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ホームの浦和が僅差のゲームを制し、4位に浮上! ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第12節~
2019年09月02日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019 EASTの第12節が8月31日(土)から9月1日(日)にかけて開催され、各地で熱戦が繰り広げられました。浦和駒場スタジアムで行われた浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)と市立船橋高校(千葉)の試合は、1点勝負の展開となる中で浦和が88分に決勝点。残留争いの渦中から一歩前進しました。
ピックアップマッチ
浦和レッドダイヤモンズユース 1-0(前半0-0、後半1-0)市立船橋高校
降格圏の9位・ジュビロ磐田U-18(静岡)から勝点2差の浦和と、その磐田と同勝ち点の市立船橋という2チームの対戦。浦和の池田伸康監督は「プレミアリーグに残るために勝点1ではなく3が必要。両チームがそう思っていた試合だった」と言うように、試合前から「独特の雰囲気」(池田監督)が漂うゲームとなりました。
「プレッシャーもあり、それ以上に『絶対に落としちゃいけない』という責任を感じながらプレーしていた」と言ったのは浦和のMF玉城大志選手(#4)。ここまで浦和は先発に1・2年生が多い構成となっていましたが、この大一番を前に池田監督は、リーグ初先発となるDF清水哲太選手(#3)ら3年生を先発に多数起用。責任感に期待しての抜擢で、「『3年生の力を貸してほしい』と伝えていた」(池田監督)。
序盤からその浦和がボールを長く支配し、市立船橋を押し込んでいく展開となります。ただ、対する市立船橋も「ボールを相手に持たせている感覚でやれていたし、体を張って守れていた」(鈴木唯人選手/MF #10)と言うように、ペナルティーエリア付近では堅固なディフェンスを見せて、決定的なチャンスはほとんど与えません。試合は均衡した状態のまま、後半を迎えます。
市立船橋はこの流れで後半勝負というゲームプランでしたが、「ボランチが二人もいなくなるとは……」と波多秀吾監督が顔を曇らせたアクシデントが起きてしまいます。ここまで中盤で奮戦していたMF八木智哉選手(#22)とMF岩田夏澄選手(#14)が相次いで負傷交代となり、交代カードを空費してしまいました。
市立船橋にもチャンスはあったものの、やや浦和優勢のまま進んでいた試合が動いたのは88分でした。相手ボールを奪っての攻撃で、左サイドのDF清水楽人選手(#6)のクロスからFW成田安里選手(#19)が相手GKと競り合いつつゴールへ押し込みます。
このあと、市立船橋も捨て身の猛攻を仕掛けますが、「気持ちの部分で負けることなく、しっかり戦ってくれた。彼らが目指すのは勝てば天国、負ければ地獄というプロの世界。勝負へのこだわりは絶対に持っていなくてはいけないし、そこに通じる部分を出してくれた」と浦和の指揮官も納得の戦いを見せて、1-0で逃げ切り。5月5日の第5節以来となる白星を記録し、大きな勝点3を手に入れました。
監督・選手コメント
池田伸康 監督(浦和レッドダイヤモンズユース)
改めて勝つのは大変だなと思いました。途中から出た選手が結果を出してくれたのが良かったと思います。ロングボールを蹴るのが悪いということはないですが、見えていないことがあるのは問題です。もっともっと質の高いプレーが出せる選手たちだと思いますので、そこをさらに追求していきたいと思います。
DF #3 清水哲太 選手(浦和レッドダイヤモンズユース)
自分はここまで試合に出られなかったり、メンバー外だったりしてきたので、今回初めてスタメンで出場することになって、監督の期待に応えたいという気持ちでした。緊張もすごくしていたんですけれど、みんなで戦えました。しばらく勝てていない中で勝てて本当に良かったです。最後の時間帯、少しだけ気持ちの部分で相手を上回れていたのかなと思います。
波多秀吾 監督(市立船橋高校)
危ない場面もありましたが、最後のところでゴールを割らせないという守備はできていたと思います。後半、ボランチが二枚とも抜けてしまったのは痛かったです。攻撃のところで、縦パスは入っていたかもしれませんが、それで点が取れるわけではありません。もう一つも落とせないという中で、最悪でも勝点1が必要でした。もったいないゲームをしてしまいました。
MF #10 鈴木唯人 選手(市立船橋)
勝点3を取りにいくという気持ちで試合に入りました。相手にボールを持たれていましたが、その中でうまく守備もできていたいと思います。失点はボールの奪われ方も悪かったですが、攻撃でチャンスもあったので、あと一本のパスだったり、シュートだったりの精度が課題でした。もっとこだわらないといけないと思います。
その他の試合結果
清水エスパルスユース 3-2(前半3-2、後半0-0)尚志高校
流通経済大学付属柏高校 3-2(前半0-1、後半3-1)ジュビロ磐田U-18
青森山田高校 2-2(前半1-1、後半1-1)大宮アルディージャU18
鹿島アントラーズユース 1-0(前半1-0、後半0-0)柏レイソルU-18
清水エスパルスユース(静岡)は尚志高校(福島)と一進一退の戦いを展開しました。27分にFW染野唯月選手(#9)に同点ゴールを決められるなどリードを保てないまま迎えた45分にFW千葉寛汰選手(#30)のゴールで勝ち越し。後半は相手をシャットアウトして8試合ぶりの勝利を手にしました。流通経済大学付属柏高校(千葉)はジュビロ磐田U-18(静岡)と対戦。2-2で迎えた90分にFW櫻井俊英選手(#44)にゴールが生まれ、流経大柏が土壇場で勝点3をつかみました。首位の青森山田高校(青森)はホームに大宮アルディージャU18(埼玉)を迎えます。二度リードを許す苦しい展開となりましたが、73分のMF後藤健太選手(#11)のゴールで追い付き、勝点1を加えました。 2位の柏レイソルU-18(千葉)は鹿島アントラーズユース(茨城)と対戦し、立ち上がりの失点が響き0-1で敗戦。勝点差を縮めることはできませんでした。
EAST 第12節 ダイジェスト
大会期間:2019年4月6日(土)~2019年12月8日(日)
EAST 第13節
2019年9月14日(土)
13:00 流通経済大学付属柏高校 vs 清水エスパルスユース(流通経済大学付属柏高校グラウンド)
16:00 大宮アルディージャU18 vs ジュビロ磐田U-18(NACK5スタジアム大宮)
2019年9月15日(日)
11:00 市立船橋高校 vs 柏レイソルU-18(船橋市法典公園(グラスポ)球技場)
11:00 尚志高校 vs 鹿島アントラーズユース(郡山市営西部サッカー場)
11:00 青森山田高校 vs 浦和レッドダイヤモンズユース(青森山田高校グラウンド(人工芝))
WEST 第13節
2019年9月15日(日)
16:00 ヴィッセル神戸U-18 vs アビスパ福岡U-18(神戸総合運動公園ユニバー記念競技場)
17:00 東福岡高校 vs ガンバ大阪ユース(東福岡高校グラウンド)
17:00 大津高校 vs セレッソ大阪U-18(大津町運動公園競技場)
18:00 名古屋グランパスU-18 vs 京都サンガF.C. U-18(トヨタスポーツセンター(天然芝))
2019年9月16日(月・祝)
16:00 愛媛FC U-18 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(愛フィールド梅津寺 人工芝グラウンド)
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