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清水が“静岡ダービー”を制し、全勝で順位決定戦へ 高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2020東海第7節
2020年12月07日
高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2020東海の第7節が12月5日(土)、6日(日)に東海地域各地で行われました。IAIスタジアム日本平での一戦は、清水エスパルスユース(静岡)とジュビロ磐田U-18(静岡)による、Jクラブユース同士の静岡ダービーとなりました。
ピックアップマッチ
清水エスパルスユース 3-0(前半2-0、後半1-0)ジュビロ磐田U-18
試合は早々に動きました。開始6分、エスパルスがボールを持つと、すかさずゴール左へと大きく展開。走り込んだMF青島健大選手(#10)が速いクロスを送ると、ゴール前でFW田中侍賢選手(#32)がワンタッチで蹴り込み、清水が先制に成功しました。このゴールで勢いを得て、清水は磐田に自由なプレーを許しません。ボールを持った相手には激しいプレスをかけ、ロングボールを蹴られても空中戦に強い最終ラインが対処。こぼれ球も的確に拾い、ペースを握り続けました。19分には先制点と同じような展開から、攻め上がっていたサイドバックのDF大塚亮介選手(#2)が右足に持ち替えて正確なクロス。これをFW小塩拳生選手(#9)が頭で合わせて、清水がリードを広げました。
後半に入っても、早々に清水が加点します。GKからの磐田の組み立てに、運動量豊富な青島選手が襲いかかります。DFからボールを奪い切ると、すかさずゴール前の田中選手へパス。先制点を奪っていた中学3年生のFWは、無人のゴールへやすやすと追加点を決めました。
3点を追う磐田はハーフタイムを挟んで変化が出てきます。清水のプレスを恐れずにボールを動かし、チーム全体も前に出るようになりました。前半は2本だったシュートが、後半には6本へと増えていきます。73分には素早く縦に送ったパスをMF野中悠翔選手(#12)がワンタッチでシュートを放ち、GKが飛び出した無人のゴールをわずかに外れるなど、非常に惜しい場面もありました。CKでも今大会ここまで無失点だった清水のゴールを脅かしましたが、試合はそのままタイムアップ。6試合を23得点無失点で戦い抜いた清水が、Bグループで全勝を達成しました。
清水は12日(土)の順位決定戦でAグループを制した名古屋グランパスU-18(愛知)と東海地域のチャンピオンの座を懸けて対戦します。
監督・選手コメント
岩下潤 監督(清水エスパルス)
今季はスタートからトレーニングができず、試合の中で一人一人が何かに気付いて成長していくという過程になりました。ジュニアユース年代からのジュビロとのライバル関係は、選手の眠っている力というか、いろいろな部分を出させてくれる、非常に良い試合になります。今回も成長というか、良いところが増えた選手もいるので、こうやって試合をしながら積み上げていくんだなということを改めて感じさせられました。名古屋グランパスU-18との順位決定戦は、お互いにクラブユース選手権を控えており、勝って気持ち良く終わりたいという気持ちがあるので、楽しみな一戦です。
MF #10 青島健大 選手(清水エスパルス)
先制点から立て続けに2点目も取れて、ハーフタイムで話していたように3点目も後半早々に取れたのが大きかったと思います。相手は背の高い選手が多く、ロングボール主体で来ることは分かっていたのですが、最終ラインがきっちり体を張って守ってくれたのはありがたいなと思います。当初は全勝でと思っていたのですが、そのうちに無失点のままで優勝しようという雰囲気になっていてので、今日の試合でもそこにこだわっていました。名古屋グランパスU-18との順位決定戦でも、無失点と全勝優勝にこだわっていきたいです。
世登泰二 監督(ジュビロ磐田U-18)
先制点はクリアミスから、次のゴールもゴール前のファーサイドで相手に内側を取られるという、チームの課題から失点してしまいました。後半は何度かチャンスをつくることができましたが、エスパルスのような決定力がまだまだ足りないと感じました。この試合では負傷欠場や累積警告で出られない選手もいましたが、3年生は能力の高い選手が多いので、4年後にトップチームに戻ってきてほしいです。1、2年生には、今季の取り組みが来年以降に実ってくれたらなと思っています。
MF #12 野中悠翔 選手(ジュビロ磐田U-18)
決められるはずだった場面を僕が2つ外したから、チームが負けてしまったんだと思います。それほどまでに考えないと、エスパルスには勝てません。今年はプレミアリーグではありませんでしたが、静岡県のとてもレベルが高いチームと対戦できました。その大会で無失点だったエスパルスは、やはりすごいと思います。同じ静岡でレベルの高いエスパルスを、1、2年生には追い越してほしいと思います。今日は違いを見せつけられましたが、学んだことを体現して、順位決定戦では勝利という形でシーズンを締めくくりたいと思います。
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