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バーモントカップ 第26回全日本少年フットサル大会開幕 小学生年代の日本一を目指して48チームが集う
2016年08月13日
バーモントカップ 第26回全日本少年フットサル大会が8月12日(金)に開幕しました。今大会も、各都道府県の予選を勝ち抜いた48チームが東京の駒沢オリンピック公園総合運動場体育館に集結。開会式では、センアーノ神戸Jr(兵庫県)の主将・宗村直哉選手が、選手宣誓を行いました。
「宣誓、僕たちは、それぞれの都道府県予選を戦い、今こうしてバーモントカップ第26回全日本少年フットサル大会決勝大会に出場しています。これは決して、自分たちだけの力ではありません。これまで共に練習してきたチームの仲間、熱いご指導をいただいた監督、コーチ、そして応援をしていただいた保護者の皆さま、全ての方々のおかげだと感謝しています。われわれ選手一同は、この大会に参加した全ての選手の思いを背負い、感謝の気持ちを胸に、最後まであきらめず、全力で戦うことを誓います」
その後、駒沢体育館のピッチでは、元フットサル日本代表監督のアデマール・ペレイラ・マリーニョ氏、元サッカー日本代表の鈴木隆行氏、鈴木啓太氏、元フットサル日本代表の北原亘氏、鳩野大介氏、お笑いタレントの加藤ディエゴマラドーナ氏、フットボールのパフォーマンス集団・球舞の4名の計10名がゲストに登場し、2チームに分かれて参加チームと対戦するエキシビションマッチを開催しました。鈴木隆行氏は「今日はお父さんお母さんに代わって、人生の厳しさを教えようと思います」とコメントし、選手たちを鼓舞するかのように、何本もの強烈なシュートを決めていました。
エキシビションマッチの後は、駒沢体育館と大田区総合体育館の2会場を舞台に、4チームずつ12グループによる1次ラウンドのリーグ戦が開幕。12日は、各チームが2試合ずつを戦いました。
初日は、引き分けがわずか1試合にとどまり、逆に、勢いに乗って大量得点を奪うチームが目立ちました。グループAでは、FCプラウド U-12(東京都)とガット2008 U12(京都府)がともに2試合で21得点をたたき出して連勝を飾りました。
さらに圧巻だったのはセンアーノ神戸でした。初戦のエスペリオFC(石川県)戦を15-4で勝利すると、続く大分トリニータU-12(大分県)戦も11-1 と大勝。和田健士朗選手が12点、冨永虹七選手が10得点と圧倒的な得点力を見せています。
また、前回大会王者のブリンカールFC(愛知県)も、初戦の大西キッカーズ(愛媛県)に8-1、アバンツァーレ山形SC(山形県)に14-1とグループLで強さを誇っています。
そうした戦いの中、初日で早くも決勝ラウンドを決めたチームもありました。グループCのFCサウサーレ(鹿児島県)は、主将の大迫塁選手を中心に個々に高い技術を発揮し、初戦で道都Jr U-12(北海道②)を7-2で破ると、前々回大会王者の鹿島アントラーズつくばジュニア(茨城県)戦では、相手の終盤の驚異的な追い上げを振り切って5-4で勝利。1勝を挙げた道都Jr、アントラーズに勝利したことで、最終戦を待たずにグループ突破を果たしました。
さらにグループIのFCパーシモン U-12(神奈川県)も、1勝を挙げたドリームFC(大阪府)、プレジャー SC(佐賀県)との接戦を制して、グループ突破を決めました。
他のすべてのグループは、13日の1次ラウンド最終戦を終えたところで、勝ち上がるチームが決まります。連勝同士の直接対決となるグループA、グループD、グループG、グループL、全チームが1勝1敗の勝ち点3で並ぶグループB、それ以外の、同グループの同時キックオフの試合の結果にも左右されるグループなど、すべての戦いが激戦必至です。
大会2日目の13日(土)は1次ラウンド残り1試合を行い、各グループ1位チームと2位のうち各会場の成績上位2チームずつ、計16チームが同日に行われる決勝ラウンドに進出。小学生年代のフットサル日本一の座を懸けた争いはさらに激しさを増していきます。
監督・選手コメント
細渕隼 監督(サンフレッチェ広島F.Cジュニア)
目の前の試合を一生懸命戦うということを選手は表現してくれました。ただ、日頃からフットサルをしていない分、フットサル特有のプレーで足りないところがありました。それに、県大会では自分たちでボールを動かしながらゴールまでいけましたが、全国の舞台では押し込まれる場面が増え、こちらも前線へのボールを多用することになりました。この2戦で少しずつ良くなっているので、最終戦も100パーセントでプレーしたいと思います。
山我正俊 監督(ボニートンジュニアFC)
初出場で会場の雰囲気に慣れることを目標にしていましたが、あきらめないプレーをできたことが勝利につながったと思います。1試合目も厳しい接戦でしたが、選手は最後までやり切ってくれました。うちはまず守備から入り、素早い攻守の切り替えを意識していて、それが全国の強豪チームにどれくらい通用するのかを知るために自分たちの戦いを貫いていますし、1次ラウンド最終戦も今日と同じように、自分たちがやってきたことを信じて戦うだけです。
中尾隼土 監督(アッズーロ和歌山フットサルクラブ)
大会直前に主力のGKが負傷したり、1試合目で退場者を出してしまったりしましたが、出場機会の少ない選手もしっかりと戦ってくれました。選手はサッカークラブと並行してうちでフットサルを練習しているので、守備や攻撃のバリエーション、セットプレーの武器を持っています。それに、試合の流れや相手に応じて戦術を使い分けて戦うなかで、日々フットサルの楽しさを知り成長しています。決勝ラウンドに進んで、もっと違いを見せたいと思います。
倉沢飛輝 監督(エストレージャス.FC)
選手は今までの力以上のものを出してくれたので、明日や未来につながる試合をできたと思います。指導者としては勝つことだけを求めてサッカーやフットサルをしているわけではないですが、選手のスイッチが入り、試合中に涙を流したり表情に表れたりするほど貪欲に勝利を意識していました。普段から選手個人だけの力だけではなく、仲間とともにチームで力を出すにはどうすべきなのかを伝えていますし、最終戦では彼らにもっと火をつけさせたいです。
JFA-TV
開会式
大会初日ハイライト(8/12)駒沢会場
大会初日ハイライト(8/12)大田会場
バーモントカップ 第26回全日本少年フットサル大会
2016年8月12日(金)~14日(日)
東京/駒沢オリンピック公園体育館、大田区総合体育館
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