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相手エースを抑え込んだ青森山田が東北対決を制し、首位をキープ ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグEAST第6節~
2019年05月13日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019 EASTの第6節が5月11日(土)から12日(日)にかけて開催され、各地で熱戦が繰り広げられました。郡山市営西部サッカー場では、8年ぶりのリーグ復帰となった尚志高校(福島)と前年度準優勝の青森山田高校(青森)による東北対決が実現しました。
ピックアップマッチ
尚志高校 0-2(前半0-0、後半0-2)青森山田高校
東北対決を迎えた尚志・仲村浩二監督は、あらためて「プレミアリーグの意義を実感している」とした上で、「この素晴らしいリーグにいられることの意義は本当に大きいです。8年前にいたときは、現在日本代表で活躍する中島翔哉選手が福島のピッチでものすごいプレーを見せてくれていました。それをまた、福島の子どもたちに見せることができる。その意味は本当に大きいです」と語りました。
今年のホームゲームでは、地元の子どもたちを招いて選手入場に同伴させるエスコートキッズも実施するなど、工夫を凝らして「少しでも地域に貢献できれば」(仲村監督)と活動を続けています。この試合も注目の東北対決とあって、大いに盛り上がりました。
もちろん、負けられない試合です。1月の高校サッカー選手権準決勝では大激戦の末に青森山田が勝利していますが、そのときに尚志のFW染野唯月選手(#9)はハットトリックの大活躍を見せています。このため、青森山田の藤原優大選手が(DF #5)「この1週間はずっと『染野を止めろ』と言われ続けてきました」と語るように青森山田は明確なプランをもって試合に入ります。
「まずゼロに抑えること」と青森山田の黒田剛監督が話すように、青森山田はやや慎重な立ち上がりを見せ、尚志に後方でのボールキープはあえて許しながら、要所を抑えにいきます。その中でもやはり「カバーリングは周りを信じて、絶対に染野選手から目を離さないようにした」(藤原選手)という徹底ぶり。「やっぱり上手かった」(藤原選手)と舌を巻くシーンもありましたが、全体としては相手のエースに決定的な仕事をさせません。
そして試合は後半に動き出します。57分、MF松木玖生選手(#7)が右サイドから入れたFKをファーで藤原選手が折り返すと、最後はFW田中翔太選手(#9)が押し込んで、青森山田が先制点を奪い取ります。
その後もリスクは冒さずにじっくり試合を運んだ青森山田は87分には松木選手のCKから藤原選手が決めて、2-0とリードを広げてそのまま逃げ切りに成功。8年ぶりの東北対決を制し、首位で中断期間突入となりました。
監督・選手コメント
仲村浩二 監督(尚志高校)
チームとしての一体感、戦う気持ちの部分は出せていました。攻撃もシュートの形までいくシーンは青森山田さんより多かったと思います。ただ、今日の結果もそうですし、現在の戦績も全て実力通りです。中断後には負傷している選手たちも戻ってこられると思いますし、この期間に気持ちの部分をベースとして整えながら、技術的な部分もしっかりやっていければと思います。
FW #9 染野唯月 選手(尚志高校)
試合の中でポジションを下げていたのは自分の判断です。ボランチのところに自分がいればもっとボールを回せるし、攻撃の形もつくれると思ったからです。日本高校サッカー選抜の遠征に参加させてもらって、シュートが入ると思っても入らなかったり、いけると思ったタイミングでも足が出て来たり、勉強になりました。
黒田剛 監督(青森山田高校)
今日はMF武田英寿選手(#10)が出場停止でしたが、武田選手不在の試合は今年何度かやっていますし、MF安齋颯馬選手(#15)がすごく良くなっているので問題ないと思っていました。リスタートが重要になると予想していました。染野選手はヘディングも強いので、そこを避けてボールを入れるように指示して、それがうまくいったと思います。
DF #5 藤原優大 選手(青森山田高校)
今週のミーティングでは何度も「染野選手」がキーワードとして出てきました。ずっと前線にいるわけではなく、すごく動く選手なので本当にやりにくかったですが、要所要所では抑えることはできたと思います。今日は本当に良いモチベーションで試合に入れて、守備陣全体ですごく集中もできていたと思います。
その他の試合結果
柏レイソルU-18 3-1(前半1-1)ジュビロ磐田U-18
清水エスパルスユース 1-1(前半0-1)市立船橋高校
大宮アルディージャU18 1-0(前半0-0)浦和レッドダイヤモンズユース
鹿島アントラーズユース 1-1(前半0-0)流通経済大学付属柏高校
柏レイソルU-18(千葉)はFW細谷真大選手(#11)がハットトリックを達成し、ジュビロ磐田U-18(静岡)を3-1で撃破しました。市立船橋高校(千葉)をホームに迎えた清水エスパルスユース(静岡)は、先制を許す厳しい展開となりましたが、後半アディショナルタイムにMF青島太一選手(#11)が同点ゴールを決めて引き分けに持ち込みました。大宮アルディージャU18(埼玉)と浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)のさいたまダービーは、ホームの大宮に軍配が上がりました。鹿島アントラーズユース(茨城)と流通経済大学付属柏高校(千葉)の一戦は、後半に互いに1点ずつを奪い合い、勝点1を分け合う結果となりました。
EAST 第6節 ダイジェスト
大会期間:2019年4月6日(土)~2019年12月8日(日)
EAST 第7節
2019年6月22日(土)
14:30 清水エスパルスユース vs 青森山田高校(清水エスパルス三保グラウンド)
2019年6月23日(日)
11:00 流通経済大学付属柏高校 vs 浦和レッドダイヤモンズユース(流通経済大学付属柏高校グラウンド)
11:00 市立船橋高校 vs 鹿島アントラーズユース(船橋市法典公園(グラスポ) 球技場)
11:00 大宮アルディージャU18 vs 柏レイソルU-18(NTT東日本志木総合グラウンド)
11:00 ジュビロ磐田U-18 vs 尚志高校(磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場サッカーグラウンド)
WEST 第7節
2019年6月22日(土)
11:00 サンフレッチェ広島F.Cユース vs 京都サンガF.C. U-18(吉田サッカー公園 人工芝グラウンド)
11:00 大津高校 vs 東福岡高校(大津町運動公園多目的広場)
18:00 アビスパ福岡U-18 vs 愛媛FC U-18(福岡フットボールセンター 人工芝A)
2019年6月23日(日)
18:00 ガンバ大阪ユース vs セレッソ大阪U-18(OFA万博フットボールセンターグラウンド)
18:00 ヴィッセル神戸U-18 vs 名古屋グランパスU-18(いぶきの森球技場)
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