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広島と柏が準決勝に駒を進める 高円宮杯 JFA 第34回全日本U-15サッカー選手権大会

2022年12月19日

広島と柏が準決勝に駒を進める 高円宮杯 JFA 第34回全日本U-15サッカー選手権大会

高円宮杯 JFA 第34回全日本U-15サッカー選手権大会は12月18日(日)、各地で準々決勝4試合が行われました。前橋総合運動公園では、2試合が行われました。

ピックアップマッチ1

クマガヤサッカースポーツクラブ 1-3(前半1-2、後半0-1)サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース

第1試合では、クマガヤサッカースポーツクラブ(関東7/埼玉)とサンフレッチェ広島F.Cジュニアユース(中国1/広島)が対戦しました。共に球際での強さを見せ、試合の主導権を争い続けました。クマガヤは、ロングボールの競り合いにトップ下の竹ノ谷颯優選手らのドリブルを絡めてゴールへの道筋を探ります。すると17分、竹ノ谷颯優選手がドリブルでFKを獲得。このチャンスに竹ノ谷優駕選手がヘディングで合わせると、こぼれ球を竹ノ谷颯優選手が蹴り込み、クマガヤが先制しました。

なかなかシュートに持ち込めなかった広島ですが、失点から3分後、土井川遥人選手は「強い風でボールが止まった」という瞬間を見逃しませんでした。冷静に同点ゴールを流し込むと、31分にもスルーパスから抜け出して逆転ゴールを決めました。

後半も各所で激しい競り合いが続きましたが、53分に土井川選手がまたも魅せました。ゴールまで距離がありましたが、思い切って右足を振り抜くとボールはゴール左隅に吸い込まれました。背番号9が全得点をたたき出した広島が、8大会ぶりの準決勝進出を果たしました。

ピックアップマッチ2

柏レイソルU-15 1-1(前半1-0、後半0-1、PK4-1)徳島ヴォルティスジュニアユース

第2試合では、柏レイソルU-15(関東4/千葉)と徳島ヴォルティスジュニアユース(四国2/徳島)が対戦しました。試合は開始6分で動きました。FKのチャンスを、柏がしっかりものにします。こぼれ球を思い切りよく蹴り込んだのは、安倍千暉選手でした。

GKからつなぐ徳島に対して、柏は前線からマンツーマン気味に圧力を掛けてビルドアップの阻止を狙いました。ボールを奪うと複数の選手が一斉に動き出して、素早く相手ゴールを目指しました。

柏の前線からの守備に対して、徳島は真っ向から勝負します。ボールを保持し、個人でも相手守備を引きはがし、反撃を受けても1対1でしっかりと阻止。組み合わされた個人技もチームプレーも、ベクトルは相手ゴールに向いていました。

試合を動かす次のゴールは、徳島に生まれました。柏がまたもセットプレーからチャンスをつくった直後、ゴールキックで長村嶺央選手が抜け出します。相手陣深くに入ると、自ら仕掛けて角度のないところからシュート。弾かれたボールを高橋成海選手が押し込みました。

1-1で突入したPK戦では、柏のGKノグチピント天飛選手が2本をセーブ。ここまで全3戦をPK勝ちで制して、柏が2013年大会以来のベスト4に進出しました。

監督・選手コメント

江黒信介 監督(クマガヤサッカースポーツクラブ)
ここまで来られたのは、全員で頑張って努力してきた結果だと思っています。緊張もあったとは思いますが、局面での技術や判断は、相手の方が一枚も二枚も上手でした。もう少し長く先制点のアドバンテージを保てればよかったのですが、そういう状況で点を取れるのも相手の強さだと思います。ここに至るまで県と関東の予選で、さらにこの全国の舞台で一回りも二回りも成長したと思います。我々スタッフも、とても良い経験をさせてもらいました。

FW #9 土井川遥人 選手(サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース)
ここまで点を取れなくて、個人的に焦っていました。先制されてチームとしても苦しかったので、何とかしようと思っていました。続けて2点目も取れて勝てたので良かったです。ここに来て得点できたのは、ゴールへの強い意欲が出たからだと思います。動き出しなど調子も良く、3点目の場面ではゴールもしっかり見えていました。クラブ初の決勝に進んで、優勝して中学生活を終えたいと思っています。

MF #10 廣岡瑛太 選手(柏レイソルU-15)
前半からペースを握られましたが、後ろは1失点で耐えられて、前線もしっかりボールを収めてくれました。早めに先制できて、もう1点取れるチャンスで取れずに押し込まれました。プラン通りではなかったのですが、自分たちの戦いができました。夏には大会を辞退する悔しさを味わっていたので、その思いをこの冬にぶつけると夏から話し合っていました。ここまで来られたので、あと2試合勝って全国優勝を果たしたいです。

薮内敏郎 監督(徳島ヴォルティスジュニアユース)
去年、関東第1代表のラヴィーダさんとベスト8で対戦して持ち帰った全国の基準を四国でも維持しながら、トレーニングを積んできました。これまでの先輩たちが刻んだ歴史が、この試合に出たと思います。今大会を通じて、トップチームからアカデミーまでが目指す「しっかりボールを握る」スタイルを貫けました。勝ち進めなかったことは悔しいのですが、選手たちが一生懸命に諦めずにプレーする姿を見てもらうことができました。来年も良いサッカーができるように一から頑張ります。

大会期間:2022年12月10日(土)~12月27日(火)

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