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FC東京が青森山田から逆転勝利で3位に浮上! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EAST第13節

2022年09月05日

FC東京が青森山田から逆転勝利で3位に浮上! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EAST第13節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2022EASTは9月3日(土)と4日(日)に第13節が行われ、各地で熱戦が展開されました。夏季のリーグ中断を経ての再開ゲームとなった今節、東京ガス武蔵野苑多目的グランド(人工芝)ではFC東京U-18(東京)と青森山田高校(青森)が対戦しました。

ピックアップマッチ

FC東京U-18 2-1(前半0-1、後半2-0)青森山田高校

FC東京は開幕から好位置につけながら、中断直前に3連敗を喫しており、「優勝を目指すためにはもう一つも負けられない」(FW佐俣嘉一選手/#23)と、この試合を位置付けて臨みます。一方、対する青森山田も「残留争いに飲み込まれるわけにはいかない」(黒田剛監督)という中での試合でした。

FC東京にはもう一つ、「対青森山田」という意味での思いもありました。奥原崇監督はこう語ります。

「昨年のホームではスコア以上の完敗をしてしまい、今年のリーグ前半での(青森での)アウェイマッチには並々ならぬ気持ちで臨みました。しかし、そこでも結果を出せず、選手たちの多くが涙を流していました。中には、ずっと見てきて初めて涙するところを目にした選手もいた。サッカーで勝つために必要な強度やチームの和というものを青森山田さんから感じさせてもらった上での再戦なので、試合に向けてモチベーションを上げる必要はまったくなかった」

試合に向けては両チームともに負傷などによる欠場者が多く出ていましたが、逆にここまでプレミアリーグでの出場機会に恵まれていなかった選手たちにとってはビッグチャンスです。序盤からそうした背景を感じさせる球際の激しい攻防が繰り返されるタフなゲームとなりました。

前半に優位に立ったのは青森山田でした。ハードなプレスでFC東京に自由なビルドアップを許さず、奪ったボールをシンプルにゴール方向へ運んで相手を押し込みます。30分にはMF芝田玲選手(#16)のFKからDF小林康人選手(#15)が頭で押し込んで先制点を奪い取りました。

完全に青森山田の流れになるかと思われた展開でしたが、DF東廉太選手(#13)が「こういうバチバチの試合は好きなので」と笑って振り返ったように、この日のFC東京は怯みませんでした。後半、奥原監督が「(セカンドチームの参加している)T1リーグ(東京都U-18リーグ1部)で結果を出していた選手なので」と初出場かつ初先発の大抜擢を受けた佐俣選手が躍動します。

58分、65分と、いずれもFW今野光希選手(#18)のアシストからの佐俣選手のワンタッチシュートがゴールネットを揺らしました。どちらもカウンターからの形で、奥原監督はゴール場面に至るまでのハードワークを絶賛するゴールでした。

厳しい状況に追い込まれた青森山田はここから底力を発揮。「最後の時間帯はよく頑張ってくれていたが……」と黒田監督が振り返ったように、疲労も蓄積した状況ながら際どいクロスボールを送り込み、得意のセットプレーからFC東京ゴールに迫ります。アディショナルタイムには、交代出場のMF小栁一斗選手(#8)の絶妙なラストパスから同じく交代出場のMF高良幸之介選手(#29)が狙う絶好機もつくり出しましたが、これは堅実なプレーでチームを支えていたFC東京のGK西山草汰選手(#16)に阻まれてゴールならず。

ホイッスルと共に両チームの選手が崩れ落ちたほどの激戦はホームのFC東京が2-1で勝利。連敗を「3」で止めて、目標である逆転優勝に向けての望みをつなぎ止めました。

監督・選手コメント

奥原崇 監督(FC東京U-18)
下からずっと積み上げてきた選手たちが結果を出してくれました。「汗をかいた選手が報われる」と言い続けてきて、まさにその通りになったゴールだったと思います。欠場者は出ていましたが、新しく入った選手と、ここまで出番の少なかった3年生たちが意地を見せてくれた試合だったと思います。夏の期間はサッカーの技術だけじゃない部分にフォーカスしてきて、その成果も出せました。

FW #23 佐俣嘉一 選手(FC東京U-18)
いつもは得点板係として試合を見ていて、今回初めてプレミアリーグに出ることになりました。緊張はしていないつもりだったのですが、試合前にユニフォームを前後逆に着てしまってみんなから笑われてしまいました。青森山田さんのプレスや個人のフィジカルの強さは本当にすごかったですが、得点の場面ではうまく決めることができました。ドリブルは得意ではないので、思い切って打ちました。

黒田剛 監督(青森山田高校)
リスタートを武器にするチームが、そこからのカウンターでやられることはあってはならないと感じますし、本当に反省材料をもらいました。青森とは異なる暑さの中で、頑張ることのできる時間帯からそうではない時間帯になってきたときのプレーに課題があるとも感じています。終盤はよくやっていたと思いますが、後半戦の最初の試合で、多くの教訓を得た試合となりました。

DF #2 渡邊来依 選手(青森山田高校)
勝っていた試合を自分たちから落としてしまったという印象を持っています。同じような形で2回もやられてしまったのは本当に反省しないといけないと感じています。自分たちは前半の内容が良くとも後半の入りから悪くなると言われていて、その課題は分かっていたのですが、今日も同じような課題が出てしまいました。個人としても、もっと攻めに出ていかないといけませんでした。

その他の試合結果

大宮アルディージャU18 3-1(前半2-1、後半1-0)JFAアカデミー福島U-18
横浜F・マリノスユース 延期 桐生第一高校
流通経済大学付属柏高校 1-0(前半0-0、後半1-0)川崎フロンターレU-18
市立船橋高校 延期 前橋育英高校
柏レイソルU-18 0-2(前半0-0、後半0-2)横浜FCユース

JFAアカデミー福島U-18(静岡)と対戦した大宮アルディージャU18(埼玉)は、先制点を奪われたものの、FW高橋輝選手(#11)の2ゴールなどで逆転勝利を収めました。流通経済大学付属柏高校(千葉)と川崎フロンターレU-18(神奈川)の一戦は、後半の立ち上がりに途中出場のMF佐藤瑠河選手(#13)がゴールを決めて流経大柏が勝利。首位の川崎Fは今シーズン初黒星を喫しました。柏レイソルU-18(千葉)と横浜FCユース(神奈川)の試合は、互いにスコアレスで推移しますが、終盤に2ゴールを奪った横浜FCが5勝目を挙げました。なお、横浜F・マリノスユース(神奈川)と桐生第一高校(群馬)、市立船橋高校(千葉)と前橋育英高校(群馬)の試合は延期となっています。

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大会期間:2022年4月2日(土)~2022年12月4日(日)

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