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浦安と神戸が2大会連続で決勝進出! JFA 第19回全日本女子フットサル選手権大会
2023年03月05日
静岡県の浜松アリーナで開催されているJFA 第19回全日本女子フットサル選手権大会は、3月4日(土)に大会2日目を迎え、決勝に進出する2チームが決定しました。
前日の1回戦を勝ち上がった8チームが激突した準々決勝。前回大会優勝のバルドラール浦安ラス・ボニータス(女子Fリーグ/千葉)は、福井丸岡ラック(北信越/福井)と対戦しました。序盤は互角の戦いを見せていた両チームでしたが、第1ピリオド9分にはピヴォの落としたボールを受けた松本直美選手がシュートを決めて、浦安が先制します。さらに2分後にも左サイドからの折り返しを塚本夏希選手が追加点を決めてリードを広げると、15分には平井成美選手がゴールを決めて第1ピリオドで3-0とリードしました。浦安は第2ピリオドに5ファウルとなったものの、丸岡は最後まで攻め切れずに得点を挙げられないまま、試合は終了。浦安が4強進出を決めました。
SWHレディース西宮(女子Fリーグ/兵庫)とボセアマドールレディース/イナスタ(東海/愛知)の試合では、西宮が全国リーグを戦っているチームの強さを見せつけます。第1ピリオド4分に江川涼選手のゴールで先制すると、その後も得点を重ねて第1ピリオドで7-0と大量リードを奪います。第2ピリオドにも1点を加えた西宮が、8-0で準決勝に勝ち上がりました。
11時15分にキックオフされた2試合は、両試合とも接戦となりました。日本女子フットサルリーグ(女子Fリーグ)の2チームの対戦となったアルコ神戸(女子Fリーグ/兵庫)とフウガドールすみだレディース(関東1/東京)の試合は、互いに気持ちの入った堅い守備を見せて、なかなか得点が動きません。それでも第1ピリオド14分にすみだが、辻恵実選手のゴールで先制します。1点を追う神戸は第2ピリオドに入ると一気に攻勢を強めましたが、すみだはGK須藤優理亜選手を中心にゴールを守り抜きます。それでも神戸は第2ピリオド14分に中島菜月選手のゴールで追い付くと、その1分後にも高畠早奈恵選手が追加点を挙げて一気に逆転しました。すみだもパワープレーを行い、同点ゴールを目指しましたが、神戸の堅い守りを崩せないままタイムアップを迎えました。
FUTSAL地域女子チャンピオンズリーグ決勝と同一カードとなったバディフットサルクラブフィオーレ(関西1/奈良)とデリッツィア磐田レディース(開催地/静岡)の一戦は、前日の立川アスレティックFCレディース(女子Fリーグ/東京)戦でも2ゴールを挙げた藤澤みなみ選手のゴールでバディが先手を取ります。しかし、地域女子CL優勝の磐田も3分後に鈴木心菜選手が同点ゴールを決めて、第1ピリオドを1-1で折り返しました。両チームとも、なかなか点を挙げられなかった第2ピリオド14分、磐田は鈴木選手のドリブルからチャンスをつくり、折り返しを寛野未恵選手がゴールに決めて逆転します。追加点こそ挙げられなかったものの、その後もチャンスをつくった磐田が2-1で勝利。地域女子CL決勝に続いて、バディを退けました。
準決勝の2試合は、思わぬ大差が付きました。前回大会でも準決勝で対戦した浦安と西宮の一戦は、女子Fリーグの1位チームと2位チームの対戦ということもあり、大きな注目を集めました。立ち上がりから激しい攻防が展開されるなか、第1ピリオド9分に筏井りさ選手がゴール前のこぼれ球を押し込んで先制します。これで勢いづいた浦安は、先制点から1分以内に松本直美選手と塚本夏希選手が追加点を挙げて、一気にリードを広げました。
このリードで余裕を持って試合を進められるようになった浦安は、第1ピリオド17分にも平井選手がゴールを決めます。西宮も第2ピリオド6分に高尾茜利選手が1点を返しますが、浦安のゾーンディフェンスに苦しみます。逆に浦安はカウンターから宮原ゆかり選手がゴールを決めて、勝利を決定的にしました。試合終了間際には、江口未珂選手がゴール前での壁なしFKを決めましたが、浦安もGK杉山藍子選手がパワープレー返しを決め、最終的には6-2という大差を付けて浦安が2連覇に王手を掛けました。
神戸と磐田の対戦では、神戸の櫻田真衣選手がゴールラッシュを見せました。1-0で迎えた第1ピリオド8分に1点目を決めると、同15分には鮮やかなループシュートでゴールネットを揺らしました。このゴールを含めて4得点を挙げた櫻田選手の活躍もあり、神戸は7-2で勝利して、2大会連続の決勝進出を決めています。
この結果、3位決定戦は女子Fリーグの西宮と東海リーグに所属して地域CLを制した磐田の対戦になりました。そして、決勝は2大会連続で神戸と浦安というカードになっています。どちらのチームが今シーズンの最後を締めくくるタイトルを獲得し、日本一に輝くでしょうか。
監督・選手コメント
GK #21 杉山藍子 選手(バルドラール浦安ラス・ボニータス)
試合後の涙は、花粉症です(笑)。みんなにも1試合早いと言われました。今季で引退を決めているのですが、12年間フットサルをやってきて初めてゴールを決めたこと。今年1年はみんなのためにやってきたので、いろいろな思いが溢れてきました。勝って終わることができたら綺麗な形になると思うので、そのストーリーを台無しにしないように頑張ります。
FP #10 池内天紀 選手(福井丸岡ラック)
フィジカルの強いピヴォが2枚いたので、簡単にボールを当てたかったのですが、ボールを底辺で失うことが多くてうまくいきませんでした。自分は点を取るタイプの選手ではなかったのですが、今年は点を取れる選手がいなくなったことで、そういうプレーもやらなければいけなくなり、結果的にプレーの幅は広がったと思います。今日の試合でも、日本代表での活動でも、フィジカルに課題を感じたので、しっかり取り組んでいきたいと思います。
北隅智宙 監督(フウガドールすみだレディース)
この大会で一つ勝ち上がるために、どういうメンタリティーが必要なのかを改めて示されたと思います。男子のチームを含めても、アルコ神戸さんは最後に絶対に勝ちに来る気持ちというのは鬼気迫るものがありますが、それに自分たちが対応し切れませんでした。やってきたトレーニングは間違っていなかったという思いはありますし、次への投資になればという気持ちもありますが、いざ負けると本当に悔しいです。
FP #7 野田桜菜 選手(デリッツィア磐田レディース)
自分のプレーが全然出せなくて、自分が出ていなくてもチームメートが活躍してくれて勝たせてくれた感じなので、すごく悔しいです。良いときはもっと点が取れるのですが、今大会はシュートを打っているけれど決め切れていないので、もっとプレッシャーが掛かるなかでシュートをしっかり打てるようにしたいです。3位決定戦で対戦する西宮は、昨年の準決勝を見てスピード感が違う印象がすごくあるので、頑張りたいと思います。
大会日程:2023年3月3日(金)~3月5日(日)
大会会場:静岡県/浜松アリーナ
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