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広島がACLE 2勝目、神戸も3勝目で首位奪取も町田が初黒星、G大阪はACL2で16強

2025年11月06日

広島がACLE 2勝目、神戸も3勝目で首位奪取も町田が初黒星、G大阪はACL2で16強

AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2025/26の東地区リーグステージ第4節が11月4日(火)、5日(水)に行われ、ホームで戦った日本勢は、サンフレッチェ広島が数的不利を負いながらも江原FC(韓国)に1-0で勝って2勝目をマーク。ヴィッセル神戸も蔚山HD(韓国)に1-0での勝利で首位に再浮上しましたが、FC町田ゼルビアはメルボルン・シティ(オーストラリア)に1-2で敗れて初黒星です。また、AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)2025/26のグループステージでガンバ大阪はナムディンFC(ベトナム)とのアウェイ戦を1-0で制して4戦全勝でラウンド16進出を決めました。

広島、加藤選手が決勝ゴール、数的不利も守り抜いて2勝目

JリーグYBCルヴァンカップ優勝から中2日、広島は11月4日(火)に江原とホームで対戦し、後半半ばに退場者を出しながらも加藤陸次樹選手のゴールを守り抜き、1-0の勝利を挙げて、2勝1分け1敗で3位に浮上しました。

前節のホームでの神戸戦でセットプレー4本で4得点を挙げて3位に浮上した江原は、広島に対しても激しく競り合い、広島の最終ラインの裏を繰り返し狙う攻撃を展開します。

広島は前半なかなか思うような攻撃を展開できずにいましたが、後半開始からジャーメイン良選手、中村草太選手、中野就斗選手を投入すると攻撃が活性化します。

そして63分、相手DFのバックパスを逃さず、加藤選手がインターセプト。そのままペナルティエリアに切り込んで、近距離からシュートを放つと相手DFがブロック。これを受けた別のDFのヘディングでのクリアボールをジャーメイン選手が捉えて左足でシュート。相手GKが弾いたところを加藤選手が左足でゴールに突き刺しました。

その6分後、広島は守備の要の一人である佐々木翔選手が相手を倒して2枚目のイエローカードで退場となります。広島のミヒャエル・スキッベ監督は加藤選手を下げて東俊希選手を左センターバックに入れて対応します。

江原は後半アディショナルタイムに、ホン・チョル選手がFKから直接狙って枠に弾かれる場面を作りましたが、広島は中央を固めて1点リードを最後まで守り抜き、開幕節以来となる勝ち点3を手にしました。江原は2勝2敗で5位に後退です。

広島は次節11月25日(火)にアウェイで成都蓉城(中国)と対戦します。成都はアウェイでFCソウル(韓国)と0-0で引き分けて、1勝1分け2敗です。

神戸、パトリッキ選手の得点で蔚山に勝って首位奪取

神戸は11月5日(水)、ホームで蔚山と対戦し、ジェアン・パトリッキ選手のゴールで1-0で勝ち、勝ち点を9に伸ばして第2節以来の首位へ再浮上しました。蔚山は今大会初黒星です。

前節の江原とのアウェイ戦敗戦(3-4)を含めて直近の公式戦4試合で勝ち星から遠ざかっていた神戸は、リーグ戦でプレーする主力を先発に起用。勝利への強い思いを前面に攻守の切り換えの速いプレーで主導権を握ります。前半11分にはVAR判定でオフサイドとして取り消されたものの、大迫勇也選手が右足ボレーでゴールネットを揺らし、35分にはクロスバーに弾かれる場面を作り、ケガから復帰した井手口陽介選手もシュートで相手ゴールに迫りました。

ゴールは58分、パトリッキ選手が鍬先祐弥選手の右クロスを受けてペナルティエリアで反転して相手をかわし、左足を振ってゴール左隅に決めました。2戦連続ゴールとなったパトリッキ選手は、この試合のプレーヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれました。

5バックで守備を固めていた蔚山は失点後にベンチが動き、後半半ばからマルコス・ビニシウス選手やイ・ドンギョン選手ら攻撃陣を投入して反撃。神戸は押し込まれる場面が続きましたが、ビニシウス選手らのシュートにGK前川黛也選手が好セーブで対応するなど、最後までゴールを割らせず、今大会3勝目を挙げました。

神戸は次節11月26日(水)にアウェイで上海申花(中国)と対戦します。上海申花はアウェイでジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)に1-3で敗れて1勝1分け2敗です。

町田、痛い2失点で初黒星

町田は11月4日(火)、ホームでメルボルン・シティ(オーストラリア)と対戦し、試合開始早々と終了間際に失点を喫して1-2で敗れ、今大会初黒星です。

前節アウェイで上海海港(中国)に勝って初白星を挙げていた町田ですが、ホームで迎えた今回は思わぬ展開でのスタートとなりました。

試合開始早々、町田DF昌子源選手がGK谷晃生選手へ預けようとしたバックパスがそのままゴールネットに吸い込まれ、開始1分にいきなりビハインドになりました。

町田は左サイドの相馬勇紀選手を中心に仕掛け、24分に望月ヘンリー海輝選手が相馬選手のクロスに合わせて同点に追いつきます。その後も多くのチャンスを作り、オ・セフン選手やナ・サンホ選手らが決定機でゴールを脅かしましたが、メルボルンGKの好セーブもあり、ゴールには至りません。

