知識のアップデートやAEDを使う場面に遭遇した際の対応の確認ができました。講習会の中でもあったように、いつどこで脳振盪や熱中症が起きても、正しく冷静に対応できるように準備しておくことが非常に大切だと感じました。今後も定期的にこのような講習会を受講し、事故のリスクを下げるとともに、もしもの際にきちんと動けるような知識を身に付けていきたいです。
佐藤征宏さん(普及部コーチ)
救急救命や暑熱対策等の受講は過去には何度か受講したことはありましたが、改めて受講すると忘れている点やアップデートされている部分もあり、やはり定期的に受講するべきだと感じました。
今回の場合は実践を想定し、設定された状況での救急救命のリハーサルなどもあり、不安だったところも取り除くことができました。実際にこのような現場が起こることがないのが一番良いのですが、万が一起こった際には今回の講習を生かして人命を救えるようにしたいです。暑熱対策も今まで行ってきたことよりも効率的に対策することができる内容もあり、非常に勉強になり現場に生かせる内容でした。何事にも《身体が資本》かと思いますので、今後も定期的に受講して安心安全にスポーツを行える環境を整えていきたいと思います。この度は本当にありがとうございました!
江口貴俊さん(普及部コーチ)
今回の講習会では、脳振盪、熱中症、心肺蘇生法についての知識が得ることができました。そして、AEDを実際に触り、使い方を理解することができました。昨今の日本では、AEDが普及していますが使い方を知らない人が大半を占めていると思います。私自身もその一人でした。ただ、今回の講習会でAEDの使い方を一から学ぶことができました。今後AEDを使うことが来ないことが望ましいが、もし使う時が来た時には勇気を持って率先し人命救助に尽力を尽くして参ります。
スポーツ救命ライセンス講習会
7月16日(日) 沖縄FA/浦添総合病院 10名受講(新規8名、更新2名)
講師コメント
石塚光太郎 医師(浦添総合病院スポーツ医学診療センター/沖縄県サッカー協会 医学委員)
今回は主に携わる競技がサッカーの方のみならず、プロバスケットボールのチームドクターや、プロハンドボールのチームトレーナーも参加してくださいました。本講習会は、サッカーを題材にしておりますが、すべてのスポーツ競技におけるファーストエイドとして必要な心肺蘇生および病院前救急外傷の対応が含まれます。今回はサッカー以外の競技に精通している受講生が多く、様々なスポーツ環境下を想定してシミュレーションすることができて、ディカッションも大いに盛り上がりました。今後はサッカーのみならず、様々な競技団体の方にこの講習会を受けて頂き、県内スポーツの安全を支えていけたらと考えております。今回も会場の浦添総合病院および同院災害救急情報管理室の協力の下、JFAスポーツ救命ライセンス講習会を開催することができました。この場を借りて感謝申し上げます。
受講者コメント
赤嶺尚里 医師(ハートライフ病院 整形外科/FC琉球 チームドクター)
今回初めて、日本サッカー協会(JFA)認定 スポーツ救命ライセンス講習会を受講させていただきました。私たち整形外科医師は、病院などの普段の診療ではいわゆる「スポーツ外傷」という側面から、スポーツと接する機会は多いです。ただ現場でとても大事になってくるのが、BLS含めた救急対応の部分であり、これまで救命処置について学ぶ機会はありましたが、今回改めて行うことで、再学習するとてもいい機会となりました。また、バックボードを使用した搬送など他の救命講習では、なかなかないスポーツ現場を意識した内容となっており、今後の現場での対応によりすぐに生かしていけるものでした。今回学んだことを、サッカー含めた様々な現場で還元できるように精進します。
島袋彩乃さん(柔道整復師/日本女子ハンドボール ザ・テラスホテルズ ラ・ティーダ トレーナー)
今回、JFAスポーツ救命ライセンス講習会に参加して競技中に起こる脳振盪や熱中症、ショックなど色々なアクシデントに対する対応について学ぶことができました。スポーツ現場すべてにトレーナーや医療従事者がいるとは限らないため、指導者や保護者、選手、みんなが知識として知るということが1人の命を救うことに繋がると強く感じました。現場で何が起こるかわからない状況の中、落ち着いて迅速な対応が出来るように、反復して学び、現場に備えていきたいです。また、チームスタッフと連携し、対応しやすい環境を整えておくこともすごく大事なことだと思いました。
