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U-15年代の日本一を懸けた戦いが開幕!日章学園、FCラヴィーダなどが1回戦を突破 高円宮杯 JFA 第32回全日本U-15サッカー選手権大会
2020年12月13日
高円宮杯 JFA 第32回全日本U-15サッカー選手権大会が、12月12日(土)に開幕しました。初日にはコーエィ前橋フットボールセンター(群馬)とJ-GREEN堺(大阪)で1回戦15試合が行われました。
ピックアップマッチ1
日章学園中学校 2-1(前半1-1、後半1-0)東急SレイエスFC U-15
日章学園中学校(九州3/宮崎)と東急SレイエスFC U-15(関東8/神奈川)の対戦は、開始8分で試合が動きました。日章学園の藤本晃士選手が長いFKを頭で合わせて先制に成功。日章学園はその後も、縦への推進力を発揮して相手を押し込みました。しかし、前半の半ばを過ぎるとレイエスが落ち着きを取り戻します。コンパクトな陣形を素早くスライドさせる日章学園の守備を、3バックによるパスの揺さぶりからワイドに開いたウィングバックへと展開して崩そうとしました。すると前半終了間際、左右の揺さぶりから山脇幹大選手がDFをうまく反転で外してシュート。これがゴール右隅に決まり、試合を振り出しに戻しました。
後半に入っても、レイエスがペースを握り続けます。縦パスも入るようになり、ハーフタイムに交代で入ったFW元木湊大選手がキープと突破力で勢いをもたらします。しかし、シュートまで持ち込む場面は見られず、その点で上回ったのが日章学園でした。2トップの一角として先発した田上遼馬をサイドハーフに置いて起点とするなど攻略の道筋を探ります。そうして迎えた終了間際の79分、混戦から梶原壮一郎選手が押し込んだゴールが決勝点となり、日章学園が2回戦に進みました。
ピックアップマッチ2
FCラヴィーダ 2-1(前半2-0、後半0-1)宇治FCジュニアユース
FCラヴィーダ(関東1/埼玉)と宇治FCジュニアユース(関西5/京都)の対戦は、最初のセットプレーで試合が動きました。開始3分、CKから石川穂高選手がヘディングであっさりと先制点を決めました。FCラヴィーダは、25分にもCKから追加点を奪います。またも土谷飛雅選手が正確なボールを送り、ファーサイドの石川選手が頭抜けた高さのヘディングを決めて、リードを広げました。
FCラヴィーダは「まずはゴール、その次にドリブル」(土谷選手)というプレーの優先順位でサイドバックも自陣から長い距離を突破し、中盤の底でも果敢に持ち上がってと、相手を揺さぶり続けます。しかし宇治FCは集中を切らさず、後半に入るとロングボールも積極的に使って相手ゴールへ近づくシーンを増やしました。その狙い通りにPKを奪い、これを白木龍選手が決めて1点を返します。その後も交代で入った松田翔馬選手のヘディングがわずかに枠を外れた場面などもありましたが、追いつくには至らず。FCラヴィーダが、大会初勝利を挙げました。
監督・選手コメント
田上遼馬 選手(日章学園中学校)
今日は内容よりも結果を重視して試合に入りました。この大会に2チームしか出ていない中体連の代表として、攻守の切り替えや全員でハードワークするという良さを出していこうと思いました。2年前のこの大会で、先制した直後に追いつかれても集中を切らさず、3点を返して逆転した先輩の姿を思い出しながら、自分たちもそうなるんだと思って頑張りました。また3回戦に向けて準備できるよう、2回戦でもしっかり勝利して笑顔で宮崎に帰りたいです。
宮島俊 監督(東急SレイエスFC U-15)
緊張していたとは思いますが、努力してイメージ通りのプレーを披露していた時間もありました。ただ、そこまで時間がかかってしまったし、全国レベルで力を発揮するには、もう少し質が必要だったと思います。今までで一番良い準備をしようと話していて、関東大会ではその実現と勝利という成功体験を積めました。ゴールのイメージも共有できるようになり始めていましたが、相手の守備意識も強く、発揮には至りませんでした。それでも、今まで乗り越えられなかった壁を越えて、この大会に出られたことは大きな収穫だと思います。
土谷飛雅 選手(FCラヴィーダ)
いつもは立ち上がりが悪いのですが、しっかり前から守備にもいけていました。関東大会でもたくさん点を取っているCKから先制することもできました。後半はボールを失うことも多くなり、相手のペースになってきつくなりました。内容はそれほど良くなかったのですが、点差を守り切れて良かったです。僕たちは練習からしっかり頑張っているし、勝ちたいという気持ちを持っています。狙っているのは、今回しかできない初出場での初優勝です。
部谷善則 監督(宇治FCジュニアユース)
このチームには頑張れる子が多いので、先発でも出られる選手をハーフタイムに投入して流れを変えようと考えていました。1点返せたのは良かったのですが、もう1点取りたかったですね。相手はすごく強くて、前半に心が折れてもおかしくなかったのですが、52人いる3年生のためにも、何とか応援の制限がなくなる3回戦まで勝ち進もうと話していました。今年の選手たちはヤンチャで、手を焼く子も多かったのですが、だんだんと人のために頑張るということに気付くようになりました。自分たちで頑張って変わったし、この大会に出たことでもかなり成長しました。FCラヴィーダはさすが関東1位の強さで、あの選手たちとまた高校年代になっても全国大会で対戦できるよう、頑張ってほしいです。
大会期間:2020年12月12日(土)~12月28日(月)
会場:
1回戦~準々決勝
コーエィ前橋フットボールセンター(群馬県)、前橋総合運動公園群馬電工陸上競技・サッカー場(群馬県)、J-GREEN 堺(大阪府)
準決勝~決勝
味の素フィールド西が丘(東京都)
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