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神戸、町田、広島がACLE東地区トップ3独占、ACL2のG大阪は6戦全勝で突破

2025年12月12日

神戸、町田、広島がACLE東地区トップ3独占、ACL2のG大阪は6戦全勝で突破

AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2025/26東地区リーグステージ第6節が12月9日(火)、10日(水)に行われ、日本勢はFC町田ゼルビアが2連勝、サンフレッチェ広島も3勝目を挙げてそれぞれ2位と3位に浮上。ヴィッセル神戸は引き分けながら首位をキープして、日本勢がトップ3を独占して年内最後の試合を終えました。また、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)2025/26で既に16強入りを決めているガンバ大阪も、6戦全勝で東地区グループステージを終了しました。

ACLE、ACL2の再開は来年2月。リーグステージ残り2節となったACLEは2月10日(火)、11日(水・祝)に第7節を、ACL2は同11日(水・祝)、12日(木)にラウンド16第1戦を行います。

広島、荒木選手のゴールで3位に浮上

広島は12月10日(水)、ホームで上海申花(中国)と対戦し、荒木隼人選手の後半のゴールで1-0の勝利を収めて3位に浮上しました。

前節アウェイで成都蓉城(中国)に引き分けてここまで2勝2分け1敗で5位につける広島は、序盤から左サイドの攻撃を中心に積極的な攻撃を展開。前線に顔を出して攻撃に絡む川辺駿選手のパスに新井直人選手や中村草太選手がゴールを狙います。

広島が多くの時間でボールを保持して相手を押し込む展開に持ち込みますが、中央の守備を固める相手の守備に手を焼いて、なかなか決定機を作るには至りません。前半終盤にも、田中聡選手のパスを受けた川辺選手がフリックしたボールにジャーメイン良選手が反応してシュートを狙いますが、相手GKに阻まれます。

リーグステージ突破となる8位以内へ11位から浮上を目指す上海申花も、カウンターで前線の個人技のある外国籍選手を中心に攻撃を仕掛けます。FWアンドレ・ルイス選手とFWサウロ・ミネイロ選手らが広島DFの間のスペースを突いてゴールに迫りますが、広島はGK大迫敬介選手やDF陣の守備で切り抜けます。

0-0で折り返した後半早々、広島は川辺選手のスルーパスに中村選手が斜めに抜け出してゴールネットを揺らしますが、これはオフサイドでノーゴールとなります。

広島は54分に木下康介選手、その約10分後に加藤陸次樹選手を投入し、76分にもヴァレール・ジェルマン選手を送り出して攻勢を強め、川辺選手、中村選手、菅大輝選手、木下選手らが次々とシュートで相手ゴールを脅かします。

待望のゴールは78分でした。加藤選手と塩谷司選手の連続シュートでCKを獲得すると、新井選手のCKに荒木選手が頭で合わせてゴールネットを揺らし、均衡を破りました。

上海申花もカウンターで勝機を探りますが、広島はこのリードを最後まで守って3勝目で勝ち点を11に伸ばしました。

広島は次節、2月10日(火)にホームでジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と対戦します。ジョホールは今節ホームでの上海海港(中国)戦で0-0で引き分けて、2勝2分け2敗です。

神戸、終盤にPKで追いついて勝ち点を伸ばす

東地区首位に立つ神戸は12月9日(火)、ホームで成都蓉城(中国)と対戦。前半に先制したのちに逆転を許しましたが、試合終了直前に佐々木大樹選手のPKで追いついて2-2で引き分け、勝ち点を13に伸ばしました。

立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛ける神戸は前半18分、左サイドからテンポ良くパスをつないで、最後はゴール正面でパスを受けた武藤嘉紀選手が反転して右足を振り、先制します。

しかし、ここまで1勝2分け2敗で10位の成都蓉城も、リーグステージ突破の8位以内への浮上を目指して反撃。前半終了直前に中盤で神戸からボールを奪うと素早く展開し、FWフェリペ・シルヴァ選手がミドルレンジから右足を振って同点にします。元韓国代表のソ・ジョンウォン監督が率いる成都蓉城は、後半開始早々にも大きなサイドチェンジからシルヴァ選手が神戸ゴールを脅かす場面を作ります。

神戸は後半、大迫勇也選手、宮代大聖選手、扇原貴宏選手らを次々とベンチから送り出して再び攻守に動きを活性化させ、武藤選手、佐々木選手、井手口陽介選手がゴールに迫ります。

しかし、75分に左サイドから仕掛ける相手のクロスボールが守備についた神戸選手の手に当たってPKを献上。これをシルヴァ選手が決めて成都蓉城が2-1と勝ち越します。

神戸は試合終盤、永戸勝也選手と広瀬陸斗選手を投入して攻撃を続けると、佐々木選手がペナルティエリアで倒されてPKを獲得。これを90分に佐々木選手自らが決めて追いつき、首位をキープする貴重な勝ち点1を獲得しました。成都蓉城は3戦連続引き分けとなりました。

神戸の次節は来年2月10日(火)、ホームにFCソウル(韓国)を迎えます。ソウルは今節ホームでメルボルン・シティ(オーストラリア)と1-1で引き分けました。メルボルンの連勝は3でストップです。