メルボルンは後半、金森健志選手や元浦和のアンドリュー・ナバウト選手らを投入して、押し込む場面を作ります。

そして後半アディショナルタイムにメルボルンが均衡を破ります。右CKの流れから金森選手がシュート。相手に当たったこぼれ球をケイビアン・ラマニ選手が右足を振り、GK谷選手が弾き返したところをナバウト選手が左足で押し込みました。

メルボルンは開幕2連敗のあとの2連勝で星を五分に戻し、町田は相手の倍以上となる17本のシュートを放ちながらも1得点止まりで敗れました。

町田は次節11月25日(火)にアウェイで江原と対戦します。

このほかの試合では、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)がホームで上海海港に2-0で勝って2勝目を挙げました。昨季国内2冠を達成した上海海港ですが、2連敗で3敗目を喫し、今大会は未だ白星がありません。

リーグステージは前半戦の4節を終えて、東地区は神戸が勝ち点9で首位に立ち、ジョホール、広島、蔚山が勝ち点7で並びながら得失点差で2位から4位の順で追っています。5位から7位には勝ち点6の江原、ブリーラム、メルボルン、8位と9位に勝ち点5の町田とソウルという並びで、10位と11位には勝ち点4の上海申花と成都蓉城で、勝ち点1の上海海港が12位となっています。

一方、西地区では11月3日(月)、4日(火)に第4節を終了。アルヒラル(サウジアラビア)が4戦全勝の勝ち点12で首位に立ち、アルアハリ・サウジFC(サウジアラビア)とアルワフダ(UAE)が勝ち点2差で迫っています。4位はトラクトール(イラン)、5位はシャバブ・アルアハリ(UAE)、6位のアルイテハド(サウジアラビア)で勝ち点8から6と僅差で並び、7位と8位は勝ち点4のアルドゥハイル(カタール)とシャルジャFC(UAE)です。9位のアルガラファ(カタール)、10位のアルサッド(カタール)、11位のアルショルタ(イラク)は勝ち点3から1という成績で、PFCナサフ(ウズベキスタン)は4戦全敗で最下位です。

リーグステージでは東西各地区12チームのうち上位8チームがノックアウトステージへ進出できます。

G大阪が美藤選手のゴールで勝利、ACL2でグループ突破確定

G大阪は11月5日(水)、ACL2グループF第4節でナムディンFC(ベトナム)とのアウェイ戦に臨み、1-0で逃げ切って勝ち点を12に伸ばし、グループ2位以内を確定してノックアウトステージ進出を決めました。

前節ホームでナムディンに3-1と勝利していたG大阪は、5バックで守備を固める相手にボールを保持してワイドに展開して相手のギャップを探りながら試合を進め、開始8分で先制に成功します。

中央から左サイドに展開して初瀬亮選手が精度の高いクロスを上げると、美藤倫選手が相手DFの間のスペースに入って頭で合わせ、ゴールネットを揺らしました。美藤選手は2週間前のホーム戦に続いて2戦連続でのゴールです。

前節の対戦後に監督が交代したナムディンは新体制で臨み、Jリーグでもプレーしたカイオ・セザール選手らブラジル出身選手をはじめ、長身の選手も多く擁し高さを生かして得点機を探り、時間の経過とともにG大阪を押し込むようになります。

高温多湿の慣れないコンディションの中、G大阪は苦しい時間帯も最後まで集中を切らさず、1点リードを守って勝ち点3を手にしました。

この結果、G大阪は4戦全勝で首位をキープ。ナムディンは勝ち点6で、アウェイで東方(ホンコン・チャイナ)に7-0と大勝したラーチャブリーFC(ベトナム)と勝ち点6で並んでいます。

G大阪の次節は11月27日(木)、東方とのアウェイ戦で、引き分け以上で1位突破が決まります。

監督・選手コメント

ミヒャエル・スキッベ 監督(サンフレッチェ広島)
最後の最後まで、10人になってもしっかり守り抜くことができました。後半の早い時間帯に得点できましたし、そこまで自分たちが勝ちに値する良いサッカーができたと思います。後半は、前からアグレッシブにプレスをかけてボールを奪いに行くことでワイドな位置にいる選手たちがより高い位置でボールを持つことができるようになりました。この殺人的なスケジュールでも毎回限界まで力を出し切る選手たちを誇りに思います。ですが、これをずっと続けてはいけません。いつか空っぽになってしまいます。

