ニュース
高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 互いに決め手を欠いた鹿島と青森山田
2016年07月04日
ピックアップマッチ
鹿島アントラーズユース 0-0(前半0-0、後半0-0)青森山田高校
高円宮杯U-18プレミアリーグのEAST第7節が7月2日(土)と3日(日)に行われ、県立カシマサッカースタジアムでは3日、鹿島アントラーズユース(茨城)と青森山田高校(青森)が対戦しました。
立ち上がりから鹿島の堅い守備と、高橋壱晟選手や郷家友太選手という攻撃の要を有する青森山田の攻撃が激しくぶつかり合う展開になりました。鹿島は高橋選手に対し、DF井村瞭介選手ががっちりとマークし、攻撃のキーマンから自由を奪います。「マークが厳しく、前半は思うように動けなかった」と高橋選手が語ったように、青森山田は攻撃をうまく組み立てられない時間が続きました。それでも、左サイドバック三国スティビアエブス選手のオーバーラップなどで攻撃の活性化を図る青森山田は40分に左FKを獲得、高橋選手のキックに三国選手がヘディングで合わせますが、これはDFに当たりゴールはなりません。
スコアレスのまま突入した後半も、こう着状態が続きました。鹿島はGK沖悠哉選手、CB松浦航洋選手、井村選手を軸に、気迫あふれる守備を披露。対する青森山田もストライカーの鳴海彰人選手を起用し、さらに攻勢を強めていきます。鹿島も堅陣を築く一方で、素早いカウンターアタックから得点機をうかがいますが、広範囲をカバーするGK廣末陸選手が守る青森山田ゴールを割ることはできませんでした。
試合はスコアレスドローに終わり、両者ともに勝点1を獲得する結果となりました。青森山田の黒田剛監督は、「プレミアリーグでは、失点が多いと勝つことができない。しっかりと守る中で、いかにチャンスで点を取るか。フィニッシュの精度が低いと今日のような結果になる」とコメント。首位・市立船橋高校(千葉)が大宮アルディージャユース(埼玉)に0-1で敗れたため、勝てば単独首位に躍り出るチャンスでしたが、それは叶いませんでした。
一方、鹿島のキャプテン、松浦航洋選手は「無失点で凌いだことは成長の証だと思うけれど、勝ち切れない点が課題」と振り返ります。昨年同様、粘り強い守備は健在ですが、7試合で7得点という得点の少なさが、これからの浮上のカギとなりそうです。
監督・選手コメント
松浦航洋 選手(鹿島アントラーズユース)
今日の試合は、両チームともセットプレーが重要だったと思いますが、決め切ることができませんでした。シーズン序盤の課題は前半の失点を減らすことで、ここ2試合はゲームの入り方がよく、今回も無失点で折り返した点は収穫です。課題は勝ち切ること。チーム状態がどんどん良くなっているという手応えはあるので、もっと成長して、僅差の試合をものにできるチームになりたいと思います。
黒田剛 監督(青森山田高校)
鹿島は手強かったです。この試合は、点を取られたら負けだと思っていました。チャンスに得点することができないまま試合が進み、残り15分は、失点することの怖さが、得点への意欲を上回ってしまいました。攻撃の要・高橋選手には厳しいマークがついていましたが、より上のレベルで戦うためにも、マークを外す動きを磨いてほしいと思います。GKの廣末選手は、OB櫛引政敏選手のオリンピック日本代表選出が大きな刺激になって、今日もいいプレーをしてくれました。
高橋壱晟 選手(青森山田高校)
鹿島の井村選手のマークは厳しかったですが、その中でもっとボールを引き出さないといけないし、シュートも打たないといけません。いまある課題をもっと普段の練習に落とし込むべきだと感じました。10番を背負っていることはあまり意識していませんが、今日のような接戦でこそ、いいプレーをして結果を出して、チームを勝利に導かないといけないと感じています。10番の責任を全うしたいです。
廣末陸 選手(青森山田高校)
無失点に抑えられたことはよかったですが、勝ちたかったです。暑い気候に慣れるのに時間がかかった試合でした。最近、守備が安定してきたことは大きいと思いますし、もっとその質を上げていきたいと思います。先輩の櫛引選手がリオデジャネイロオリンピックに出場するオリンピック日本代表に選ばれたことは本当にうれしいですし、僕も続きたい、そのためにも、もっとここで成長したいと思いました。
その他の試合結果
横浜F・マリノスユース 3-2(前半0-1、後半3-1)FC東京U-18
市立船橋高校 0-1(前半0-0、後半0-1)大宮アルディージャユース
アルビレックス新潟U-18 2-2(前半1-1、後半1-1)流通経済大学付属柏高校
柏レイソルU-18 0-1(前半0-0、後半0-1)清水エスパルスユース
横浜F・マリノスユース(神奈川)は、椿直起選手のゴールなどでFC東京U-18(東京)から逆転勝利を収めています。首位・市立船橋は大宮の小柏剛選手のゴールに沈みましたが、2位の青森山田が引き分けたため、得失点差で首位の座をキープ。ここまで6戦全敗と不振だった流通経済大学付属柏高校(千葉)は敵地でアルビレックス新潟U-18(新潟)と引き分け、今季初の勝点を手にしました。清水エスパルスユース(静岡)は後半アディショナルタイムの望月陸選手のゴールで柏レイソルU-18(千葉)に勝利。首位と勝点3差で4位につけています。今節、上位3チームがそろって勝利を逃したため、EASTは首位・市立船橋から6位の大宮までが勝点4差の中にひしめく混戦となっています。
関連ニュース
最新ニュース
- 大会・試合 2024/11/20 決勝(11/23)キャンペーン・イベントのご案内 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会
- JFA 2024/11/20 JFAサッカー文化創造拠点「blue-ing!」SAMURAI BLUEキットマネージャー麻生英雄、なでしこジャパンキットマネージャー大沼希が「DISCOVERY」エリアのスタッフに着任 新たなアトラクションも導入、パワーアップして営業中
- 日本代表 2024/11/20 【Match Report】SAMURAI BLUE、完全アウェーの厦門で中国を撃破! 首位独走で北中米ワールドカップ出場へ王手!
- グラスルーツ 2024/11/19 幼稚園・保育園向け ボール・ミニゴール贈呈のお知らせ
- 指導者 2024/11/19 小学校体育サポート JFA KDDI DREAM KIDS PROJECT 12/7熊本県立総合体育館で開催!