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大宮が流経大柏を破り、リーグ2位に 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2020関東第3節
2020年12月14日
新型コロナウイルスの影響で未消化となっていた高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2020関東の2試合が12月13日(日)に埼玉スタジアム2002第3グラウンドなどで行われ、熱戦が繰り広げられました。
ピックアップマッチ
大宮アルディージャU18 3-1(前半1-0、後半2-1)流通経済大学付属柏高校
埼玉スタジアム2002第3グラウンドでは、延期されていた第3節の大宮アルディージャU18(埼玉)と流通経済大学付属柏高校(千葉)の試合が行われました。すでに優勝は横浜FCユース(神奈川)で確定していますが、勝てば2位に入る可能性のある大宮は、序盤から士気高く試合に臨みます。丹野友輔監督が「流経大柏さんが最も優れているのはハイプレス。相手の得意な部分を出させずに、相手の嫌がることをすることを意識した」と語るように、長いボールを敵陣の深い位置へ入れることを意識的に行い、相手のペースを崩しに掛かります。
対する流経大柏は、榎本雅大監督が「大宮はもっとつないでくると思っていたが、逆にこちらが中途半端に(ボールを)持たされてしまった」と振り返ったように、当初のゲームプランが崩れてしまいました。16分にはCKから大宮DF福井啓太選手(#3)のヘディングシュートが決まって、大宮が狙いどおりの試合展開へ持ち込んでいく形となります。
後半に入ると流経大柏も戦い方を微修正しましたが、51分に大宮はFW柴山昌也選手(#10)が「小さいときからずっとメッシの動画を観て練習してきた形」と言う巧みな個人技からの左足シュートを突き刺し、リードを2点に広げます。その後もセットプレーからDF大井勇人選手(#18)の得点でリードを広げた大宮が、流経大柏の反撃をアディショナルタイムの1点に抑えて勝利。新型コロナウイルスの影響で変則的な開催となった高円宮杯プレミアリーグ関東を2位で終了することとなりました。
勝った大宮の丹野監督は「どうしても日本人は相手を観ないでサッカーをしてしまうことが多いけれど、今日は相手の嫌がるプレーは何かという判断をしながらサッカーを進めることができていた」と選手たちを讃えました。対する榎本監督は「(負傷などで)離脱する選手が増えた中で最後はリーダー不在のところが響いてしまった」と肩を落としつつ、「今年はサッカーをする以前のことがたくさん起きた中で選手たちは本当に前向きに取り組んでくれた」とシーズンを戦い抜いた選手たちを労いました。
12月13日に行われた未消化だった2試合をもって高円宮杯プレミアリーグ関東は全日程を終了。1位は横浜FC、2位は大宮、3位はFC東京U-18(東京)という結果になりました。
監督・選手コメント
丹野友輔 監督(大宮アルディージャU18)
もともと個人個人の能力は高いものがあると思っていましたが、それがリーグ戦で試合を重ねるごとに噛み合ってきました。「大宮だったら必ず短くボールをつないでくる」と思われるかもしれませんが、相手が前から来ているのであれば、背後を狙っていくのが相手に嫌なことだと思っています。それで相手が来なくなったらつなげばいいわけで、そうした狙いをもって試合を進めることができました。
FW #10 柴山昌也 選手(大宮アルディージャU18)
前半は流経大柏の田村陸選手(#6)が自分に対して厳しくマークをしてくる中で、思うようなプレーを出させてもらえませんでした。後半は相手の嫌なところでボールを受けることができるようになったと思います。(得点は)本当にメッシ選手のことが好きなので、繰り返し動画を観て、繰り返し練習して、自分の形にしているプレーです。(明治安田生命J2リーグの試合に出たが)試合前の準備など、特にオフ・ザ・ピッチのところで大きな学びがあったので、生かしています。
榎本雅大 監督(流通経済大学付属柏高校)
今日は相手がFWへ早めにボールを入れてくるサッカーをしてきた中で、こちらはボールを持ってからのプレーに課題が出ました。そこは継続して改善に取り組んできたところなので、来年もまた引き続きやっていきたいと思います。今年は本当に全ての選手たちにとって難しい年だったと思いますし、(監督が代わってからの1年目での新しいトライに対して)時間が足りなかった部分はありました。その中でも選手たちは本当によくやってくれました。
DF #5 根本泰志 選手(流通経済大学付属柏高校)
勝って終わろうという話をしていたので結果は悔しいですが、3点目を取られてからも諦めずに戦い抜いて、1点を返せたことは良かったと思っています。この3年間がサッカー選手として一番成長できた時間だったと感じていますし、このプレミアリーグでやれた経験というのは本当に大きかったです。そのおかげでプレー面も精神面も変わっていけたと思っています。大学でポジションを奪って、そこからプロを目指します。
その他の試合結果
柏レイソルU-18 1-3(前半1-2、後半0-1)FC東京U-18
延期となっていた第5節の柏レイソルU-18(千葉)とFC東京U-18(東京)の一戦は、16分にMF梅原翔琉選手(#7)のゴールで先制したFC東京が主導権を握ります。その後も2点を加えたFC東京が3-1で勝利し、リーグ戦を締めくくりました。
大会期間:2020年9月5日(土)~2020年12月13日(日)
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