8月11日(金) 大分FA/大分市医師会立研修会館 17名受講(新規16名、更新1名)
受講者コメント
高橋隆一さん(大分FA 医学委員会 中村病院 理学療法士 JSPO-AT)
JFAスポーツ救命ライセンス講習が大分県において初開催でした。講義は心臓突然死、CPR、脳振盪、熱中症、アナフィラキシーショック、窒息などスポーツ現場で起こりえる事例を踏まえ予防や対応など幅広い内容を聴講しました。実技では一次救命処置(BLS+AED)のアリゴリズムを確認し一連の動作を実施し、バックボードによる搬送は一つのチームとしての行動の大切さをあらためて感じ体得の必要性を感じました。
命の大切さを重んじ、防げる疾病に対して躊躇なく行動できる能力を養うことと安心安全にスポーツを行えるような体制づくりとしての取り組みを普段から準備し、行っていくことの大切を確認することができました。経験豊富な講師の先生方から貴重な話も伺えたことに感謝いたします。ありがとうございました。
川岸正周 医師(大分大学医学部附属病院)
今回、8/19-21に開催される第43回九州ブロック大会での少年サッカーチームへの帯同を予定していたこともあって、スポーツ救命ライセンス講習会に参加させていただきました。
普段は大分大学医学部附属病院の高度救命救急センターで勤務させていただいていることもあって一次救命処置後の患者の対応をすることがありますが、バイスタンダー(救急現場に居合わせた人)としての知識を改めて学ぶ機会となり、とても有意義でした。
特に、心臓震盪や脳振盪、熱中症などの競技特性の高い疾患も重点的に教えていただき本番の大会に向けて万が一に備えての自信がつきました。
有事には医療者として競技者の命を守れるように、本日学んだことを今後に生かしていきたいです。
8月13日(金) 日本アスリートライフサポート協会/ヨドコウ桜スタジアム 5名受講
講師コメント
古家信介 医師(JFAスポーツ救命部会員/日本アスリートライフサポート協会/関西医療大学)
今回は学生、看護師や指導者まで様々なバックグラウンドを持つ方々が受講されました。また、会場も在阪Jリーグチームのホームスタジアムであるヨドコウ桜スタジアムを使用することができ、受講生にとってはよりスポーツ現場に近い感覚で受講、体験することができたかと思います。1回に受講できる人数は少ないですが、継続開催していくことで少しずつスポーツ現場での救命の輪が広がっていくことを期待しています。
受講者コメント
小原覚さん(鈴鹿JTC、三重FID)
人の手助けをした時、感謝されます。しかしほとんどの人が「たいした事していませんよ」と答えます。普段から準備しておけば、そう答えることができると思います。しかし思っているだけではなく、不測の事態に備えて何かできることがあるのではないかと考え、スポーツ救命ライセンス講習に参加することにしました。
講習で、心肺蘇生法やAEDの使用方法、負傷者の安全な搬送と、緊急時に役立つ知識と技術を学びました。講師の分かりやすい説明と実技トレーニングで、具体的な手順やアプローチを理解することができました。特に胸部圧迫やAEDの取り扱いに関する実践的な演習は、実際の状況で冷静に対処できる自信を養う機会となりました。
講習を通じて、シミュレーションやイメージトレーニングが実際の対応に、どれほど影響を及ぼすかを痛感しました。一度でも体験することで、緊急時の冷静な判断や適切な行動ができる可能性が高まることを実感しました。講師の丁寧な指導と参加者同士の協力を通じて、チームワークや信頼感がいかに大切であるかを学べました。
今後も継続的な学習と訓練を行い、不測の事態に直面したとき、即座に作ったチームの一員でありたいと考えます。スポーツ救命ライセンス講習を受けることで、一人ひとりの行動が他人の命を救う可能性を実感しました。これからも常に準備をして、緊急時に冷静に行動できるよう心掛けていきたいと思います。
藤井貴士さん(指導者・PLUCK FC)
今回スポーツ救命ライセンス講習会を開催して頂きありがとうございました。AEDや脳振盪の対応など、サッカー指導だけでなく、選手への万が一を無くすためにとても充実した有意義な講習会を受講できました。
また、参加者の方やインストラクターの方々からも、色々な怪我やAEDへの対応を聞けたことも、この講習会に参加して学べた一つです。常に学び続ける。現場で起こる怪我、事故に対しての対応も、指導者として学びが必要なことを強く感じました。「AEDで助かる命がある」話は聞いていても、自身がその場に出会った時に、しっかりとした対応ができるのか?
