ピックアップマッチ

神戸弘陵学園高校　1-3（前半1-1、後半0-2）セレッソ大阪U-18

高円宮杯U-18プレミアリーグは10月1日(土)と2日(日)にWEST第15節を開催し、1日には神戸弘陵学園高校（兵庫）とセレッソ大阪U-18（大阪）が対戦しました。

ともに後期初の連勝を狙った一戦はC大阪が先に仕掛けます。11分に松岡大智選手がドリブルで中央を抜け出し、左前方へパスを供給すると、自陣から攻撃参加した左サイドバックの舩木翔選手が左足シュートを叩き込み、試合を動かしました。以降もC大阪がチャンスをつくり、30分には相手ペナルティーエリア付近でFKを獲得。ゴール前に入れたクロスボールのこぼれ球が舩木選手にわたりましたが、シュートは枠を捕えることができません。

39分には守備の時間が続いた神戸弘陵にもチャンスが到来。ゴール前でパスを受けた木野剛基選手が素早くボールを流すと、フリーで抜け出した竹村史明選手が冷静に流し込み、試合を1-1の振り出しに戻しました。

後半は、「先に点を入れた方に試合の流れが傾くと思っていた」（谷純一監督）という神戸弘陵のペースに。72分には左サイドを突破した竹村選手のパスから途中出場の渡邉一也選手がゴールを狙いましたが、シュートは外側のサイドネットへと外れます。その後も神戸弘陵が果敢に2点目を奪いにいきますが、「みんなが声を出し、危ない場面も走ってゴールを守ることができた」（舩木選手）というC大阪の粘り強い守りに遭い、逆転することはできません。

終盤に入ってからは、「一番走れる選手なので、よりゴールに近い位置でプレーさせようと思った」（田島一樹コーチ）と舩木選手を高い位置に押し出したC大阪が猛攻を再開します。この積極策が実り、78分にペナルティーエリア左にこぼれたボールを舩木選手が決めて再リードを奪うと、　88分にも舩木選手がダメ押し弾をマーク。そのままタイムアップを迎えたC大阪が3-1で勝利し、勝点3を手にしました。

監督・コーチ・選手コメント

谷純一 監督（神戸弘陵学園高校）
スコアは1-3ですが、前期に比べて守備がしっかりできましたし、後半の立ち上がり15分は自分たちのリズムで進められ、攻撃も機能していたと思います。ただ、チャンスをつくりながらもゴールが奪えない間にミスから失点しまいました。相手の左サイドバック（舩木翔選手）を何とか抑えようと考えており、きちんと抑えられた時間は長かったのですが、隙をつくった瞬間に仕事されました。1試合を通じて、相手のキープレーヤーを抑え切る重要性を選手たちが感じた試合だったのではないでしょうか。最低でも勝点1が欲しかったので、もったいない試合でした。

谷後滉人 選手（神戸弘陵学園高校）
前期にセレッソと対戦したときは自分たちのミスから3失点してしまい、何もできませんでしたが、後期に入ってからは自分たちのやるべきことが明確になり、今日の試合はしっかり戦うことができました。ただ、試合の89分を抑えることができても、残り1分で気を抜いて失点してはいけません。いい試合をしていても、自分たちのミスから3失点してしまったので、もっと成長しなければと感じました。それでも、後期は少しずつ勝点を積み上げることができています。後輩のためにも残り3節にしっかりと勝って残留をつかみたいです。

田島一樹 コーチ（セレッソ大阪U-18）
「自分の長所を出していこう」という言葉を選手にかけて試合に送り出しました。試合展開としては、ボールを持つ時間が長くなると踏んでおり、相手のカウンターに気をつけようと選手たちに話していました。前半の得点と失点は良くも悪くも予想どおりです。後半はもう少し選手のギアが上がるかなと思ったのですが、相手の迫力に押される場面が続きました。決していい試合ではなかったと思うのですが、それでも勝点3を獲得できたことは選手たちの成長につながります。

舩木翔 選手（セレッソ大阪U-18）
僕たちと首位の広島との勝点差は6。優勝するためにはもう勝利しか許されない試合が続きます。今日は何が何でも勝点3をつかむため、綺麗なサッカーというよりも、自分たちらしく泥臭くゴールを奪う気持ちで試合に挑みました。（村田一弘）監督が不在の前節と今節は、攻撃のビルドアップとゴール前での崩しの部分を重点的に練習してきました。今日はうまくいかない時間もありましたが、選手全員が練習してきたことを積極的にチャレンジできたと思います。

その他の試合結果

ガンバ大阪ユース　1-2（前半1-1、後半0-1）サンフレッチェ広島F.Cユース
大分トリニータU-18　0-4（前半0-3、後半0-1）ヴィッセル神戸U-18
東福岡高校　3-7（前半2-3、後半1-4）京都サンガF.C. U-18
大津高校　4-2（前半1-1、後半3-1）名古屋グランパスU18

ホームに首位・サンフレッチェ広島F.Cユース（広島）を迎えたガンバ大阪ユース（大阪）は1-1で迎えた後半のアディショナルタイムに失点を許し、勝点を逃す結果に。大分トリニータU-18（大分）とヴィッセル神戸U-18（兵庫）の一戦では、18分に奪った安井拓也選手の得点を皮切りに4点をマークした神戸が勝利しています。京都サンガF.C. U-18（京都）は3位・東福岡高校（福岡）相手に攻撃陣が持ち味を発揮。赤間勇斗選手の2得点をはじめ大量7点を奪い、連敗を2でストップさせました。残留争いを繰り広げる8位・大津高校（熊本）と9位・名古屋グランパスU18（愛知）の対決は、藤山雄生選手がハットトリックを達成する活躍もあって、大津が勝点3を手にしました。

その他日程など大会情報はこちら