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神戸とF東京深川が決勝に進出 高円宮杯 第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
2014年12月26日
高円宮杯 第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会は12月25日(木)、茨城県のケーズデンキスタジアム水戸で準決勝2試合を開催しました。
準決勝 第1試合
ヴィッセル神戸U-15(関西2) 1-0(前半0-0、後半1-0) 京都サンガF.C.U-15(関西3)
準決勝第1試合は、前回大会覇者の浦和レッズジュニアユース(関東4)を破った神戸と、準々決勝の横浜F・マリノスユース(関東3)戦でPK戦を制して勝ち上がってきた京都が対戦しました。試合は神戸が中盤でリズムをつくる展開で進んでいきます。15分には高い位置でボールを奪った渡邉一也選手からパスを受けた今岡陽太選手がゴールに流し込みますが、オフサイドの判定。その後も今岡選手を中心に攻め立てますが、京都も最後のところでゴールを許さず、試合は後半へと突入しました。
後半も神戸が試合を主導しながらもスコアは動かず、時間が過ぎていきます。神戸にとっては、自分たちが攻め込まれながらも耐え抜き、数少ない決定機を決めて勝利した浦和との準々決勝にように、逆に京都にワンチャンスをモノにされないよう警戒を強めていきます。68分には、カウンターから京都の津野絢世選手が抜け出してGKと1対1の局面を迎えるも、GK周参見剛選手が落ち着いてシュートをセーブするなど神戸は隙を見せません。
迎えた72分、裏へのボールに抜け出した神戸の今岡選手が「打たないとゴールは生まれない」と放ったシュートをネットに突き刺し、2試合連続となる決勝点を叩き出しました。京都も最後まで激しいプレッシングで神戸を追いましたが、あと一歩及ばず、試合は1-0で決着。神戸が優勝した2009年大会以来の決勝進出を果たしました。
JFA-TV ハイライト
準決勝 第2試合
サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース(中国1) 0-1(前半0-1、後半0-0) FC東京U-15深川(関東2)
準決勝第2試合は、PK戦を含めて3試合連続で延長戦を戦ってきた広島と、高い攻撃力を武器に勝ち上がってきたFC東京が対戦。序盤は細かいパスワークとサイドを使った攻撃で広島がFC東京のゴール前に侵入し、多くの決定機をつくり出しました。一方のFC東京も我慢強い守備で広島の攻撃をしのぐと、30分過ぎから立て続けに決定機を演出。徐々にリズムをつかみ、34分には左CKから送られたボールを吉田和拓選手が頭で合わせて、チームに値千金の先制点をもたらしました。
後半の立ち上がりはFC東京が積極的な守備で主導権を握ろうと試みたものの、試合を支配したのは広島でした。60分過ぎにはFWの三原大幸選手を投入し、仙波大志選手、明比友宏選手、藤原悠汰選手と4人のFWがピッチに立ち、厚みのある攻撃を仕掛けていきます。それでもFC東京も集中を切らさず、慌てることなく対応。最後まで試合を優位に進めていたのは広島でしたが、セットプレーから確実にゴールを挙げ、先制点を守り切ったFC東京が勝利し、08年大会以来となる王座奪還のチャンスをつかみました。
決勝戦は27日(土)、舞台を味の素フィールド西が丘に移し、神戸とFC東京がともに2度目のチャンピオンの座を目指して激突します。
JFA-TV ハイライト
監督・選手コメント
谷川勇磨 選手(ヴィッセル神戸U-15)
自分たちがボールを持つ時間が長く、チャンスをつくっていたのですが決め切れませんでした。そんな悪い流れを感じていた中でエースが決めてくれて良かったです。点を決められずに相手に一発でやられてしまうのはサッカーではよくあることで、僕たちはそういったことをサンライズリーグ(関西)で学んできたのでボールサイドに寄せることができました。日本一になりたい気持ちはどのチームよりも強いと思っています。しっかりとピッチで出し切って、決勝も絶対に勝ちたいです。
岸本浩右 監督(京都サンガF.C.U-15)
選手が最後まであきらめずによく戦ってくれました。前線からの守備が機能しているときは、ボールをつなぎながら前線に行けたのですが、走ることができていないときは後手に回ってしまいました。相手もうまくて隙がなかったので、相手ボールの時間が長くなってしまいました。ただ、ゴール前で体を張ることや粘り強さは継続してやってきた成果で、成長した部分です。それに、ベスト4に入ることができたのも、選手が自信と責任を持ってプレーしたからこそだと思います。
沢田謙太郎 監督(サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース)
これまでの3試合(の延長戦)で疲れが溜まっていたのか、前半は動きが硬く、流動性がありませんでした。1点を取られてからは、こちらも取り返せばまだいけるし流れも変わると思っていましたが、相手は体が強かったです。準々決勝のC大阪戦で自分たちの時間がつくることができなかった分、この試合では攻撃意識を高く保っていました。ハラハラドキドキする試合ができたのは全国大会ならでは。大会に出場できて良かったですし、選手もかけがえのない時間を過ごしたと思います。
吉田和拓 選手(FC東京U-15深川)
今大会はまだ無得点だったので、この試合で決めてやろうという気持ちがゴールにつながったのかなと思います。今日も粘ることができ、みんなの頑張りがあって決勝までたどり着けたので、次もみんなで勝利をつかみたいです。僕たちのチームは、前線からの守備を意識していて、奪ってからすぐにチャンスにつなげることが特長です。決勝では自分たちの長所を出して全員で頑張って勝利をつかみたいと思います。僕たちがやってきたことを発揮すれば、絶対に勝てると思います。
高円宮杯U-15 第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
2014年12月20日(土)~2014年12月27日(土)
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