町田は蔚山に3-1勝利で2位に浮上

町田は12月9日(火)、ホームで蔚山HD(韓国)と対戦し、増山朝陽選手、西村拓真選手、オ・セフン選手のゴールで3-1と勝利。勝ち点を12に伸ばして順位も2位に1つ上げました。

2勝2分け1敗の勝ち点8で並ぶ両チームの対戦で、町田は開始5分、仙頭啓矢選手の右CKにファーサイドに上がった下田北斗選手が左足で捉えたシュートを増山選手がヒールで流し込み先制に成功します。さらに21分には、GK谷晃生選手のロングフィードを左サイドでオ・セフン選手が相手と競って頭で落とし、下田選手が前線に出すと西村選手が持ち上がり、ペナルティエリア手前から右足を振ってゴール左隅に決めて2-0としました。

41分にはオフサイドになったものの、最終ラインからのボールに西村選手が抜け出して再びゴールネットを揺らす場面もあり、町田がロングボールを効果的に使った攻撃を展開します。

蔚山は前半途中にFW陣2枚を変更。交代で入ったMFオム・ウォンサン選手をはじめ、先発のFWイ・ヒギュン選手、MFダリヤン・ボヤニッチ選手らがゴールに迫りますが、GK谷選手の好守もあり、枠を捉えるには至りません。

町田は後半開始早々の47分、左サイドからテンポのよいパスワークで右サイドへ展開し、増山選手のクロスをゴール前に入ったオ・セフン選手がヘディングで捉えて3-0としました。

蔚山は55分、最終ラインからのロングボールに前半交代出場のMFグスタフ・ルドウィグソン選手が抜け出してペナルティエリアに運び、折り返しを走り込んできたMFオム・ウォンサン選手が押し込んで1点を返します。

蔚山はその後も後半半ばに選手交代を使って攻勢を強め、63分にはDFパク・ミンソ選手の左足シュートが右ポストを叩きます。その後もオム・ウォンサン選手が決定機を作りますが、谷選手が阻止。ゴールを割らせません。

町田も中山雄太選手、西村選手が相手ゴールを脅かす場面を作ったものの、韓国代表GKチョ・ヒョヌ選手の好守もあって追加点にはなりません。それでも町田が3勝目を手にし、蔚山は3試合連続未勝利となりました。

町田は次節、2月10日(水)にアウェイで上海申花と対戦します。

このほかの試合では、江原FC(韓国)がアウェイでブリーラム・ユナイテッド(タイ)と2-2で引き分けました。

これらの結果、東地区は第6節を終えて神戸が勝ち点13で首位をキープ。これを2位の町田と3位の広島が勝ち点2差で追い、さらに4位のメルボルン・シティは2位から2つ順位を落としたものの勝ち点10で、5位のソウルは勝ち点9で続いています。6位のジョホール・ダルル・タクジム、7位のブリーラム・ユナイテッド、8位蔚山は勝ち点8で並び、得失点差や総得点数で順位が分かれています。9位の江原(勝ち点7)以下は順位の変動がなく、10位に成都蓉城(同6)、11位に上海申花(同4)、12位に上海海港(同2)となっています。

リーグステージは残り2節。東西各地区の上位8チームがノックアウトステージへ駒を進めます。なお、西地区は今週は試合がなく、第6節は12月22日(月)、23日(火)に行われます。

G大阪、ラーチャブリーに勝って6戦全勝

ACL2で既にグループFで1位突破を決めているG大阪は12月11日(木)、ホームでラーチャブリーFC(タイ)と対戦。名和田我空選手と山下諒也選手のゴールで2-0の勝利を収め、6戦全勝でグループステージを終えました。

ボールを保持して押し込む時間が長かったG大阪ですが、前半は黒川圭介選手、奥抜侃志選手らを中心に左サイドからの仕掛けで攻め込みますが、ゴール前を固める相手の守備を崩せず、0-0で折り返します。

引き分け以上か負けても結果次第で2位突破の可能性があるラーチャブリーは、前線の外国籍選手の推進力を生かしてカウンターで仕掛け、40分にはGKのロングフィードにFWツィラビナ・ヌジバツィラビナ・マーティン・ヌジバ選手が決定機を作りますが、GK東口順昭選手のファインセーブで切り抜けます。

後半に入るとG大阪は53分に半田陸選手の右クロスにファーサイドに入った名和田選手が頭で合わせて先制します。

直後には山下選手と満田誠選手を投入。さらに攻撃を畳かけ、78分に山下選手が相手ボール奪うとペナルティエリアに切り込み、右足を振ってG大阪が2点目を奪いました。

後半動きが落ちたラーチャブリーですが、2位突破の条件を考慮して、それ以上の失点を避けるために守備を固めて試合を終了。0-2で敗れましたが、他会場の試合で、東方(ホンコン・チャイナ)にホームで9-0と大勝したナムディンFC(ベトナム)に勝ち点、得失点差で並ばれながらも総得点で上回って、グループ2位での突破を決めました。

