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市立船橋と流経大柏、両者譲らず 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST
2014年09月22日
ピックアップマッチ
市立船橋高校 1-1(前半0-1、後半1-0) 流通経済大学付属柏高校
高円宮杯U-18プレミアリーグは9月20日(土)にEAST第14節を開催し、船橋市法典公園(グラスポ) 球技場では千葉の2チーム、市立船橋高校と流通経済大学付属柏高校が熱戦を繰り広げました。
8月に単身でドイツに渡り、ボルシア・ドルトムントの練習をおよそ3週間、見学した流経大柏の本田裕一郎監督。そこで学んだものを選手たちに伝え、今節までに「ボールを前に運ぶ」、「高い位置でボールを奪う」、「ミスを恐れない」という3つの約束事を徹底してきました。選手たちはこの一戦で練習の成果を発揮。序盤は運動量で勝る流経大柏がペースを握ります。20分にはショートコーナーで市立船橋の守備陣を攻略、最後は新垣貴之選手が左足のシュートを決め、先制に成功します。
しかし、市立船橋も黙ってはいません。「相手が縦に速い攻撃を仕掛けてくるのは予想していた」という藤井拓選手の言葉通り、時間の経過とともに流経大柏の戦術に対応。徐々に敵陣でプレーする時間を増やし、チャンスにつなげていきます。迎えた59分、藤井選手のフィードに反応した小林瑞知選手が左サイドを突破、ゴール前にグラウンダーのクロスを送ると、古屋誠志郎選手が合わせて市立船橋に同点弾をもたらしました。
逆転を狙う市立船橋はこの後、一気に攻勢を強めます。鋭い突破で抜け出した永藤歩選手がGKと1対1のチャンスを迎えるなどゴールを脅かすものの、相手の身を呈した守備に遭い、得点には至りません。一方の流経大柏も前線の小川諒也選手にボールを集め、そのこぼれ球を拾ってチャンスにつなげようとしますが、こちらもゴールはならず。
両者が死闘を尽くした試合は90分では決着がつかず、試合は1-1のままタイムアップとなりました。
監督・選手コメント
朝岡隆蔵 監督(市立船橋高校)
勝ち切ることはできませんでしたが、試合中にケガ人が出たことなどトータルで考えると引き分けでも納得しています。今は攻撃陣の調子が良く、選手間の競争意識も高い。力のある選手がベンチにいますし、状況によって彼らを起用できるのは大きいです。守備ではキャプテンの藤井(拓)を軸に相手を抑えていましたし、その藤井が負傷退場した後も、チーム一丸となってよく耐えました。
藤井拓 選手(市立船橋高校)
相手がロングボールを放り込み、競り合いの後のボールを狙ってくることは予想していました。チャレンジ&カバーを徹底し、プレーを切るところは切ろうと皆で意識しました。ボールを奪われた後の切り替えも速く、失点した場面以外は隙を与えませんでした。僕自身はケガで離脱しますが、チームは次節に向けて収穫を得たと思います。
本田裕一郎 監督(流通経済大学付属柏高校)
前節の敗戦(●0-4)がどうにも許せなくて、選手を入れ替えて今日の試合に臨みました。コツコツ真面目に練習してきた選手たちを起用したら、皆よく粘ってくれました。1点は奪われたけれど、2点目を与えなかった。「そこが良かった」と褒めました。今は守備を再整備している段階。その第一歩として、ある程度満足できる試合でした。
小川諒也 選手(流通経済大学付属柏高校)
勝点3を奪うことができず残念ですが、大量失点を喫していたここ数試合に比べ、今節は締まった内容だったと思います。チーム全員が集中していましたし、勝利のために献身的にプレーすることができました。今後もミスを恐れずに自分たちの「走るサッカー」を実践すれば、挽回できるはず。底力が試される終盤こそ、本領を発揮したいです。
その他の試合結果
清水エスパルスユース 0-3(前半0-1、後半0-2) 鹿島アントラーズユース
青森山田高校 0-0(前半0-0、後半0-0) コンサドーレ札幌U-18
東京ヴェルディユース 1-2(前半1-2、後半0-0) JFAアカデミー福島
三菱養和SCユース 2-1(前半0-2、後半1-0) 柏レイソルU-18
3位の鹿島アントラーズユース(茨城)は、2位・清水エスパルスユース(静岡)に3-0と完勝。鹿島はシーズン後半戦の5試合で4勝と好調をキープしています。4連勝中だった青森山田高校(青森)はコンサドーレ札幌U-18(北海道)からゴールを奪うことができず。勝点1を分け合いました。菅原智監督の下でリスタートを切った東京ヴェルディユース(東京)。6分の中野雅臣選手のゴールで先制したものの、前半のうちにJFAアカデミー福島(静岡)に逆転されると、このまま敗北。連敗を止めることができず、最下位に甘んじています。柏レイソルU-18(千葉)はアウェイで苦しみながらも三菱養和SCユース(東京)に競り勝ち、前節に続いて勝点3を獲得。首位の座を守っています。
チーム紹介
高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。
コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』
流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』
柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』
東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』
市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』
セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
青森山田高校 『厳しい日常の中から、青森山田の強さが生まれる』
名古屋グランパスU18 『 好調・名古屋U18の、“叱らない”指揮官と意識の高い選手たち』
ガンバ大阪ユース 『今季のG大阪ユースに共存する"明るさと厳しさ" 』
三菱養和SCユース 『プレミア唯一の街クラブ、そのたくましさの秘密』
サンフレッチェ広島F.Cユース 『 誇りと伝統の広島ユース。プロを夢見て研鑽を積む日々』
鹿島アントラーズユース 『 トップチームと下部組織、縮まった両者の距離』
清水エスパルスユース 『変幻自在の清水ユース、頂点に立つために必要なこと』
東福岡高校 『 高校総体優勝。伝統に裏打ちされた”ヒガシ”の強さ 』
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