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【プレミアリーグ開幕前対談】「毎日がチャレンジ」島岡健太監督(セレッソ大阪U-18)×平岡和徳総監督(大津高校) 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021
2021年03月30日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2021が4月3日(土)に開幕します。ここでは昨年の高円宮杯 JFA U-18 サッカースーパープリンスリーグ関西を制したセレッソ大阪U-18(大阪)の島岡健太監督と、高円宮杯 JFA U-18 サッカースーパープリンスリーグ九州で優勝した大津高校(熊本)の平岡和徳総監督による対談を実施し、昨年の振り返りや今年に懸ける意気込みを聞きました。
○オンライン取材日:2021年3月16日
――昨年の高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグは新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止となり、関西、九州ともにスーパープリンスリーグとして開催されました。まずは平岡総監督に大会を振り返っていただけますか?
平岡 たくさんの議論を重ねながら選手たちにプレー環境を与えることができ、いろいろな方々に感謝したいです。選手たちはそれに対して真摯にサッカーに向き合い財産を築き上げてくれましたし、最終的に優勝することができたので、本人たちのキャリアにおいて大きなビルドアップができたと思います。
――島岡監督は昨年、南葛FCの監督をされていて、今年からセレッソ大阪U-18を率いています。昨年のチームの成績等はチェックされましたか?
島岡 今はとにかく前に進んでいくために取り組んでいるので、振り返りをする時間が取れていません。C大阪がこれまでに積み上げてきた歴史はもちろん大切ですが、今はクラブ自体が新しく生まれ変わろうとしている時期ですので、昨年の情報はあまり見ていません。
――プレミアリーグに対してはどのような印象をお持ちでしょうか。
島岡 率直に、楽しみしかないですね。いろいろなチームと相まみえることができますし、見たこともないような選手がたくさんいるだろうな、という楽しみがたくさんあります。
――大津高校はプレミアリーグでの経験が豊富ですが、平岡総監督にとってはどのような大会ですか?
平岡 島岡監督がおっしゃったように、指導者への刺激も大きいですし、日本サッカーの未来をつくるリーグだと思っています。こういった高いレベルのリーグにいろいろな角度からチャレンジできるのは非常に有意義なことですね。選手たちには「公立高校のチームがこのリーグにいること自体が尊い」といつも話していて、この大会を通して自分たちのキャリアを前に進めていくよう求めています。
――今年の大会でテーマに掲げていることを教えてください。
平岡 出たいと思ってもなかなか出られない大会ですし、公立高校が頑張っている姿を見せて、この年代でサッカーに取り組んでいる子どもたちの指針になれればいいなと思っています。
島岡 セレッソは風間八宏さんを技術委員長に迎え、アカデミーから圧倒的な技術を習得し、プロとして活躍できる選手を育てるという取り組みをスタートさせたばかりです。その意味ではすぐに結果が出てくるものではないと思いますが、少しずつ進めていきたいと思います。
――選手の成長を促すこととともに、リーグ戦での具体的な目標は立てていますか?
島岡 私はそこを分けて考えていません。もちろん全部勝つつもりですし、優勝するつもりだというのは、改めて言葉にする必要はないでしょう。選手たちも絶対にそう考えていると思います。
平岡 大津高校は55人のJリーグ選手を輩出しました。上のカテゴリーで活躍するという目標は脈々と伝わっていますので、チャレンジするエネルギーをこの大会で表現してほしい。当然、我々はチームが勝てるよう精一杯努力をし、選手たちがこの大会で成長してくれることを期待しています。
――両チームは開幕戦でいきなり対戦します。お互いへの印象はいかがでしょうか。
平岡 相手が強ければ強いほど選手たちにとってはいい勉強になります。そこで発生した「can not(できない)」を次の試合で「can(できる)」に変えていくことの連続なので、その意味ではセレッソさんとの試合は本当に有意義で、僕らにとってのビッグチャンスだと思っています。
島岡 僕自身、そして選手みんなにとって毎日がチャレンジです。選手にはいつも「昨日の自分より今日、今日よりも明日」と言っています。その意味では、毎日チャレンジしていることをこの試合で出したいと思っています。
――12月にリーグ戦を終えた時、チームとしてどのような成長を遂げていたいと考えていますか?
島岡 目の前のことにチャレンジするだけでなく、未来も描いていきたいですね。一人一人が強い個人になれば集団としても強くなれると思うので、毎日の積み重ねで戦っていきたいと思っています。
平岡 新しい生活様式の中でサッカーができることについて、たくさんの方への感謝とリスペクトをしっかり意識しなければいけないと思います。その中で、この1年間があったからサッカーがもっと好きになった、うまくなりたいと思えた、あの選手に出会えてよかった、何よりサッカーに出合えてよかったと実感してくれるようサポートしていきたいです。