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FC東京が逆転勝利で2位に浮上! 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 第16節
2017年11月27日
ピックアップマッチ
FC東京U-18 3-1(前半1-1、後半2-0)横浜F・マリノスユース
高円宮杯U-18プレミアリーグEASTは11月25日(土)と26日(日)に第16節が行われ、25日(土)に3位のFC東京U-18(東京)と横浜F・マリノスユース(神奈川)が対戦しました。
約1カ月半の中断期間明けとなる今節。FC東京の佐藤一樹監督、横浜FMの西谷冬樹監督ともに「緊張感や硬さが見られた」と振り返るように、再開後初戦の難しさが感じられる立ち上がりとなりました。
FC東京は2分、杉山怜央選手(MF #7)のフィードから、DFラインの裏に抜け出した原大智選手(FW #14)が、相手GKの頭上越しにループシュートを放ちますが、わずかにゴール上に外れます。FC東京がこの最初のビッグチャンスを逃すと、徐々に流れは横浜FMに傾きます。
横浜FMは9分、相手のパスミスを奪い、土佐陸翼選手(MF #19)が豪快なミドルシュートを突き刺します。この先制を機に攻勢を強めると、棚橋尭士選手(FW #26)や左サイドの椿直起選手(MF #24)らを起点に押し込みます。しかし、FC東京も球際の強さ、切り替えの早さを見せ、ボールを奪うとロングフィードで相手の背後を突き、一進一退の攻防が続きました。
FC東京は39分、この試合に「横浜FMのサイド攻撃対策」(佐藤監督)の狙いから、右サイドで起用された寺山翼選手(MF #17)がドリブルで仕掛けて左CKを獲得。横山塁選手(MF #11)のキックに合わせ、ニアに飛び込んだ吉田和拓選手(FW #13)がヘディングでゴールネットを揺らし、FC東京が試合を振り出しに戻して前半を終えました。
同点弾の勢いをそのままに、後半も主導権を握ったのはFC東京でした。スペースを突く意識、個々の状況判断と動きがうまく噛み合い、多彩な攻めを仕掛けます。52分、杉山選手の右クロスを、エリア右で吉田選手が胸トラップで収めて反転、右足の力強いシュートをゴール左に決めて逆転に成功。さらに61分には吉田選手、荒川滉貴選手(DF #6)がつないだボールを、途中出場の小林里駆選手(MF #34)がゴール前まで持ち込み、DFに囲まれながらもタイミングをずらしてシュートを放ち、リードを広げました。
横浜FMも勝負をあきらめることなく、土佐選手のキックを生かしたセットプレーや、途中出場の堀研太選手(MF #7)が積極的にエリアに切り込み、反撃に臨みましたが、追加点は奪えずにタイムアップ。先制を許しても慌てることなく試合の流れや戦況を読み、躍動したFC東京が逆転勝利をつかみました。この結果、FC東京は総得点で青森山田高校(青森)を上回り、2位に浮上しました。
監督・選手コメント
佐藤一樹 監督(FC東京U-18)
試合前から「マリノスにはスキルフルで決定的な仕事ができる選手がそろっているから、不用意なボールの失い方をすればやられる。そこには気をつけよう」と話していました。警戒していた形から失点を喫し、落ち込みも感じられました。ただ、少し時間はかかりましたが、選手たちがしっかりとコミュニケーションをとり、最終的には自分たちが取り組んできたものを出し切ることができました。特に後半は、彼らの強い思いが伝わってくる内容だったと思います。タイトルという目標を掲げていますが、何よりも一試合ごとに、積み上げてきたものを出しきれるかが勝負。自分たちらしさを表現したいと思います。
MF #11 横山塁 選手(FC東京U-18)
先制を許してチームとして“落ちて”しまったのですが、すぐに篠原新汰(DF #3)、長谷川光基(DF #4)、小林幹(MF #10)選手たちが中心になって声が出始め、「ここからいこうぜ」という雰囲気が生まれました。CKのキッカーとしては、練習時から吉田和拓選手と合うことが多く、そこを狙いました。今日はサイドで人数をかけて守られ、自分の持ち味である縦への突破は、あまりできなかったという印象です。それでもいつも自分が起用される理由を考え、出し惜しみをすることなく全力で挑むことを心掛けています。僕たちは2位ですが、2連勝をしてチャンピオンシップに出場したいです。
