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青森山田、EAST優勝決定直後の一戦を制する ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第17節~

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2019年12月02日

青森山田、EAST優勝決定直後の一戦を制する ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第17節~

高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019 EASTの第17節が11月30日(土)と12月1日(日)に開催され、各地で熱戦が繰り広げられました。30日(土)の試合で2位・柏レイソルU-18(千葉)が敗れたため、その時点で首位・青森山田高校(青森)の3年ぶりのリーグ優勝が確定となりましたが、翌1日(日)のカシマスタジアムでの鹿島アントラーズユース(茨城)戦にも気持ちを切らすことなく臨み、3-1で快勝。優勝に花を添える形となりました。

ピックアップマッチ

鹿島アントラーズユース 1-3(前半1-1、後半0-2)青森山田高校

この試合の前日に、鹿島へ向かうバスの中で柏戦の結果を知った青森山田イレブンでしたが、黒田剛監督は「青森山田はアウェイの鹿島戦で一度も勝ったことがない。ここで先輩を超えてみろ」と選手たちに発破を掛けて新たなモチベーションを喚起して試合に臨みました。すると迎えた開始2分でした。DF内田陽介選手(#2)の得意のロングスローにMF浦川流輝亜選手(#8)が頭で合わせていきなりの先制点を奪い取ります。

「自分のミスですし、チームとしても意識の低さ、認識の甘さがあった」とGK山田大樹選手(#1)が悔やんだ1点をいきなり失った鹿島でしたが、ここで落ちることなく反撃を開始します。19分にはMF舩橋佑選手(#20)のクロスにMF栗俣翔一選手(#11)が合わせると、これは相手GKに防がれたものの、こぼれ球をMF舟崎歩武選手(#26)が押し込んで同点に追い付きます。

その後は双方にロングボールが増える中で我慢比べのような展開となりますが、先に試合を動かしたのはまたも青森山田でした。後半開始早々の49分、GK佐藤史騎選手(#1)からのロングキックを競った流れから、MF武田英寿選手(#10)が左足シュートを鮮やかに流し込みます。青森山田は77分にもロングスローのこぼれ球をDF神田悠成選手(#3)が決めて、3-1とリードを広げました。

その後は鹿島も猛攻を仕掛けますが、青森山田は選手同士で絶えず声を掛け合いながら粘り強い守備を見せて、その後の鹿島の攻撃を防ぎ切り、3-1で快勝。「自分たちが強いと勘違いすることなく、選手たちが謙虚に、誠実に努力を積み重ねてくれた結果」(黒田監督)として、3年ぶりのリーグ優勝を勝ち取りました。

この結果、鹿島はプレミアリーグ残留へのわずかな可能性を懸けて最終節へ臨むこととなりました。ただ、選手たちに諦めた様子はなく、栗俣選手は「先輩たちが残してくれたプレミアリーグを自分たちの代で終わらせるわけにはいかない。最終節は絶対に勝って、このリーグに残ります」と必勝を誓いました。

監督・選手コメント

中村幸聖 監督(鹿島アントラーズユース)
試合前に選手たちには「これまでやってきたことを継続し、勇気を持ってチャレンジしよう」と話しました。ここまでトライしてきたことができていた時間帯もありましたが、勝負の時間帯での勝負強さの部分で負けていました。残り1試合に向けて勝つ準備をして、結果を残すしかないと思っています。

MF #11 栗俣翔一 選手(鹿島アントラーズユース)
先に先制された中で追い付くまではできましたが、逆転することまではできませんでした。後半の立ち上がりはチームとしても気を付けていたつもりでしたが、やっぱりどこかに気が抜けていた部分があったのかもしれません。不用意な失点だったと思います。ただ、最終節は絶対に勝って残留します。

黒田剛 監督(青森山田高校)
想定外のゴールから始まったような試合でしたが、そういう展開の中で相手が単調に蹴ってくるサッカーになっていったので、かえって楽になった面がありました。勝てなかった時期はチームとしてやるべきことをやれていないということが多かったですが、今は勝者のメンタリティーを持って戦うことができていると思います。

MF #6 古宿理久 選手(青森山田高校)
勝てなかった時期はやるべきことを100%やれていなかったと思います。後半に入ってからの失点の多さはそういうところが出ていました。試合の最後を締める部分を含めて、またできるようになってきたと思います。自分自身も変にいいプレーをしようと思い過ぎていた時期がありましたが、今はシンプルにプレーできていると思います。今日も頭の中は冷静に、心は熱く戦うことができました。

その他の試合結果

浦和レッドダイヤモンズユース 1-0(前半0-0、後半1-0)柏レイソルU-18
清水エスパルスユース 1-1(前半0-0、後半1-1)ジュビロ磐田U-18
流通経済大学付属柏高校 1-2(前半1-2、後半0-0)市立船橋高校
大宮アルディージャU18 2-0(前半1-0、後半1-0)尚志高校

2位の柏レイソルU-18(千葉)をホームに迎えた浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)は、79分のMF與那覇航和選手(#7)のゴールで勝点3を奪取。浦和は勝点で柏に並びました。清水エスパルスユース(静岡)とジュビロ磐田U-18(静岡)による“静岡ダービー”は後半に1点ずつを挙げ、ドローで勝点1を分け合いました。大宮アルディージャU18(埼玉)はホームで尚志高校(福島)と対戦。大宮はFW大澤朋也選手(#15)とMF谷口大晟選手(#17)のゴールで勝利をつかみました。なお、第98回全国高校サッカー選手権大会の予選の影響で10月5日(土)に先んじて開催された流通経済大学付属柏高校(千葉)と市立船橋高校(千葉)による一戦は、MF鈴木唯人選手(#10)の2ゴールで市立船橋高が勝利しています。

大会期間:2019年4月6日(土)~2019年12月8日(日)

EAST 第18節
2019年12月8日(日)
13:00 柏レイソルU-18 vs 流通経済大学付属柏高校(三協フロンテア柏スタジアム)
13:00 市立船橋高校 vs 青森山田高校(船橋市法典公園(グラスポ) 球技場)
13:00 清水エスパルスユース vs 大宮アルディージャU18(清水ナショナルトレーニングセンター(J-STEP))
13:00 ジュビロ磐田U-18 vs 鹿島アントラーズユース(竜洋スポーツ公園サッカー場)
13:00 尚志高校 vs 浦和レッドダイヤモンズユース(郡山市営西部サッカー場)

WEST 第15節延期試合
2019年12月4日(水)
18:00 ヴィッセル神戸U-18 vs セレッソ大阪U-18(いぶきの森球技場)

WEST 第18節
2019年12月8日(日)
13:00 ガンバ大阪ユース vs 名古屋グランパスU-18(OFA万博フットボールセンターグラウンド)
13:00 セレッソ大阪U-18 vs 愛媛FC U-18(セレッソ大阪舞洲グラウンド)
13:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 東福岡高校(いぶきの森球技場)
13:00 アビスパ福岡U-18 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(福岡フットボールセンター 人工芝A)
13:00 大津高校 vs 京都サンガF.C. U-18(大津町運動公園球技場)

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