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第14回全日本女子フットサル選手権 4強が決定、初優勝をかけた決勝ラウンドへ

2017年11月12日

第14回全日本女子フットサル選手権 4強が決定、初優勝をかけた決勝ラウンドへ

北海道札幌市の北海きたえーるで開催されている第14回全日本女子フットサル選手権大会は、11月11日(土)に大会2日目を迎えました。グループステージの8試合が行われ、決勝ラウンドに進出する4チームが出そろいました。

初日を終えてグループAで首位に立っていたのは、2連勝を飾ったメンバーオブザギャング(東海1/三重)。1次ラウンド最終戦では、開催地代表のサフィルヴァコルミージョ(北海道)と対戦しました。引き分けでも突破が決まるギャングでしたが、2分に先制点を決められます。それでも、7分、16分にエースの榎木園美加選手が連続でゴールを奪取し、逆転します。後半22分にサフィルヴァに同点ゴールを許しましたが、そのまま引き分けで試合を終え、7年ぶり4度目となるベスト4進出を決めました。もう一つの試合では、ジュンジーズFFミネルバ(中国/山口)が前半3分で2失点を喫するも、その後得点を重ね、八戸学院大学女子サッカー部(東北1/青森)に4-2の逆転勝利を収めています。

グループBで2連勝していたさいたまサイコロ(関東2/埼玉)は、コラッサ福岡(九州2/福岡)と対戦しました。ここまでの2試合では相手にリードされる時間帯があったサイコロですが、この試合では前半9分に初見尚美選手のゴールで先制します。その後、一度は同点に追いつかれたものの、15分に坂本枚侑美選手、17分に木原梢選手が追加点を挙げて3-1で勝利し、決勝ラウンドに進みました。同時開催の試合では、ここまで未勝利だったバンブグリーンパークレディース(関西3/京都)が、レイナージョ(北海道)に2-0で勝利。3戦全勝のサイコロが首位に立ち、1勝2敗で並んだ3チームの中から得失点差でバンブが2位となりました。

グループCの首位争いは、熾烈を極めました。初戦の直接対決で引き分けた福井丸岡ラック(北信越/福井)とアルコイリス神戸(関西1/兵庫)は、得失点差で相手を上回るために、大量ゴールを目指します。第2節を終えた段階では、アルコイリスが得失点差で2点リードしていました。同時刻開催の第3節、丸岡ラックはメッセ仙台レディース(東北2/宮城)と対戦、アルコイリスはSC水都キングフィッシャー(四国/愛媛)と対戦しました。アルコイリスは15-0で勝利したものの、丸岡ラックは高尾茜利選手のトリプルハットトリックを含む20ゴールを挙げて20-0で勝利。最終的に得失点差で1上回った丸岡ラックが、逆転でグループCの首位に立ちました。

2節を終えてグループDの首位に立っていたデリッツィア磐田(東海2/静岡)は、第3節で同2位のSWHレディースフットサルクラブ(関西2/兵庫)と対戦しました。勝てば首位に立つSWHレディースは、前半10分に上野愛里選手のゴールで先制します。対するデリッツィアも、14分に竹本凪沙選手のゴールで試合を振り出しに戻します。その後、2大会ぶりの優勝を目指すSWHレディースが猛攻を仕掛けましたが、デリッツィアは体を張った守備でゴールを守り抜き、試合は1-1で終了。この結果、2勝1分でデリッツィアがグループの首位に立ち、神戸勢の連続優勝は4回で止まることになりました。なお、もう一つの試合でフウガドールすみだレディース(関東1/東京)はアストゥーロ鹿児島(九州1/鹿児島)に1-0で勝利し、大会初勝利を挙げています。

大会最終日の11月12日(日)には、準決勝の2試合と決勝が行われ、第14回目大会の優勝クラブが決定します。ベスト4に残った4クラブは、いずれも優勝経験がありません。どこが新女王となるのか。日本女子フットサルリーグに参戦しているサイコロと丸岡ラックが栄冠をつかむのか、注目が集まります。

監督・選手コメント

小山美佳 選手(メンバーオブザギャング/三重)
チーム創設以来、3度目となるベスト4進出を決めることができました。今年のチームは、昨年から一人も変わっていません。これはクラブ史上初のことでした。そのため、お互いにやりたいことを共通認識として持てているのが、今年のチームの強みです。若い選手の中に、点を取れる選手が出てきたことと1年半同じメンバーでやれていることが大きな要因だと思います。うちにはうまい選手は一人もいません。どこが相手でも私たちより強いです。昨日も全力、今日も全力でやりましたが、明日も全力で頑張ります。

田中悦博 監督(福井丸岡ラック/福井)
本当に、うちの選手たちはすごいと思います。本当は「全員を出場させながら戦う」と言っていたのですが、ちょっと高校生には荷が重い試合になるかなと思い、6人で回すことにしました。私が練習を見ているのですが、まだ実力が足りなくて、今日の試合に使ってあげることができなかった。それでもベンチで一生懸命に声を出し、応援した。これがチーム力かなと思います。準決勝の相手の試合は全然見ていませんが、もう一回、みんなで試合を見て研究をし直したいと思います。

小屋幸栄 監督(アルコイリス神戸/兵庫)
なんて言ったらいいのでしょうかね。結果的には、初戦に勝つことができなかったことが、最終的に響いてしまったと思います。初戦がすべてだったので、勝ち切る力を身に付けなければいけないなというのが、正直な感想です。(第3節は)心理的なものが非常に大きなゲームになりました。隣のピッチが盛り上がれば、点が入ったということでしたし、点数差を気にしながらプレーする難しい環境になったと思います。そんな中でも選手たちはプレーに集中してやってくれた。一生懸命、最後まで戦い抜いてくれたことは、非常に良かったと思っています。

千葉武 監督(デリッツィア磐田/静岡)
選手たちは日ごろから努力をしているので、結果が出てよかったです。SWHはプレスをかけても、逃げることなく自分たちのやるべきことを貫いてくるイメージがありました。うちもプレスをかけていたのですが、最初に疲れてプレスに行けなくなったときに失点しました。そこで「もう一回、プレスに行こう」と確認したのと「自分たちのリズムで戦えるんだよ。そうやってやらないと楽しくないよね」と伝えたところ、選手たちも応えてくれました。勝つことができてうれしいですが、結果がもし負けていても、みんな力を出し切ってくれた意味のあるゲームになっていたと思います。

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第14回 全日本女子フットサル選手権大会

大会期間:2017/11/10(金)~2017/11/12(日)
会場:北海道/北海きたえーる

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