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千葉県対決は柏に軍配が上がる 高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグEAST第4節
2019年04月30日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019 EASTの第4節が4月27日(土)から30日(月・祝)にかけて開催され、各地で熱戦が繰り広げられました。日立柏総合グランド(人工芝)では、柏レイソルU-18(千葉)と市立船橋高校(千葉)の千葉県勢同士の対戦が行われました。
ピックアップマッチ
柏レイソルU-18 3-0(前半2-0、後半1-0)市立船橋高校
今シーズンの柏は尚志高校(福島)との開幕戦で0-3の大敗を喫する苦しいスタートとなりましたが、そこから2連勝を飾ってこの試合を迎えていました。しかし、「(開幕は)衝撃的にやられてしまいましたが、そこで落ちる必要はないと考えてやってきて、続く2試合は良いゲームができた」(井出敬大選手/DF #4)と手応えを感じながら臨んだ第2節でした。
対する市立船橋はここまで1勝2敗と負けが先行する形になっていますが、この試合から日本高校サッカー選抜の欧州遠征に加わっていたMF鈴木唯人選手(#10)が合流。同県内のライバルとの戦いに臨みました。
試合は序盤からホームの柏がボールを支配して押し込む流れとなりましたが、ここまでは市立船橋側も想定内。DF鷹啄トラビス選手(#4)らがゴール前の競り合いを含めて粘り強く対応し、ゴールを許しません。6分には鈴木選手のドリブルシュートがバーを叩くなど、チャンスもつくっていました。
しかし、27分に市立船橋GKがバックパスをキャッチしたとして与えられた間接FKから試合が動き出します。柏MF田村蒼生選手(#14)が出したボールをMF揖斐俊斗選手(#15)が流し込み、柏が先制点を奪い取ります。さらに前半終了間際には、田村選手がドリブルからの右足シュートを見事に突き刺してリードを広げます。市立船橋・波多秀吾監督も「あの2点目が痛かった」と悔やんだ、試合の行方を大きく左右するゴールとなりました。
後半、戦術的にも気持ちの部分でも守備を修正してきた市立船橋が強度の高いディフェンスから試合に入り、ゲームの主導権を握ります。しかし、柏もGK志賀一允選手(#1)のセーブもあって苦しい時間帯をしっかり耐え切ると、68分にCKからのこぼれ球をFW奥田陽琉選手(#9)が決めて試合をほぼ決定付けました。
このあとも市立船橋の反撃にしっかり耐えた柏が3-0で快勝し、リーグ3連勝を飾りました。山中真監督は「内容的にはずっとヒヤヒヤしていた」と言いつつ、「本当に頑張ってくれた」と苦しい時間帯をしっかり耐え、チャンスを見逃さなかった選手たちを称えました。
監督・選手コメント
山中真 監督(柏レイソルU-18)
今年の初めに「タイトルを取ろう」という目標を選手たちと決めてやってきました。昨年よりもアグレッシブなプレースタイルの選手が多いので、ボールを保持する時間を長くするというより、ゴールに向かう回数を増やし、その分だけ失ったボールを素早く奪い返すことに取り組んでいます。今日の試合は後半に少し相手の勢いに飲まれてしまった部分もあったと思いますが、しっかり対応してくれたと思います。
GK #1 志賀一允 選手(柏レイソルU-18)
自分は特別何か飛び抜けたプレーができるというタイプではないので、準備の部分を特に重視しています。そういうプレーに長けた川島永嗣選手や林卓人選手のプレーを参考にしながらトレーニングしてきました。(相手との1対1のビッグセーブなどもあったが?)あのときもしっかり準備ができていて、状況も見えていたから止められたと思います。
波多秀吾 監督(市立船橋高校)
事故的な失点が起きた中で、1失点のまま折り返していればというところで2失点目を喫してしまいました。前半は我慢して入る意図だったので、狙いとしているゲーム運びができていた部分もあります。もっと周囲を観て判断する、ライン間で受ける、前を向くといった個人戦術のところからやっていく必要があると感じています。
MF #10 鈴木唯人 選手(市立船橋高校)
まだまだ自分が力不足だなと思い知らされた試合でした。チームとしては後半のほうがやれていたと思います。ただ、失点して沈んでいたというか、そういう部分は改善しないといけない。この悔しい気持ちをもっと持たないといけないし、常に持って練習しないといけないと思います。そのことを自分ももっと周りに話して、チームに伝えていかないといけないと思いました。
その他の試合結果
浦和レッドダイヤモンズユース 1-1(前半0-1、後半1-0)青森山田高校
鹿島アントラーズユース 3-1(前半0-1、後半3-0)尚志高校
ジュビロ磐田U-18 2-2(前半2-0、後半0-2)大宮アルディージャU18
清水エスパルスユース 3-0(前半2-0、後半1-0)流通経済大学付属柏高校
首位の青森山田高校(青森)をホームに迎えた浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)は、前半に先制を許しましたが、80分にMF盛嘉伊人選手(#17)が同点ゴールを奪い、引き分けに持ち込みました。尚志高校(福島)と対戦した鹿島アントラーズユース(茨城) は、後半に攻撃陣が得点を重ね、逆転で今シーズン初勝利を手にしました。ジュビロ磐田U-18(静岡)は前半にMF水島悠貴選手(#11)の2ゴールで先行しましたが、後半に大宮アルディージャU18(埼玉)に追いつかれ、勝点1を分け合いました。清水エスパルスユース(静岡)と流通経済大学付属柏高校(千葉)の一戦は、27分にCKからDFノリエガ・エリック選手(#4)がヘディングシュートを決めて清水が先制します。その後も清水は順調に得点を挙げ、3-0で流経大柏を退けました。
EAST 第4節 ダイジェスト
大会期間:2019年4月6日(土)~2019年12月8日(日)
EAST 第5節
2019年5月4日(土)
13:00 清水エスパルスユース vs 鹿島アントラーズユース(静岡市清水総合運動場陸上競技場)
2019年5月5日(日)
11:00 流通経済大学付属柏高校 vs 大宮アルディージャU18(流通経済大学付属柏高校グラウンド)
11:00 浦和レッドダイヤモンズユース vs ジュビロ磐田U-18(浦和駒場スタジアム)
11:00 尚志高校 vs 市立船橋高校(郡山市営西部サッカー場)
11:00 青森山田高校 vs 柏レイソルU-18(青森山田高校グラウンド(人工芝))
WEST 第5節
2019年5月4日(土)
11:00 東福岡高校 vs サンフレッチェ広島F.Cユース(東福岡高校グラウンド)
11:00 大津高校 vs 名古屋グランパスU-18(大津町運動公園球技場)
15:00 ヴィッセル神戸U-18 vs ガンバ大阪ユース(いぶきの森球技場)
2019年5月5日(日)
13:00 愛媛FC U-18 vs 京都サンガF.C. U-18(愛フィールド梅津寺 人工芝グラウンド)
14:00 セレッソ大阪U-18 vs アビスパ福岡U-18(セレッソ大阪舞洲グラウンド)
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