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青森山田が圧巻の開幕4連勝を達成 高円宮杯U-18スーパープリンスリーグ2020東北第4節
2020年09月20日
高円宮杯U-18スーパープリンスリーグ2020東北の第4節が9月19日(土)、東北各地で開催されました。スーパープリンスリーグは、新型コロナウイルスの影響で従来のプレミアリーグが開催できなくなる中で、参加チームを各地域のプリンスリーグに合流させる形で新編されたリーグで、東北地域では青森山田高校がプレミアリーグから参加する形となっています。
ピックアップマッチ
青森山田高校 3-0(前半2-0、後半1-0)ベガルタ仙台ユース
その青森山田高校(青森)はここまで3連勝。全て5点以上の差をつけての勝利と、確かな強さを見せています。第4節ではホームグラウンドに同じくここまで3連勝のベガルタ仙台ユース(宮城)を迎えました。
仙台にとっての青森山田は「プレミアリーグに昇格しないことには絶対に本気の勝負ができないと思っていたので、僕たちスタッフも、そして選手たちも本当に楽しみにしていたゲーム。この新しい形のリーグができると聞いたときから、本当に対戦したかった相手」(壱岐友輔監督)でした。GK岡山崇人選手(#1)も「青森山田を倒して、自分たちが東北で一番のチームなんだと評価を逆転させたいと思って、1週間みんなで準備してきました」と強い思いを秘めて、この試合に臨みました。
ただ、前半について壱岐監督は勝負にこだわる選手たちの気持ちが裏目に出てしまったと分析します。相手の圧力に対しても怯まず、「楽しむくらいの気持ちで、つないではがしていく」(GK岡山選手)後方からビルドアップしていく練習を重ねてきていましたが、なかなか自分たちのリズムを掴めません。
逆に青森山田は、「良い守備から良い攻撃が始まるというのが自分たちの考え方」(MF安斎颯馬選手/#7)という言葉どおりにゲームに入り、21分にはその安斎選手が「良い形で前を向けて、相手のGKとDFが重なっていたのも見えたので」という冷静な判断からの技巧的なシュートを沈め、先制点を奪い取ります。さらに前半終了間際にもMF小原由敬選手(#8)が追加点を奪い、試合を折り返します。
後半に入ると、「壱岐監督から活を入れられて、後ろからつないではがす自分たちのやり方ができるようになった」(岡山選手)仙台がリズムをつくる時間帯もありましたが、「シュートを打たせない守備を徹底している」(DF藤原優大選手/#5)青森山田の守備陣が必ずブロックに入って、シュートを打たせません。そして64分、安斎選手がゴール隅に決める見事な追加点を挙げ、勝負を決定付けました。「東北全勝優勝が目標。公式戦は全部勝つつもりでいます」(藤原選手)という青森山田は仙台のシュートを最後まで0本に抑え、3-0の快勝。開幕から4連勝となりました。
監督・選手コメント
黒田剛 監督(青森山田高校)
球際のバトル、強度を保つという部分でまだまだ物足りないと思っています。失点していないからいいだろう、勝ったからいいというのではなく、選手たちには高いレベルを要求していきたいです。こうやって公式戦ができるサッカーは恵まれています。自分の力の試す機会を与えられぬままに引退を余儀なくされた他競技の選手たちのことを思うと今も胸が痛みますし、本当にこうやって大会があることに感謝して取り組まないといけないと思っています。
MF #7 安斎颯馬 選手(青森山田高校)
スーパープリンスリーグ東北という新しい形での大会になっていますが、全国トップレベルの基準を常に意識して練習して、試合でもただ勝てばいいというのではなく、内容を追求しています。最初の1点目は良い形で前を向けたのが良かったと思います。2点目は僕たちの武器であるショートカウンターからの形で、浮かさないようなシュートをコースに流し込むという練習してきた通りのものを出せました。
壱岐友輔 監督(ベガルタ仙台ユース)
青森山田に対して蹴ってしまったら相手の術中にはまっていくと考えていたので、しっかり後ろからボールを動かしていくことを意識して準備してきました。青森山田とは技術的、戦術的に、またフィジカル的な部分でもそれほど差はなかったと思いますが、集団としての意識の差は雲泥の差だと感じました。青森山田の選手にはお互いに厳しく要求し合って高め合う雰囲気があります。ここで得たものをまた生かしていきたいと思います。
GK #1 岡山崇人 選手(ベガルタ仙台ユース)
自分たちはまず東北で一番になることを目指しているので、(同じ地域の)青森山田には絶対に負けたくない気持ちがありました。対策してきたセットプレーで失点しなかったことは収穫でしたが、フィニッシュのところで青森山田は本当に正確で、そこの差で自分たちの上をいったと感じています。前半はなかなか狙いとするサッカーができませんでしたが、後半の内容は後ろからボールを動かすことができて手応えがありました。
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