ニュース
JFA 第15回全日本女子フットサル選手権大会 兵庫県クラブ同士の戦いを制したアルコイリス神戸が5度目の優勝!
2018年11月05日
JFA 第15回全日本女子フットサル選手権大会は11月4日(日)に、石川県金沢市で大会最終日を迎えました。午前中に準決勝の2試合、午後に決勝が行われて、アルコイリス神戸(関西2/兵庫)が2年ぶり5度目の優勝を果たしています。
準決勝のAピッチでは、ビークス石川レディース(開催地/石川)とアルコイリス神戸が対戦しました。立ち上がりから仕掛けたアルコイリス神戸は5分に若林エリ選手がゴールを決めて1点を先制します。その後も高い位置からプレスをかけて試合を優位に進めると、8分に平井佑果選手、江口未珂選手が連続でゴールを決めて3点差をつけます。序盤でリードを広げたアルコイリス神戸は、ここから出場機会の少なかった若手を起用。なおも試合の主導権を握り続け、10分に山口真梨奈選手が4点目を決めて前半を折り返しました。後半、ビークス石川も1点を返したものの、アルコイリス神戸も2点を加えて、6-1で勝利。2大会ぶりの決勝進出を果たします。
Bピッチでは、SWHレディースフットサルクラブ(関西1/兵庫)と福井丸岡ラック(北信越1/福井)が対戦しました。福井丸岡ラックがボールを保持する展開の中、先制点を挙げたのはSWHレディースでした。キャプテンの坂田睦選手が中央を破り、シュートを決めます。1点を追う展開となった福井丸岡ラックは、猛攻を仕掛けます。しかし、GK山本彩加選手を中心としたSWHレディースの守備は堅く、ゴールを奪えません。リードを広げたいSWHレディースも追加点を挙げられないまま、試合は進んでいきます。結局、最後まで得点は動かずに試合終了。SWHレディースが福井丸岡ラックの連覇を阻み、決勝に駒を進めました。
決勝は2大会ぶりに、アルコイリス神戸とSWHレディースという兵庫県のクラブ同士の一戦となりました。立ち上がりからアルコイリス神戸が、ボールを保持してSWHレディースを攻め立てます。しかし、フィニッシュがゴールポストに嫌われるなど、得点を決めることができません。それでも攻め立てるアルコイリス神戸でしたが、SWHレディースはGK山本選手が好セーブを連発。結局、前半は0-0で終了します。
後半に入っても流れは変わらずに、アルコイリス神戸が攻め続けます。迎えた26分、アルコイリス神戸は左サイドで若林選手がシュート性のボールをゴール前に入れると、これに齋藤有里選手が合わせて、待望の先制点を手にします。1点を追う展開となったSWHレディースも反撃に転じますが、得点を挙げられないまま時間が進んでいきました。試合終盤、SWHレディースはパワープレーを開始し、アルコイリス神戸のゴールに迫っていきます。しかし、最後まで得点を挙げることはできずに試合終了。アルコイリス神戸が2年ぶり、5度目の全国制覇を成し遂げました。
監督・選手コメント
神戸洋平 監督(アルコイリス神戸)
1次ラウンドから攻めても点が取れない試合がありました。それでも、「守備から我慢してやっていこう」と話していました。チャンスはいっぱいあったので、そこの精度を上げれば、絶対にチャンスは来るからと、そのプレーを続けました。優勝できた要因は、まず個で負けていなかったこと。そして、ロースコアでしたが、アグレッシブに戦い続けたことで、アルコイリス神戸らしいプレーがたくさん出ていました。それが勝因だと思います。
関灘美那子 選手(アルコイリス神戸)
普段はあまり泣かないのですが、同い年の2人(西尾瞳選手と藤田靖香選手)が泣いていたので、もらい泣きしちゃいました。私たちは今年で30歳になるので、今年に懸けていたものがありました。大会まではあまり良い試合がなくて、不安もありました。大会を通して圧倒することはできませんでしたが、監督が代わって迎えた大会だったので「神戸監督のために」という思いで、みんなが必死に勝とうとしていたと思います。決勝では、全員で最後までゴールを目指せたことがよかったと思います。
齋藤有里 選手(アルコイリス神戸)
優勝できてよかったです。自分のゴールで金メダルを決められるなんて!決勝点も初めてくらいです。思い出になりますね。あのゴールの場面は、若林エリさんから良いボールが来たので、気持ちで押し込みました。チャンスはあったので、みんなで「ゴールに押し込むだけだ」「決め切ろう」と話していました。ピッチに出ている選手も、ベンチの選手も、ベンチに入れなかった選手も、スタッフも、応援してくれている人も、みんなで戦っているのがアルコイリス神戸の強さの秘訣だと思います。
坂田睦 選手(SWHレディース)
やらせてもらえなかったというよりも、自分たちがやろうとしていたことをピッチ上で表現できていなかったことが、何よりも悔しいところです。アルコさんとは散々、試合をやっていて、個の強さに素晴らしいものがあることは分かっていました。でも……完敗ですね。攻められる時間が長くなることも分かっていて、その中で自分たちのボールになったときにどう表現できるかが足りませんでした。ちょっと一方的になってしまっていたので、もっと面白い試合にしたかったのですが、それは私たちの今後の課題です。
高尾茜利 選手(福井丸岡ラック)
(SWHレディースの)ゴールキーパーの山本彩加選手は本当にうまいですね。一人で打つのでは絶対に入らないのに、ずっとみんな一人で打っている感じになってしまいました。もう少し人数をかけてゴールを目指そうと話したのですが、ファーに人も入り切っていませんでした。自分たちの攻めよりも、相手の戻りが早かったので、それでは点は取れないなという感じです。まさかこんなにボールを持てると思わなかったので、カウンターで決められたらいいなと思っていたのですが、戻りが早かったです。SWHレディース、アルコイリス神戸を倒して、日本一になりたかったので悔しいです。
準決勝ハイライト
決勝ハイライト
大会日程:2018年11月2日(金)~11月4日(日)
大会会場:石川県/いしかわ総合スポーツセンター
大会情報はこちら
関連ニュース
-
大会・試合
2018/11/04
JFA 第15回全日本女子フットサル選手権大会、4強が出そろう ビークス東京レディースは無失点で敗退トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/11/03
JFA 第15回全日本女子フットサル選手権大会が開幕 前回女王の福井丸岡ラックが2連勝トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/11/01
JFA 第15回全日本女子フットサル選手権大会、開幕目前!前回大会優勝の福井丸岡ラック・田中悦博監督インタビュー(後編)トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/10/31
JFA 第15回全日本女子フットサル選手権大会、開幕目前!前回大会優勝の福井丸岡ラック・田中悦博監督インタビュー(前編)トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業
-
大会・試合
2018/10/31
出場チーム紹介vol.4 JFA 第15回全日本女子フットサル選手権大会トヨタニチバン明治モルテン国内競技会開催事業