このほか、東地区のラウンド16進出チームはグループEからマッカーサーFC(オーストラリア)とコン・アン・ハノイFC(ベトナム)、グループGからペルシブ・バンドン(インド)とバンコク・ユナイテッド(タイ)で、昨年準優勝のライオンシティ・セーラーズ(シンガポール)は3位で敗退です。グループHからはタンピネス・ローバーズFC(シンガポール)と浦項スティーラーズ(韓国)が勝ち上がりました。なお、西地区は23日(水)、24日(木)に行われる第6節で決まります。

ACL2ラウンド16の組み合わせは12月30日(火)の抽選会で決定します。

監督・選手コメント

ミヒャエル・スキッベ 監督(サンフレッチェ広島)
できるだけ良い順位で終えて来年に繋げることが、今日の目標のひとつでもありました。選手何人かが体調を崩して不在でしたが、それでもこれだけの結果を残せるチームを誇りに思います。チームは来季新しい監督の下で新たな刺激を受けて、さらに良くなっていくと思います。

DF 荒木隼人 選手(サンフレッチェ広島)
今日の試合で勝つか分けるか負けるかで順位が大きく変わると思っていたので、勝ってよかったです。ゴールは狙い通りで、ボールがファーに来て、うまく相手のマークも外せました。スキッベ監督の最後の試合で、この4年間一緒に戦ってきて、なんとしても最後は勝利で送り出したかったので、それができて良かったです。

MF 田中聡 選手(サンフレッチェ広島)
スキッベ監督の最後の試合で何としても勝ちたかったですし、このメンバーでできる最後の試合でもあったので、勝利で終えることができてよかったです。相手がドリブルで来ることは分かっていたので、そこで(ボールを)取れたらと思っていましたが、できた部分もあったと思います。スキッペ監督のサッカーはシンプルなことしか言わないので、自分たちものびのびと迷いなくプレーできました。それが自分たちの一番の強みで、それを発揮したら、この辺では負ける相手はいないと思えるものになったと思います。

吉田孝行 監督(ヴィッセル神戸)
しっかりボールを持ってチャンスも作りましたが、相手の質も高くて、カウンターをくらう場面もありました。なんとか追いついて首位で今年を終わることができたのはよかったと思います。選手、スタッフ、サポーター、ヴィッセル神戸に関わる全てのみなさんに感謝したいです。

MF 井手口陽介 選手(ヴィッセル神戸)
吉田監督の最後の試合で何としても勝ちたかったのですが、自分のハンドでPKを獲られて迷惑をかけて申し訳なく思っています。相手が組織的なプレーをするチームということは分かっていたので、もう少しゴール前で工夫できればよかった。監督が神戸を強くしてくれたので、強いチームとして継続していけるように、残っているメンバーで頑張りたいです。

黒田剛 監督(FC町田ゼルビア)
相手が高さよりもスピードやドリブルに長けた選手たちを投入してきたので、多少混乱するところもありましたが、昌子選手を中心にしっかり守ってくれました。3点入ってからは課題が少し残りますが、リーグ戦は勝ち点3がすごく大きいので、(年内)最後の試合を勝利で締めくくれたこと、そして勝利をファンとサポーターに届けることができたことが一番うれしいです。

GK 谷晃生 選手(FC町田ゼルビア)
ここまでホームで勝利できていなかったですし、シーズン最終戦でもあったので、なんとしても勝ってファン、サポーターに勝利を届けたいという一心でした。勝利のために自分の仕事ができたのはよかったですが、個人としては失点がすごく悔しいです。(リーグステージ)残り2試合もしっかり勝って、いいところで先に進めたらと思っています。

FW 西村拓真 選手(FC町田ゼルビア)
(得点場面は)仙頭選手が奪って、良いタイミングで出してくれたので、自分はゴールに向かうだけでした。最後にしっかり勝って終われたことと、ピッチで感謝の思いをみんなに伝えられたことが、すごく良かったと思います。

ダニエル・ポヤトス 監督(ガンバ大阪)
私が3年前にガンバに来た時は難しい時期でしたが、今日は選手が一緒にやってきたフットボールをしっかり見せてくれました。満足感を覚えています。全勝でのグループステージ突破もとてもうれしく、ガンバは「アジアにガンバあり」をしっかりと示していかないといけない存在です。これからもクラブがしっかり支えて戦っていってほしいと思っています。

DF 福岡将太 選手(ガンバ大阪)
今日は気合いが入り過ぎて、前半は自分でも空回りというかミスが続いてしまいましたが、それをチームメイトが助けてくれて、「チーム」「ファミリー」を感じました。この6連勝を無駄にしないように、ノックアウトステージもみんなで乗り切りたい。今日でポヤトス監督が退任になりますが、いい報告ができるように全員でしっかり戦いたいと思います。

FW 名和田我空 選手(ガンバ大阪)
(得点場面は)そこまでの崩しが完璧だったので、最後にゴールへ押し込むことができてよかったです。開幕戦で出場してからこの「パナスタ」では出場がなかったので、久しぶりのスタメンで得点で貢献したいと思っていました。結果を出せてよかったです。

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