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いよいよ日本一が決まる 高円宮杯 第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
2014年12月26日
12月27日(土)に高円宮杯 第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会の決勝を味の素フィールド西が丘で開催します。選手たちが歓喜に沸き、悔しさで涙した大会も、残すところ1試合。し烈な争いを勝ち上がってきたのは、ヴィッセル神戸U-15(関西2)とFC東京U-15深川(関東2)の2チームです。
神戸は準々決勝で浦和レッズジュニアユース(関東4)、準決勝で京都サンガF.C.U-15(関西3)をそれぞれ1-0で破ってきました。浦和戦は相手に攻め込まれる苦しい時間帯を耐えしのぎ、試合終了間際に決勝ゴールを奪取。一転して京都戦では終始優位に試合を運び、終盤にスコアを動かしました。いずれもゴールネットを揺らしたのは今岡陽太選手です。
今大会4得点の今岡選手は、「自分がゴールを取ったほうがチームは盛り上がると思うので、自分のゴールで(優勝を)決めたい」とエースとしての自覚と自信に満ちた意気込みを語っています。ただし、神戸の最大の長所は攻撃ではなく守備にあり、ここまで無失点をキープ。安部雄大監督も「今年のチームは守備ができる。技術や判断力はまだまだだが、自分たちが立ち返る場として守備があり、そこが整理されている」と好調の理由を語ります。決勝戦はこれまでの戦いと同様に拮抗した試合が予想されますが、守備からリズムをつくることができるか否かがポイントになりそうです。
対するFC東京は、準々決勝で横浜F・マリノスジュニアユース追浜(関東6)に3-0と完勝し、準決勝ではサンフレッチェ広島F.Cジュニアユース(中国1)との接戦の末、1点を守り切って勝利しました。今大会最多の10得点を挙げているFC東京は、品田愛斗選手を中心に攻撃を組み立て、厚みのある攻撃でゴールに迫っていきます。その攻撃を可能にしているのは、選手たちの高い守備意識です。
準決勝で決勝点を挙げた吉田和拓選手も、「前からの守備を意識していて、そこ(高い位置)でボールを奪ってチャンスにつなげるところがチームの特徴」と素早いプレッシングで相手を追い込んでいくことで自分たちのリズムをつくっています。そのスタイルへの自信も深く、吉田選手は決勝に向けて「相手どうこうよりも、僕たちがやってきたことを出せれば絶対に勝てる」とコメント。奥原崇監督も、「最後は積み上げてきたサッカーで勝負をさせたい」と選手を信じてピッチへと送り出します。
互いに守備に自信を持つチームだけに、どちらが先制点を奪うかが見どころの一つとなります。神戸の今岡選手が「強さやうまさではなく、勝ちたい気持ちの強さで決まる」と話すように、最後は勝利への執念が勝敗を分けるかもしれません。U-15年代日本一の栄冠を手にするのはどちらのチームでしょうか。
高円宮杯U-15 第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
2014年12月20日(土)~2014年12月27日(土)
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