西谷冬樹 監督(横浜F・マリノスユース)
緊張感のある立ち上がりから徐々にFC東京の戦い方に慣れ、先制することができました。しかしFC東京はFWの高さを生かして、前線へ早めにロングボールを送ってきました。背後のスペースをうまく突かれ、主導権を握られたように思います。ボールを奪った後に落ち着いて自分たちのサッカーを展開できればよかったのですが、FC東京の切り替えも早く、リズムを変えることができませんでした。ただし、もう少し早い動き出しや、あと1本でもパスをつなげれば、自分たちのリズムをつかめたのではないかという手応えも感じています。奪った後の展開力や切り替えの早さを追い求め、あと2試合に臨みます。
DF #5 澤田章吾 選手(横浜F・マリノスユース)
悔しい敗戦で反省点もありますが、中断期間中に取り組んできたことの成果や、成長した面を見せられたように思います。試合後、チームメイトには「悔しいのは当然だけれど、ずっと悔しがっていても意味がない。前を向いて次の試合のために頑張ろう」と声を掛けました。得点は相手のミスからでしたが、チャンスをしっかりとものにできたことは一つの収穫。僕たちのチームには個人で打開できる攻撃陣がそろい、得点してくれるという信頼があります。DFとしては失点を抑えることを一番に心掛け、チームに貢献したいです。ここからの2試合を絶対に勝つという強い気持ちを持って、さらに成長していきたいです。
その他の試合結果
大宮アルディージャユース 0-1(前半0-0、後半0-1)清水エスパルスユース
浦和レッドダイヤモンズユース 0-1(前半0-0、後半0-1)京都サンガF.C. U-18
青森山田高校 1-0(前半1-0、後半0-0)鹿島アントラーズユース
市立船橋高校 2-0(前半1-0、後半1-0)柏レイソルU-18
清水エスパルスユース(静岡)は、68分に新関成弥選手(MF #14)のゴールにより大宮アルディージャユース(埼玉)を下し、首位の座をキープしました。2位の青森山田高校(青森)は鹿島アントラーズユース(茨城)と対戦。開始3分の佐々木友選手(MF #9)のゴールが決勝点となり、青森山田が僅差のゲームをものにしました。共に降格の可能性がある浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)と京都サンガF.C. U-18(京都)による一戦は、後半アディショナルタイムに上月壮一郎選手(MF #18)にゴールが生まれ、京都が勝利しプレミアリーグ残留を決めました。市立船橋高校(千葉)と柏レイソルU-18(千葉)の千葉県勢同士の一戦は、有田朱里選手(MF #12)の2ゴールによって市立船橋が残留を近づける勝点3を手にしました。
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグEAST 次節 第17節 スケジュール
12月2日(土)
14:00 横浜F・マリノスユース vs 浦和レッドダイヤモンズユース(日産フィールド小机)
12月3日(日)
11:00 鹿島アントラーズユース vs FC東京U-18(県立カシマサッカースタジアム)
13:00 清水エスパルスユース vs 青森山田高校(IAIスタジアム日本平)
13:00 京都サンガF.C. U-18 vs 市立船橋高校(京都サンガF.C. 東城陽グラウンド)
15:00 柏レイソルU-18 vs 大宮アルディージャユース(日立柏サッカー場)
高円宮杯U-18サッカーリーグ2017 プレミアリーグ
全国を東西各10チームずつのブロックに分け、年間を通しホーム&アウェイ形式で合計18試合を戦い東西の王者を決定する。両者が相撃つチャンピオンシップで真のU-18年代王者を決定する大会。
大会期間:2017年4月8日(土)~2017年12月10日(日)
日程・結果、順位表など大会情報はこちら
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