今回学んだことを周りに伝えていくことも、助かる命を増やし、またAEDの普及につながると思っています。
8月19日(土) 東京スポーツ・レクリエーション専門学校 47名受講
受講生コメント
山崎晴さん
今回のBLS講習会を受けての感想は、実際に現場で救急救命士やドクターなどの立場で活躍されている方からお話を聞くことでよりリアルなことを学ぶことができたし、わかっていると思っていても忘れていたことなどがあったのでとてもいい機会だったなと思いました。
実技講習ではみんなに見られている中で人形に対して胸骨圧迫や周り指示、患者さんへの呼びかけなどを行い、恥ずかしさで声が小さくなったり緊張で次何をしたらいいのかわからなくなったりしまったが、実際に現場でその場面に遭遇した時には迅速に対応することが大事だということを学び、自分が勇気を持って行動し選手や大切な人達の救える命を確実に救えるようなトレーナーになりたいなと思いました。
森颯斗さん
今回BLS講習会に参加し本当の意味で一次救命処置などを理解することができたと思います。
現在アスレティックトレーナーという資格取得のため学校へ通い学んでいる中で一次救命処置というものを知識としては学んでいました。しかし、【胸骨圧迫はどこをどれだけの強さで押す】や【人を運搬する際のケースバイケース】など自分で体験しなければ分からないことがあり知識を持っているだけでは足りないことが多くあることを学びました。今回の講習では行動をする際になぜその行動が必要なのかなど、行動の意味から教えて頂くことができ、知識のみではない、経験しなければわからない細かい部分を学ぶことができたと思います。
緊急時はスポーツに限らず様々な場面で起こるものであり、今までも進んで対応しようと考えていました。今回の講習を受け、資格を取得したことを生かし、今まで以上に対応に自信を持ち行動して行きたいと思います。
受講者コメント
佐藤凛さん
講習を受けて、適切な処置を行うには実際に体で技術を覚えることが重要だと思いました。今までに救急処置について学んだことはありましたが、必要な場面になった時に適切な行動ができる自信は正直ありませんでした。今回の講習では実際に救急の現場で活躍されている先生方と傷病者の発見から搬送までの流れをひとつひとつ実践して、全員が確実に対応を習得できるよう、重要なポイントやコツを教えて頂きながら繰り返し練習をしました。初めは時間がかかってしまっていましたが、後半はかなりスムーズに対応できるようになりました。今後はこの講習で学んだことを復習し練習を重ねて、急な場面でも率先して動けるようにしておきたいと思います。
佐竹里心さん
今回の講習会を通し、とても良い経験をさせていただくことができました。
BLS講習会では、AEDだけではなく、異物除去法・アナフィラキシーなどについても学ばせていただきました。座学では、現場での動画を交えての講義だったので、よりリアルなお話を聞くことができました。また、運搬法では複数の運搬方法を教えていただきました。その際、学生5,6人に対して2人の講師の方がついてくださり、要点を実技を通してお話ししてくださったため、すぐに実践へと移すことができました。
最後に、取得できた。だけで終わらせず、現場で緊急事態が起こった際には、選手の命を守る行動を迅速に取れるよう常に想定をして備えていきたいと思います。
8月20日(日) 東京スポーツ・レクリエーション専門学校 50名受講
受講者コメント
仲筋丈流さん
今回スポーツ救命ライセンス講習会を受講し、講習の入りに見たフットサルの試合中に心肺停止し、AEDの使用により救命した田中奨さんのビデオでは、一見普通のフットサルの試合中のワンプレーで心臓震盪が起きてしまうのだと衝撃を受けました。それと同時に自分の目の前で同じ事が起こった時、自分が選手の命を救わなければならないのだと再確認することができました。座学や実技を通しAEDや胸骨圧迫の重要性、心肺蘇生の手順を学びました。AEDの使用方法については中学生の時に学んでいましたが、より実践的な知識や技術を習得することができ、実技では傷病者を発見してから救急隊員へ引き継ぐ流れを実際に行いました。実際に人が倒れた時、今回のようにスムーズな対応ができるのか?と思ってしまう時があります。自分自身が選手の命を救う為にも今回学んだことを日頃から練習を繰り返し、常に想定外のことを想定内にするべきだとこの講習を通して感じました。私は現在サッカーの育成年代のカテゴリーで実習を行なっております。ビデオで見た胸にボールが当たるシーンを何回か見たことがあり、受講後の実習では些細なことでも目を向けるようになりました。AEDの場所、救急車の手配、選手が倒れた際のフローチャートなど、多くのことに気に掛け、もしもの時に備える。この事を生涯忘れずに今後のトレーナー活動に専念していきたいです。
鶴田小桜さん
今回初めてBLS講習会を受けていのちの尊さについて学ぶことができました。心停止は、いつでも・誰にでも起こりうるもので放置すれば、1分ごとに生存率が7~10%下がってしまいます。そのためにも一人ひとりの勇気や協力などの行動力が求められます。速やかにかつ正確に対応するためにも事前の練習が必要だと強く感じました。傷病者が出ないように予防することが大切ですが、いざとなった時に躊躇なく行動できる準備も大切です。この資格を今後のスポーツ現場だけではなく日常生活にも生かしてたくさんのいのちを救っていきたいです。
受講者コメント
三小田圭太さん
今回のような知識から実技までの救急救命の講習を受けたのは私としては初めてでした。
講義では心臓震盪や熱中症等と言った現場で起こりうる知識と対応や、救急救命に必要な道具の使い方や心肺蘇生の仕方を学びました。先生方からは優しく丁寧に教えて頂きました。現場の経験を踏まえ、ケーススタディをしながら講義して頂いたのでイメージしやすく分かりやすかったです。
私自身今後現場に出る中で、いつ来るか分からない緊急事態に備え冷静に的確に行えるように準備しつつ、先生方の教えを常に頭に入れながら活動していきたいと思います。今回は誠にありがとうございました。
渡邉絢咲さん
初めてJFAのBLS講習を受けさせていただきました。1限目の座学ではドクターの先生がお2人いらっしゃり、実際にサッカーの現場で起こった事例を例にお話いただきました。2限目の実技ではグループに分かれてAED、バックボードの使い方などを教えていただきました。2限とも現場に出ている方ならではの知識も分かりやすく教えてくださり、とても充実した時間でした。自分が救命救急の現場に居合わせた際にはその知識を生かしてその人の力になれるよう頑張りたいと思います。
日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
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