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川崎、ACLE決勝でアルアハリに敗れてアジア初制覇ならず

2025年05月04日

川崎、ACLE決勝でアルアハリに敗れてアジア初制覇ならず

AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25の決勝がサウジアラビアのジッダで5月3日(土)に行われ、川崎フロンターレは地元アルアハリ(サウジアラビア)に0-2で敗れ、アジア初制覇はなりませんでした。Jクラブとしては横浜F・マリノスに続いて2大会連続での準優勝となりました。

初の4強入りとなった4月30日(水)の準決勝でタレントを揃えたサウジアラビア強豪のアルナスルに3-2と競り勝って決勝に進み、悲願のアジア制覇に挑んだ川崎でしたが、試合会場のキング・アブドゥラー・スポーツシティ・スタジアムをホームとするアルアハリとの決勝は完全アウェイの中での対戦となり、勢いを持って攻める相手に前半で喫した2失点が大きく響く、苦しい展開となりました。

前の試合から先発5人を入れ替えて、エリソン選手、脇坂泰斗選手、家長昭博選手、河原創選手、佐々木旭選手が2試合ぶりにスタートに戻った川崎に対して、アルアハリは2度の大会優勝を経験しているアルヒラル(サウジアラビア)に3-1と勝利した先発をキープ。ブラジル代表経験のあるロベルト・フィルミーノ選手を中心にガレーノ選手、イングランド代表のイバン・トニー選手らが攻撃を展開します。

試合開始早々、トニー選手とジヤド・アルジョハニ選手がシュートでゴールに迫り、川崎はGK山口瑠伊選手の好セーブで切り抜けます。

すると川崎は前半11分、大きな決定機を迎えます。左への大きなサイドチェンジからマルシーニョ選手が相手をかわしてペナルティエリアに切り込んでシュート。相手DFに当たった跳ね返りに素早く反応して左足を振りましたが、わずかに枠を外れました。

その後、相手の攻撃に押されながらも守備で対応していた川崎でしたが、前半35分に先制を許します。自陣右サイドでのバックパスを奪われて素早く繋がれると、パスを受けたガレーノ選手にフィルミーノ選手とのパス交換で中央に切り込まれ、ゴール右上に決められました。

反撃の機会をうかがう川崎でしたが、42分に一時的な数的不利を突かれて追加点を奪われます。直前の相手ゴール前のプレーで膝を痛めた三浦颯太選手がピッチ外へ出ている間にアルアハリが攻撃。リヤド・マフレズ選手のペナルティエリア右へのパスをフィルミーノ選手が受けて右からクロスを送り、ゴール前に上がってきたケシエ選手がヘディングで合わせてリードを広げました。

川崎は後半開始から山田新選手を投入。2点のリードで少しペースを落としたアルアハリに対して、相手陣内でパスをつないで攻撃を組み立てる時間が増えて、両サイドバックも高い位置を取って得点機を探ります。

57分、三浦選手の負傷退場で右サイドバックから左にシフトした佐々木選手が脇坂選手へつなぎ、受けた脇坂選手の左クロスに、前半終盤から交代出場したファンウェルメスケルケン際選手が右ポスト前に走り込んでヘディングで狙いましたが、シュートは枠を捉えることができません。

川崎は65分、準決勝で活躍した大関友翔選手と伊藤達哉選手をベンチから送り出すと攻撃が活性化し、相手ゴールを脅かすようになります。

76分には、左サイドでパスをつなぎ、大関選手のパスを受けた伊藤選手がゴール正面から狙って相手ゴールを脅かし、その2分後には再び伊藤選手が、脇坂選手の左CKをクリアした相手ボールを回収してペナルティエリア右の角度のないところから右足を振ります。大きな決定機でしたがわずかに枠を外れます。

さらに89分には大関選手のパスに、相手DFの裏を突いてゴール前に入った山田選手が触れば1点という場面を作りましたが、飛び込んできたロジェール・イバニェス選手に阻止されます。

終盤には高井幸大選手が前線に上がって攻撃参加を試みましたが、川崎は最後まで得点を奪うことができずに試合終了。アジアタイトル獲得へ11度目の挑戦で初めて臨んだ決勝でしたが、あと一歩及びませんでした。

今大会のMVPにはアルアハリのフィルミーノ選手、ベストGKには同僚のエドゥアール・メンディ選手が選ばれ、大会得点王は10ゴールを決めたアルヒラルのサレム・アルドゥサリ選手が獲得。川崎は大会フェアプレー賞を受賞しました。

この結果、来季ACLEには、昨季J1リーグ優勝のヴィッセル神戸、2位サンフレッチェ広島、3位FC町田ゼルビアが参戦。また、神戸が昨季の天皇杯も制したため、Jリーグ4位のガンバ大阪がAFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)に出場することになりました。2025/26シーズンのACLE、ACL2は9月中旬に開幕予定です。

監督・選手コメント

長谷部茂利 監督(川崎フロンターレ)
前監督の鬼木さんから引き継いで、ここまではうまく持ってくることができましたが、最後まで(アジアタイトル獲得という)その役目を果たすことができませんでした。悔しい思いでいっぱいです。選手たちはよくやってくれましたが、少しなのか、大きくなのか、足りないところがあると思うので、振り返って自分たちを高めていかないとなりません。ここまで来て大声援を送ってくれたサポーターは本当にありがたいですし、思いに報いたかったので本当に申し訳ない気持ちです。Jリーグの戦いが続くので、そこで今日の悔しさを晴らしていきたいと思います。

DF 佐々木旭 選手(川崎フロンターレ)
今大会、難しい試合が多かったですが、優勝できなかったので悔しいです。決勝は自分のミスで失点してしまったので、まだまだ成長しなければならないと感じています。これだけ多くの人が応援して期待してくれた分、申し訳ない気持ちが大きいです。またここに戻ってきてリベンジできるように頑張りたいです。

MF 脇坂泰斗 選手(川崎フロンターレ)
クラブがこれまで達成できなかったベスト4を達成して決勝まで進んだので、やっぱり優勝したかったです。今回の大会で、チームワークがより良くなって、チーム全員の力で決勝まで来ることができましたが、一人ひとりが個では勝てなかったので、そこはもっと成長したいと思います。日本でもう一度タイトルを獲らないとこの舞台に帰って来ることができないので、チーム全員でもう一度国内タイトルを勝ち獲って、この舞台に絶対に帰ってきたいです。たくさんのサポーターが現地や日本で、今日だけでなく準々決勝や準決勝も応援してくれて、本当に感謝しています。勝てなかったのは本当に悔しいので、これからの試合で結果を出せるように頑張りたいと思います。

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