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子どもたちが大きく成長する舞台 バーモントカップ 第26回全日本少年フットサル大会
2016年08月02日
バーモントカップ 第26回全日本少年フットサル大会が8月12日(金)に開幕。
14日(日)まで3日間にわたり白熱した戦いが繰り広げられます。
今大会には、都道府県予選を勝ち抜いた47チームと前年度の予選参加チーム数が最も多かった北海道から1チームを加えた計48チームが参加。4チームずつ12グループに分かれリーグ戦(1次ラウンド)を行い、各グループ1位のチームと2位のうち成績上位4チーム、合計16チームがノックアウト方式の決勝ラウンドに進出し、小学生年代のフットサル日本一の栄冠を目指します。
今大会では、過去3大会の優勝チームが顔をそろえています。2014年大会を制した江南南サッカー少年団(埼玉県)は2015年1月の大会でも決勝に進み、その決勝を制し初優勝を果たしたのが鹿島アントラーズつくばジュニア(茨城県)でした。そして前回の2015年8月大会で、愛知県勢として初めて頂点に立ったブリンカールFC(愛知)と、決勝を戦ったマルバ千葉fc U-12(千葉)も出場しています。さらに前回大会ベスト4のともぞうサッカークラブ(栃木)なども出場しており、強豪チームを中心に、今年は例年以上の激戦が予想されます。
試合内容にも変化が見られます。一つは、バーモントカップが2015年8月の第25回大会から「夏の大会」になったことが影響していると考えられます。それまでは、1月に開催される「冬の大会」として定着していましたが、昨年から暑い季節での戦いとなったことで、体力の消耗も激しくなり、それに伴ってより多くの選手がピッチに立つ機会が増えました。主力選手を固定して戦うだけではなく、フットサル特有の、フィールドプレーヤー(FP)4人を交替させながらプレーする「セット」を駆使するチームも見られるようになりました。
フットサルの質にも変化が見られます。現在の小学生年代ではGK1人、FP7人で戦う8人制サッカーが広く導入されていることで、そのシステムをフットサルに落とし込んでプレーするチームが増えています。例えば「2-4-1」や「3-3-1」をフットサルの「2-2」や「3-1」に置き換え、形をアレンジしながら試合に臨むのです。指導者の間でも、「フットボールの中のフットサル」という位置付けが浸透、フットサルへの理解が進んでいることでよりスムーズに試合に入り、かつ戦術が多彩になっています。
今大会において大切なのは、「優勝がゴール」ではないということです。もちろん、頂点を目指してプレーすることは大切ですが、その過程で子どもたちの成長を感じられることが大会の醍醐味です。前回大会で優勝したブリンカールは、優勝候補と目されながら序盤戦では力を出し切れずないまま1次ラウンド2戦目で敗れ、選手たちは悔し涙を流しました。それでも選手たちは、「これまで何をしてきたんだろう」と自分たちに問い掛け、あきらめずに戦い、敗戦に学びながら勝ち進んでいきました。
「あの負けがなかったら優勝できなかったと思います。苦しい試合の中で、選手がどんどん成長していった姿が非常にたくましくてうれしかった。この舞台は子どもたちの大きな伸びしろを感じられる大会ですし、優勝は彼らの努力の積み重ねと経験、やってきたことが実った結果だと思います」(古居俊平監督/ブリンカールFC)
本大会に出場し、後にプロ選手やSAMURAI BLUE(日本代表)、フットサル日本代表に選ばれた選手も大勢います。その一方、本大会は、プレーヤーとしてだけではなく、一人の人間としても成長できる貴重な舞台です。熱戦の模様を、ぜひ会場でご覧ください。
バーモントカップ 第26回全日本少年フットサル大会
2016年8月12日(金)~14日(日)
東京/駒沢オリンピック公園体育館、大田区総合体育館
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