JFAアカデミー福島が3大会ぶり2度目の優勝！ JFA U-18女子サッカーファイナルズ2025

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JFAアカデミー福島が3大会ぶり2度目の優勝！　JFA U-18女子サッカーファイナルズ2025

2025年12月22日

JFAアカデミー福島が3大会ぶり2度目の優勝！　JFA U-18女子サッカーファイナルズ2025

JFA U-18女子サッカーファイナルズ2025が12月21日(日)に埼玉スタジアム2002で開催され、令和7年度全国高等学校総合体育大会の優勝チームである大商学園高等学校（大阪府）と第7回日本クラブユース女子サッカー大会（U-18）を制したJFAアカデミー福島（福島）が対戦。ac福島が3-2で接戦を制し、U-18年代女子チームの“真の日本一”となりました。

大商学園高等学校 2-3（前半1-1、後半1-2） JFAアカデミー福島

試合は、ボールを保持し、パスワークを駆使しての突破を図るac福島に対し、FW佐藤ももサロワンウエキ選手（#9）、FW高山よぞら選手（#11）らのハイプレスから速攻を狙う大商学園高と、序盤は両チームの狙いがはっきり出る展開となります。

その中で先手を取ったのは大商学園高でした。10分、DF中野梨緒選手（#2）がMF上村真生子選手（#8）とのパス交換で左サイドを突破してクロスを上げ、逆サイドのMF村上杏奈選手（#7）が合わせます。ボールは、ac福島がゴールライン手前でクリアしますが、これに反応したのが、クロスを上げたあとにゴール前に走り込んだ中野選手でした。左足の狙い澄ましたシュートを突き刺し、先制点を挙げました。

先制されたac福島でしたが、スタイルを崩さずに攻め続けてチャンスをつくると、30分、MF榊愛花選手（#10）のクロスをMF松下遥蘭選手（#19）が頭で合わせ、同点として前半を折り返します。さらに後半開始早々、松下選手がドリブルで仕掛けて相手のファウルを誘いPKを獲得すると、これを榊選手が「決めたらヒロインになれるとポジティブに考えて」冷静に決め、ac福島が50分に逆転に成功します。

これで流れをつかんだac福島はさらにたたみかけると、63分、相手のバックパスが短くなったところを見逃さなかったFW福島望愛選手（#8）がそのまま流し込み、リードを広げます。

大商学園高も気持ちを切らさず、追い上げを見せます。68分、自陣からのロングパスに抜け出した佐藤選手が「顔を上げたときに『打ったら入るな』と感じた」と、相手GKの位置を見ながらダイレクトシュートを決め、1点差とします。ここからは大商学園高が攻め込む時間帯になりましたが、ac福島は「中盤での守備には自信があったし、（ロングボールを）蹴ってくるチームとの対戦も多かったので、慌てずに対応できた」（見汐翔太監督）と、冷静に対応し、リードを保ったままタイムアップを迎えました。

大商学園高の猛追をしのぎ、3-2で勝利したac福島が、3年ぶり2度目の優勝を果たしました。試合後、榊選手は「全員で頑張った試合。みんなで、笑顔で終われて本当に良かった」と話しました。

監督・選手コメント

岡久奨監督（大商学園高等学校）
良い形で試合に入り、良い時間帯に先制できたのですが、相手は時間の使い方がうまく、われわれの積極的な守備がはまらず、自由を許す時間が長くなってしまいました。相手のうまさを目の当たりにして気持ちが引いてしまったところもあり、いつもなら1対1で奪える場面ではがされるなどして、それが修正できない間に失点してしまったのが心残りです。非常に緊張感のある、レベルの高い試合ができたのはありがたかったです。

FW #9 佐藤ももサロワンウエキ選手（大商学園高等学校）
前から強くプレスをかけに行くのが自分たちの良さだという認識をチーム全体で共有し、立ち上がりからそれを発揮して先制点につなげたのは良かったのですが、試合半ばの時間帯で何をすべきかはっきりせず、改善できないうちに失点を重ねてしまいました。得点シーンはあまり覚えていませんが、ボールが転がってきて、顔を上げたときに「打ったら入る」と感じたので、ゴールだけを見て蹴りました。もっともっとスケールの大きなFWになりたいと思います。

見汐翔太監督（JFAアカデミー福島）
前半から自分たちのペースに持っていきたかったのですが、失点してしまったのは想定外でした。ハーフタイムに少し修整を加え、相手のプレスに対して数的優位をつくるように指示し、後半に落ち着いてボールを持てるようになってからは試合を動かすことができました。最後は相手がロングボールを蹴ってきて押し込まれる時間帯が増えましたが、選手たちはこれまでのリーグ戦などで取り組んできたことをしっかりと指揮して勝利につなげてくれました。

MF #10 榊愛花選手（JFAアカデミー福島）
先制はされましたが、開始10分だったので焦りはなく、自分たちのサッカーをすれば勝てると考えて冷静に進められたのが良かったです。同点ゴールのアシストは、ゴール前に味方が見えたので決めてもらうだけのパスを出しました。勝ち越しのPKは、決めたらヒロインになれるとポジティブに考えて蹴ることができました。勝利に貢献できたのですごく意味のあるゴールでしたし、取り組んできたことがボールに乗せられたのでうれしかったです。