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静岡学園が今季初勝利 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024第6節

2024年05月13日

静岡学園が今季初勝利 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024第6節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024WESTは5月11日(土)と12日(日)に第6節を実施。時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド(人工芝)では静岡学園高校(静岡)と米子北高校(鳥取)が対戦しました。

ピックアップマッチ

静岡学園高校 2-1(前半1-0、後半1-1) 米子北高校

昨シーズンはWESTで上位争いを繰り広げた静岡学園ですが、今季は開幕から5連敗。「チームの調子が上がらず、課題もたくさん出ていた。監督に求められていることを徹底できていなかった」。MF山縣優翔選手(#10)の言葉通り、内容面でも消化不良の試合が続いていました。

迎えた今節はけがで戦列を離れていたDF矢澤怜士選手(#4)が復帰。頼れるキャプテンの存在で「守備が締まった」と川口修監督が振り返るように、最終ラインが安定したことで中盤も守備時の積極性が増し、試合序盤は米子北の選手と激しくボールを奪い合う場面が見られました。

攻撃は「自分がうまく(パスを)散らしながら縦パスを入れようと意識していた」と話す山縣選手を中心にテンポ良くボールを動かし、サイドから相手陣内に攻め込みます。最初の決定機が訪れたのは22分。右サイドでFKを獲得すると、MF天野太陽選手(#7)が上げたクロスボールにDF堀川隼選手(#20)が頭で合わせ、静岡学園が均衡を崩しました。

追う展開となった米子北は、持ち前のパワフルな攻撃を仕掛けますが、決定機をつくるには至りません。DF樋渡蓮音選手(#14)は「無駄なボールロストが多く、攻めるべき場面で攻め切れなかった」と前半を振り返ります。

後半、米子北は「仲間とアイコンタクトして、きちんとコミュニケーションを取りながらプレーすること」(樋渡選手)を意識して試合に入ります。すると51分、高い位置でパスを受けたMF佐野聖也選手(#20)が右サイドに展開すると、「(佐野選手と)目が合った瞬間、パスが来ると分かった」という樋渡選手が反応し、ドリブルからゴール前にクロスボールを供給。最後は反対サイドから飛び込んだMF山崎涼選手(#7)が合わせて試合を振り出しに戻します。

米子北は54分にもクリアボールからFW鈴木颯人選手(#9)が相手守備陣の背後を狙うなど攻勢を続けますが、静岡学園も矢澤選手を軸に粘り強く守り、追加点を許しません。我慢の時間をしのいだ静岡学園は71分に再び試合を動かします。GK有竹拓海選手(#17)が素早く前方に蹴り出すと、MF四海星南選手(#23)がサイドを突破。DF山内星之介選手(#12)がラストパスを送り、最後はFW大木悠羽選手(#9)がゴールネットを揺らします。このゴールが決勝点となり、静岡学園が今季初勝利を手にしました。

監督・選手コメント

川口修 監督(静岡学園高校)
何もやらないで出る課題と、何かをやって出る課題は全く違います。前節までとは違い、今節は選手がトライした結果、浮き彫りになった課題がたくさんありました。失点の場面もそうですし、チャンスでシュートまでいけなかった場面もそう。次につながる良い課題だったと思います。内容はまだまだですが、一つ勝たないと何も変わりません。長いトンネルを抜けたので、今後はいかにシズガクらしさを出すかという段階に入っていけます。

DF #4 矢澤怜士 選手(静岡学園高校)
勝てない試合が続き、苦しかったです。開幕戦で負けてから、練習の雰囲気を自分たちで上げようとしても上がらない。負けが続いてネガティブになる選手が多く、結果が残せずにいました。ただ、チームを鼓舞するのが自分の役割です。けがから復帰した後は全員が同じ方向に向かうことを意識し、良い雰囲気で練習ができました。今回の勝利をきっかけにチームを立て直したい。まずは残留を決めて来年につなげることが目標です。

中村真吾 監督(米子北高校)
今節のテーマは相手に勝ち点3を渡さないこと。特に終盤、相手が粘り強さを発揮すると想定していた中、最低でも勝ち点1を持ち帰りたかったです。(先制して)何とか逃げ切ることができればと考えていました。静岡学園の運動量が落ちた後半は自分たちが押し込む時間をつくることができましたが、課題もたくさん見つかりました。次節は絶好調の東福岡高校が相手ですが、ホームなので負けるわけにはいきません。

FW #9 鈴木颯人 選手(米子北高校)
連敗していたので勝ちを狙いにいったのですが、難しい試合になりました。チームとして攻守の切り替えが遅く、運動量もシュートの数も少なかった。必死に挑んできた静岡学園に対して、気持ちで上回ることができませんでした。個人として、何もできなかったことは反省点です。次節はホームなので応援してくれている人たちに勇気や感動を与えられるサッカーがしたい。絶対に勝たなければならないので、強い気持ちで挑みます。

その他の試合結果

EAST
鹿島アントラーズユース 3-0(前半1-0、後半2-0) 青森山田高校
昌平高校 3-3(前半1-0、後半2-3) 柏レイソルU-18
大宮アルディージャU18 2-0(前半1-0、後半1-0) 尚志高校
前橋育英高校 0-2(前半0-1、後半0-1) 流通経済大学付属柏高校
FC東京U-18 1-1(前半1-0、後半0-1) 横浜FCユース
川崎フロンターレU-18 3-0(前半1-0、後半2-0) 市立船橋高校

WEST
ヴィッセル神戸U-18 2-0(前半1-0、後半1-0) サンフレッチェ広島F.Cユース
ファジアーノ岡山U-18 0-4(前半0-0、後半0-4) 帝京長岡高校
東福岡高校 1-0(前半1-0、後半0-0) 神村学園高等部
大津高校 5-1(前半2-1、後半3-0) サガン鳥栖U-18
鹿児島城西高校 0-1(前半0-0、後半0-1) 名古屋グランパスU-18

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式X

大会期間:2024年4月6日(土)~2024年12月8日(日)
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