GK チョン・ミンギ 選手(サンフレッチェ広島)
韓国人として韓国チームとの対戦で、しっかり勝たなければと思っていました。キャプテンが退場になって10人になっても、チームメイトとコミュニケーションを取りながら守れると思っていましたし、しっかり成し遂げることができました。セットピースが強い相手に無失点で終わることができて良かったです。残りの試合もセットピースで失点を許さないように、しっかりやりたいと思います。

FW 加藤陸次樹 選手(サンフレッチェ広島)
ルヴァンカップ決勝から中2日で非常にタフな試合になりましたが、チーム全員で一試合を通して戦って良い結果になりました。何かしら貢献したいと思って、自分ができるのは得点やアシストなどの数字だと思っていました。バックパスを狙うのは得意で、得点も狙った結果、運よく、自分の思い通りにうまくいきました。相手をかわした後にすんなり決めればよかったのですが、外しても信じてゴール前に走った結果、ボールがこぼれてきたのでチーム全員に感謝したいです。リーグ戦も天皇杯もここから全試合に勝てるように、総力戦で臨みたいと思います。

吉田孝行 監督(ヴィッセル神戸)
前半は得点こそなかったですが自分たちのサッカーができましたし、後半もいい流れで点が入るまではよかったと思います。最後は相手も強いチームでパワーがあって、少し押し込まれた危ないシーンもありましたが、最後まで粘り強くみんなでやることを徹底して勝利できました。日程的なこともあって、今までもそうですがこれからも数多くの選手に出場のチャンスはあると思います。そういう選手たちが今日の様なゲームを見てどう感じるか。(今日のメンバーと)同じことをやっていかないとチーム力は上がっていいかないので、そこは本当にこれからみんなに期待したいと思っています。

FW 大迫勇也 選手(ヴィッセル神戸)
前半に決めるチャンスはたくさんあったので0-0では物足りない内容でしたし、もっと早く点が取れればよかったと思います。(オフサイドで取り消しとなったゴールも)いい形でしたが仕方のないことなので、切り換えてやりました。僕は比較的自由に動きながら相手の穴ができるように、うまく引き出せたと思います。後半もチャンスはあったので、そこでしっかりチームとして2点目を取れれば良かったのですが。しっかりやり続けることが大事で、今日示したようにしっかりといい準備をしていい試合をすれば結果がついてくると信じているので、続けていきたいと思います。

FW ジェアン・パトリッキ 選手(ヴィッセル神戸)
ゴールもうれしいですが、なにより、チームが勝てたことがうれしいです。ゴールシーンは、味方からの低いクロスでしたが、コントロールからシュートという流れに持っていくことができて、左足でコースに打てたのが良かったと思います。FWなので得点できるとうれしいのですが、自分はチームの勝利が一番大事だと思っています。次の試合もしっかり準備をして、誰が点を取ってもチームのためにしっかりと戦って、また勝って喜びたいです。

黒田剛 監督(FC町田ゼルビア)
試合を振り返ると、ただ、ただ、勿体なかった、悔しいの一言です。あれだけ決定機を外せば勝てないだろうし、今まさにトレーニングは積んでいますが、ゴール前のクオリティのところが今ひとつ出てこない。個人のスキルも含めて、これは改善できるようでなかなか難しいポイントでもあります。決定機にきっちりと決めきるところは大きな課題として残りますし、失点も取られ方があまりにも雑すぎたところがあります。それも含めてサッカーですから、しっかりと結果をホームで届けるというのは絶対条件だったと思います。悔しいです。

MF 望月ヘンリー海輝 選手(FC町田ゼルビア)
(試合開始早々に)アクシデントがありながらも前半のうちに追いつけたのはよかったです。ボールを保持している時間が長かったので決めるところで決めきるなど、自分を含めて個人のクオリティが伴っていれば勝てる試合だったと思います。(得点場面は)オ選手がうまくつぶれてボールが流れてきたので、「ふかさないように」と意識しながら蹴ったのが、うまく枠に入りました。日本代表としてACLEで戦っているチームの一つとして、アジアの中でも日本がやれることを町田が示していくためにも、残りの4試合は何がなんでも勝つ必要があると思っています。

FW 金森健志 選手(メルボルン・シティ)
力のある町田に対して自分たちの力を示せたと思いますし、アウェイで勝ち点3を取れたのはとても大きいと思います。(途中出場で)バランスを取りながら勝ちにいく、自分が攻撃を活性化させることを意識して入りました。僕は鹿島時代にACLチャンピオンになったことがありますが、あの時の喜びは何物にも代えがたい人生の宝になっています。またあのテッペンを見るためにオーストラリアで頑張って、チームを上に引き上げていきたいです。

MF 美藤倫 選手(ガンバ大阪)
先制点は決められましたが本当に難しい試合だったので、チーム全員で勝ち切れてよかったです。得点場面は、いいところにボールがきましたし、相手のところにしっかり入れました。次も難しいゲームになると思いますが、日本にいるサポーター、現地に来てくれるサポーターも含めて、しっかり全員で勝ちにいきたいです。

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