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“福岡ダービー”はアビスパに軍配 ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第8節~
2019年07月01日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019 WESTは29日(土)と30日(日)に第8節を行い、アビスパ福岡U-18(福岡)と東福岡高校(福岡)が対戦しました。
ピックアップマッチ
アビスパ福岡U-18 3-0(前半1-0、後半2-0)東福岡高校
“福岡ダービー”の火ぶたを切ったのは、井上孝浩監督が「ダービーなのでお互い意識し合っていたし、勝てば順位がひっくり返るというモチベーションもあった」と振り返る福岡U-18でした。試合開始と共に高い位置から積極的にプレスをかけて、東福岡の攻撃を分断し、奪ってからは素早く前線のスペースへとボールを運びます。策が見事にハマり、19分にはFW石井稜真選手(#9)が倒されて得たFKをMF田村奎人選手(#11)が直接決めて、均衡を崩しました。
前半はシュート1本に終わった東福岡はハーフタイムに攻撃を2枚替え、「後ろでのボール回しだけじゃなく、自分が前に出てセカンドボールを拾ったり、高い位置での起点になろうと考えた」MF荒木遼太郎選手(#10)を中心に反撃に出ます。61分にはMF佐藤聡史選手(#16)のパスから荒木選手が決定機を迎えましたが、GKがブロック。以降も、「このチームの強み」と井上監督が胸を張るMF吉村銀河選手(#7)らに要所を封じられ、同点弾が奪えません。
試合終盤には、我慢の時間をしのいだ福岡U-18に再びチャンスが訪れます。75分にはカウンターから手にした右CKを田村選手が直接決めて、リードを2点差にすると、85分にもサイド攻撃から左CKを獲得。田村選手がゴール前に入れたクロスを、「その前のシーンで1対1を外していたので、決めなくてはいけないと思っていた」と話す石井選手が頭で合わせました。
試合はこのまま3-0でタイムアップを迎え、福岡U-18が今シーズン初の連勝を達成。石井選手は「まだ2連勝しただけ。第2クールであと2勝して、良い流れでクラブユース選手権に挑みたい」と意気込みました。
監督・選手コメント
井上孝浩 監督(アビスパ福岡U-18)
前節の愛媛FC U-18戦でも良い形で奪ってから先制点を奪えていたので、できるだけ高い位置でボールを奪おうと声を掛けていました。後半は相手にDFの裏を走られて苦しい時間もありました。たまたまセットプレーから点を取れただけで、点差ほど内容の差はなかったと思うので満足はしていません。良かった点を挙げるなら、悪い流れで失点しなかったことです。我慢できたから、こちらにまたチャンスが来る流れになったと思うので、そこは選手に学んでほしいです。
GK #16 吉田翼 選手(アビスパ福岡U-18)
福岡ダービーの今節は、対戦相手に国体で一緒にプレーした選手もたくさんいます。彼らには絶対に負けたくない、点を決められたくないと思って試合に挑みました。今季初めて連勝できたのは、チームの雰囲気が良くなっているから。前までは遠慮して選手同士で意見交換できなかったのですが、今は練習からお互いを刺激し合う声が出せるようになりました。後ろから見ていて、前より声が出ているように感じますし、全員が指摘し合えるから、自分もいろんなところに目を配れる余裕ができました。
森重潤也 監督(東福岡高校)
前半はもっと前を見てボールをつなげば良いのにできなかった。後ろの選手が前を見れていなかったし、前の選手もボールを呼べていなかったので、攻撃が止まってしまいました。九州総体から前節の大津高校戦と負けが続き、ちょっと自信を無くしてしまっているような気がします。ケガ人が復帰し、第1クールからメンバーが変わったことでチームがまとまっていないようにも見えました。これから全てにおいて前を向いてやるしかありません。セットプレーのマークの仕方や球際の部分といったところからしっかり見直していきます。
MF #10 荒木遼太郎 選手(東福岡高校)
福岡ダービーということで監督や総監督から、「アビスパには負けるな」と言われていたのでいつも以上に気持ちが入っていたのですが、自分たちの力の無さを痛感しました。試合開始と共に前線からの守備を仕掛けてきた相手に対し、試合の中で変化できたら良かったのですが、前半のうちに改善できず失点し、悪い流れのまま後半に入りました。後半は自分のところにチャンスが来たのですが、決めきれないのが課題です。チームとしての課題でもあり、上げていかないとプレミアで上位に行けません。
その他の試合結果
大津高校 0-1(前半0-1、後半0-0)サンフレッチェ広島F.Cユース
ヴィッセル神戸U-18 3-0(前半2-0、後半1-0)愛媛FC U-18
ガンバ大阪ユース 3-5(前半0-2、後半3-2)京都サンガF.C. U-18
セレッソ大阪U-18 9月28日開催 名古屋グランパスU-18
大津高校(熊本)とサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)の一戦は、開始8分にマークしたMF土肥航大選手(#7)の先制点を守り切った広島が勝利。愛媛FC U-18(愛媛)をホームに迎えたヴィッセル神戸U-18(兵庫)は、MF重野祥輝選手(#8)の2ゴールにより3-0で快勝しています。首位のガンバ大阪ユース(大阪)は京都サンガF.C. U-18(京都)に3-5で敗れ、今季初黒星を許しました。セレッソ大阪U-18(大阪)と名古屋グランパスU-18(愛知)のカードは9月28日(土)に開催する予定です。
WEST 第8節 ダイジェスト
大会期間:2019年4月6日(土)~2019年12月8日(日)
EAST 第9節
2019年7月6日(土)
16:00 大宮アルディージャU18 vs 清水エスパルスユース(NACK5スタジアム大宮)
2019年7月7日(日)
11:00 流通経済大学付属柏高校 vs 柏レイソルU-18(流通経済大学付属柏高校グラウンド)
11:00 青森山田高校 vs 市立船橋高校(青森山田高校グラウンド(人工芝))
15:00 鹿島アントラーズユース vs ジュビロ磐田U-18(鹿島アントラーズクラブハウス)
17:00 浦和レッドダイヤモンズユース vs 尚志高校(浦和駒場スタジアム)
WEST 第9節
2019年7月6日(土)
11:00 サンフレッチェ広島F.Cユース vs アビスパ福岡U-18(吉田サッカー公園 人工芝グラウンド)
16:00 東福岡高校 vs ヴィッセル神戸U-18(東福岡高校グラウンド)
17:00 京都サンガF.C. U-18 vs 大津高校(京都サンガF.C. 東城陽グラウンド)
17:00 愛媛FC U-18 vs セレッソ大阪U-18(愛フィールド梅津寺 人工芝グラウンド)
18:00 名古屋グランパスU-18 vs ガンバ大阪ユース(ウェーブスタジアム刈谷)
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