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高円宮杯U-18プレミアリーグWEST 名古屋の降格が決定
2016年12月12日
ピックアップマッチ
東福岡高校 4-0(前半-0-0、後半4-0)名古屋グランパスU18
高円宮杯U-18プレミアリーグWESTは12月11日(日)に最終戦となる第18節が開催され、福岡県福岡市では4位の東福岡高校(福岡)と9位の名古屋グランパスU18(愛知)が対戦しました。
勝点3差で追う神戸弘陵学園高校(兵庫)の結果次第では、この試合に勝てば残留の可能性がある名古屋は、「この一戦に全てを懸けるつもりで一週間準備してきた」(菅原由勢選手)と試合開始からアグレッシブなプレーを披露。FWマツオカ・ジョナタン選手を中心にチャンスをつくりますが、ゴール前での迫力を欠き、前半のシュートは1本に終わります。対する東福岡も、「ボールは動いていたけれど、ゴールを目指せていなかった」と前島正弥選手が振り返ったようにフィニッシュまで持ち込むことができず、スコアレスのまま試合を折り返します。
後半も、「立ち上がりがポイントだと思っていた」(山崎真監督)という名古屋が仕掛けます。55分には自陣からのクリアボールが左前方に入ると、素早くパスをつないで田中彰馬選手がシュートを放ちましたが、東福岡のGK前島正弥選手が落ち着いてセーブし、得点を与えません。すると、66分には東福岡に決定機が訪れます。CKを競り合ったこぼれ球を大森真吾選手が押し込み、均衡を崩します。以降も攻撃の手を緩めない東福岡は、残り時間が10分を切ったところでさらに攻勢を強めます。87分に右サイドのスペースを飛び出した佐藤凌我選手のパスから姫野天輝選手が2点目を決めると、89分には髙江麗央選手が直接FKを決めてリードを広げます。アディショナルタイムも佐藤選手が加点し、最終スコアは4-0で東福岡が勝利。この結果、名古屋のプリンスリーグ降格が決定しました。
監督・選手コメント
森重潤也 監督(東福岡高校)
名古屋は勝てば降格を免れるかもしれないので、モチベーション高くこの一戦に臨んできました。また、先週の大分も連勝すれば逆転での残留があったため、勝利に対する意欲を非常に強く感じました。一戦必勝の心構えで、ノックアウト方式の大会と同じような気持ちで戦う相手に連勝できたことは大きな意味があると思いますし、これからの目標である高校選手権の優勝に向けて良い経験ができました。課題もありましたが、良い部分も多かったからこそ、結果につながったのだと思います。
前島正弥 選手(東福岡高校)
僕たちにとって、優勝も降格(の可能性)もない試合でしたが、高校選手権前の最後の公式戦。高校選手権で日本一になるために、チームが一つになろうとモチベーションを高く保ったまま試合に挑めました。後半は相手に崩される場面がありましたが、簡単なミスが減って雰囲気が良くなりましたし、得点して勢いを落とさず試合を終えることができたことは良かったです。前節の大分トリニータU-18(大分)戦同様、絶対に勝とうと挑んでくる相手に対し、それを跳ね返すだけの気持ちを見せることができました。
山崎真 監督(名古屋グランパスU18)
今年は選手たちの責任感の強さが裏目に出て、失点を必要以上のダメージとして捉えていました。夏以降は改善が見られましたが、スコアをひっくり返すだけの力がありませんでした。今年の自分たちの課題が、今日のゲームでも出てしまったように思います。選手たちは頑張ってくれましたし、スタッフも懸命にサポートをしてくれました。この一年の結果は全て私にあります。一年でプレミアリーグの舞台に帰ってくるため、一つ一つの課題を克服していきます。
菅原由勢 選手(名古屋グランパスU18)
勝ちたいという気持ちが強くなりすぎて、それ以前にやるべきことである球際の強さや基本がおろそかになっていました。今年はそういう甘さがプレミアリーグというレベルの高い舞台で結果として表れたように思います。試合の終わりを告げる笛が鳴った瞬間はぼう然としてしまったのですが、来年は僕がチームを引っ張っていくしかない、1年でこの舞台に戻ってこようとすぐに決意しました。それしか僕たちにできることはありません。来年は、悔しい思いをした3年生の分まで頑張ります。
その他の試合結果
ガンバ大阪ユース 1-3(前半1-2、後半0-1) ヴィッセル神戸U-18
京都サンガF.C. U-18 3-3(前半2-2、後半1-1) 大津高校
サンフレッチェ広島F.Cユース 0-1(前半0-0、後半0-1) セレッソ大阪U-18
大分トリニータU-18 1-2(前半0-2、後半1-0) 神戸弘陵学園高校
ガンバ大阪ユース(大阪)とヴィッセル神戸U-18(兵庫)の一戦は、18分に永澤竜亮選手の得点で神戸が先制。一度は足立翼選手の得点でG大阪に追いつかれましたが、前半と後半の終了間際に1点ずつ加えて、神戸が3-1で勝利し、3位で1年を終えました。一つでも順位を上げたい京都サンガF.C. U-18(京都)と大津高校(熊本)の対決は、24分に奪った京都・島村拓弥選手の先制点を皮切りにゴールラッシュが繰り広げられましたが、互いに譲らず3-3で勝点1を分け合う結果となりました。すでに優勝を決めているサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は、ホームで2位のセレッソ大阪U-18(大阪)と対戦。緊迫した展開が続きましたが、80分に奪った斧澤隼輝選手の得点でC大阪が勝利しました。引き分け以上で残留が決まる神戸弘陵学園高校(兵庫)はアウェイで大分トリニータU-18(大分)戦に臨むと、前半のうち2点をマーク。後半に1点を返されましたが2-1で勝利し、7位でプレミアリーグ昇格初年度を終えました。
高円宮杯U-18サッカーリーグ2016 チャンピオンシップ
日時:2016年12月17日(土) 13:00キックオフ
会場:埼玉スタジアム2002
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