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和歌山県サッカー協会がスポーツ救命ライセンス講習会を開催
2022年09月09日
和歌山県サッカー協会が8月28日(日)、和歌山県の辻秀輝整形外科にて「スポーツ救命ライセンス講習会」を開催し、同サッカー協会の医学委員会と技術委員会より18人が参加しました。
スポーツ救命部会員の古家信介教授(関西医療大学)による講義では、熱中症や脳振盪(のうしんとう)などスポーツ現場で起こり得る事象の対処法について学びました。実技では心肺蘇生の中でも最も重要となる胸骨圧迫とAED(自動体外式除細動器)の使い方、バックボードによる全身固定・搬送についても学習しました。受講者はAEDの重要性を認識し、日常生活においてもAED設置場所を意識するなど、AEDへの関心を高めた様子が伺えました。
日本サッカー協会は、ピッチ上の選手の安全を守ることを第一とした「スポーツ救命ライセンス講習会」と簡易救命講習会である「JFA+PUSHコース」を2017年から実施しています。「スポーツ救命ライセンス講習会」は、(公財)日本スポーツ協会(JSPO)公認アスレティックトレーナーが資格更新のために保有しなければならないBLS(Basic Life Support:一次救命処置)資格取得のための講習会として認定されています。
※AEDのご購入・リースは、「メディカル」の「AEDのご紹介」をご覧ください。
※講習会開催希望の団体は、「講習会を開催するには」の[問い合わせフォームはこちら]からお問い合わせください。
講師コメント
古家信介 教授(関西医療大学/スポーツ救命部会員)
今回は和歌山県サッカー協会の医学委員会と技術委員会の方々への講習会開催をすることができました。現場での活動が長い方からまだ浅い方と、様々な経歴を持つ方々18名が受講されましたが、皆さん非常に意識が高く、特に実技では質問も多く出て、とても盛り上がりました。
新型コロナウイルスの影響もあり、まだ開催に至っていないところもありますが、少しずつ様々な場所で開催し、多くの方々にこの講習会を受講していただき、スポーツ現場での悲しい事故がなくなるよう貢献できたらと思っています。
受講者コメント
三宅智税 さん(理学療法士/角谷整形外科病院)
今回はじめてスポーツ救命ライセンス講習会を受講させていただきました。今年からトレーナー活動をはじめ、経験が少ない分、受講前は起こりうる事故やリスクなど、想像しづらい部分がありましたが、講義や実技で実際に起こりうる、または起こった例を交えて講習をしてくださったので、経験の少ない私でもとてもわかりやすく理解を深めることができました。
今回の講習ではトレーナーなど医療に詳しいスタッフだけではなく、スポーツに関わる多くの人が知っておくべき知識だと思いました。今回の経験をスポーツ現場で生かし、さらにスポーツ救命を広げていければと思います。
山本英作 さん(理学療法士/社会医療法人黎明会北出病院)
知識として知っていること知らないことが明確になり、知らないと家族や選手たちの命を守れないこと(救えないこと)を再確認することができました。バックボードを用いた搬送方法などはとても新鮮で、知っておくべき手段の一つだと考え直す機会をいただきました。心肺停止・脱水・脳振盪などは実際に現場で遭遇する可能性は十分に考えられるため、今回のような講習会をきっかけに、かけがえのない一つの命を救えるようになればいいなと思います。