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ついに開幕 高円宮杯 第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
2014年12月21日
高円宮杯 第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会が12月20日(土)、茨城県内の各会場で開幕し、全国から集まったチームが熱戦を繰り広げました。
ピックアップマッチ 1
青森山田中学校(東北1/青森) 1-2(前半1-0、後半0-2) SQUARE富山FC U-15(北信越3/富山)
ケーズデンキスタジアム水戸の第1戦では、青森山田中学校(東北1/青森)とSQUARE富山FC U-15(北信越3/富山)が対戦しました。序盤は攻守に出足の鋭い青森山田が流れをつかみます。14分には高い位置でこぼれ球を拾った檀崎竜孔選手が、自らゴール前まで運んでフィニッシュ。青森山田に先制点をもたらしました。勢いづいた青森山田は30分にも速攻からチャンスをつくりますが、高橋澪選手のシュートはGKの正面に飛び、追加点にはなりません。
一方、リードされた富山はハーフタイムにボールを持ったときの危機管理を徹底。やみくもに前へと運ぼうとすると青森山田の速攻の餌食となるため、確実にパスをつなぐことを意識します。後半は、やや運動量が落ちた相手を尻目に、富山が高い位置でプレーする時間が長くなりました。64分、ドリブル突破を仕掛けた金木亮選手が相手のファウルを誘い、PKを獲得。これを金木選手が決めて同点とします。富山の勢いはこの後も止まらず、74分にはFKのこぼれ球に金木選手が右足のシュートで合わせ、この日、2点目を記録。2-1と逆転した後、確実にリードを守った富山が、青森山田を下して2回戦進出を決めました。
ピックアップマッチ 2
Honda FC(東海3/静岡) 2-2(前半1-0、後半1-2、延長前半0-0、延長後半0-0、PK2-4) セレッソ大阪 西U-15(関西5/大阪)
ケーズデンキスタジアム水戸補助競技場で行った第2試合、Honda FC(東海3/静岡)とセレッソ大阪 西U-15(関西5/大阪)の一戦は、最後まで勝敗の行方が分からない接戦となりました。
立ち上がりはFWの長野裕次郎選手にボールを集めるC大阪 西がチャンスをつくるものの、Hondaも粘り強い守備でこれを阻止。徐々に一人一人が高い技術を発揮し始め、14分には相手陣内左サイドで得たFKを原田翔太選手が頭で合わせて、Hondaが先制します。
後半立ち上がりに一瞬の隙を突かれて1-1とされたHondaですが、66分にCKのこぼれ球を馬淵昭樹選手が押し込み、再びリードを奪います。一方のC大阪 西は、追加点を狙って猛攻に出る相手に対してGK大原晨陽選手を軸に応対。サイドを突破されてもゴール前は固め、得点を許しません。1点差で迎えた78分、C大阪 西は栗山陸選手の縦パスを受けた長野選手が左足シュートでネットを揺らし、この日2点目を記録。試合を振り出しに戻しました。この後、延長でも決着がつかず、勝敗の行方はPK戦に委ねられます。2人が失敗したHondaに対してC大阪は4人全員が成功させ、死闘の末、2回戦へと駒を進めました。
監督・選手コメント
上田大貴 監督(青森山田中学校)
チームとして硬くなってしまいました。その中で先制し、リードを維持していたことで、前半の途中から選手の間に「このままでも大丈夫だろう」という気持ちが生じていました。走ることをやめていましたし、ボールを奪いにいくスピードも普段と比べて遅かったです。ハーフタイムに「このままでは絶対に逆転されるぞ」と喝を入れ、後半から何とか立て直したかったのですが、最後まで青森山田らしいサッカーを披露することができませんでした。非常に残念です。
金木亮 選手(SQUARE富山FC U-15)
青森山田という強豪を倒すことができ、自信が深まると思います。試合の入り方はあまり良くなかったのですが、中盤以降は落ち着きを取り戻すことができました。リードされても前がかりにならず、落ち着いてパスを回してリズムをつくってから点を取りにいこうとチーム内で話したのが良かったと思います。個人的には2得点を挙げることができてうれしいです。何としてでも点を取りたいという気持ちがゴールにつながったのだと思います。
大久保貴広 監督(Honda FC)
僕たちは今日まで全国大会というものを経験したことがなかったのですが、今回、大会を通じてチームの立ち位置を見ることができて良かったです。もちろん、結果を出すことは大事なのですが、正しいプロセスを踏むことや仲間を思いやること、そして自分の一番の武器を表現することも不可欠だと思います。今日、子どもたちがのびのびプレーしている姿を見て、「これまで取り組んできたことはあながち間違いではなかった」と感じました。
長野裕次郎 選手(セレッソ大阪 西U-15)
攻め込まれる時間が長く、FWとして忍耐力を試される試合でした。ボールを持っていないときは相手と駆け引きしながら、自分が飛び込むスペースを探し、少ないチャンスを絶対ものにしようと思ってプレーしていました。2ゴールを挙げた後、欲を言えば延長戦でもゴールを決めたかったのですが、まずは勝つことが第一なので安心しています。(2回戦で対戦する)C大阪U-15には公式戦で勝ったことがないので、僕が点を取って勝利に導きたいと思います。
JFA-TV 一回戦ハイライト
収録試合 青森山田中学校 vs SQUARE富山FC U-15、モンテディオ山形ジュニアユース庄内 vs ヴィッセル神戸 U-15、セレッソ大阪U-15 vs 大分トリニータU-15、Honda FC vs セレッソ大阪 西U-15
その他の試合
モンテディオ山形ジュニアユース庄内(東北3) 0-4 ヴィッセル神戸 U-15(関西2)
柏レイソルU-15(関東1) 1-0 アルビレックス新潟U-15(北信越2)
浦和レッズジュニアユース(関東4) 3-1 SSSジュニアユース(北海道2)
コンサドーレ札幌U-15(北海道1) 2-0 カティオーラFC U-15(九州4)
名古屋グランパスU15(東海2) 1-2 京都サンガF.C.U-15(関西3)
サガン鳥栖U-15(九州1) 0-1 横浜F・マリノスジュニアユース(関東3)
徳島ヴォルティスジュニアユース(四国2) 3-3(PK:4-5) アヴァンサールFC(中国2)
セレッソ大阪U-15(関西1) 2-0 大分トリニータU-15(九州3)
長岡ジュニアユースFC(北信越1) 0-2 鹿島アントラーズジュニアユース(関東7)
サンフレッチェ広島F.Cジュニアユース(中国1) 4-3 栃木SCジュニアユース(関東8)
愛媛FCジュニアユース(四国1) 1-3 横浜F・マリノスジュニアユース追浜(関東6)
神村学園中等部(九州2) 0-2 川崎フロンターレU-15(関東5)
清水エスパルスジュニアユース(東海1) 1-4 FC東京U-15深川(関東2)
ベガルタ仙台ジュニアユース(東北2) 0-2 ガンバ大阪ジュニアユース(関西4)
高円宮杯U-15 第26回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
2014年12月20日(土)~2014年12月27日(土)
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