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千葉が延長戦の末、FC東京を下す 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会3回戦

2024年07月11日

千葉が延長戦の末、FC東京を下す 天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会3回戦

天皇杯 JFA 第104回全日本サッカー選手権大会3回戦を7月10日(水)に全国各会場で開催し、千葉県のフクダ電子アリーナではFC東京(J1)とジェフユナイテッド千葉(J2)が対戦しました。

序盤はホームスタジアムの声援を受ける千葉がFC東京を圧倒します。しかし、15分のFKの場面で風間宏矢選手のシュートがGK波多野豪選手に防がれるなど、チャンスを生かせません。一方のFC東京も前半の終盤にシュートシーンをつくりましたが、両チームとも得点を決められないまま前半を終えました。

後半に入るとFC東京が流れをつかみます。49分、ジャジャ・シルバ選手の縦パスが松木玖生選手に通りました。ボールをコントロールした松木選手が左足でシュートを放つと、これが決まってFC東京が先手を取ります。ここで一気にたたみかけたいFC東京は、ともに途中出場の野澤零温選手と俵積田晃太選手がサイドを突破してチャンスをつくりますが、2点目を挙げることはできません。

すると流れは再び千葉へ。73分には日高大選手が相手の最終ラインの背後を取り、決定機を得ます。冷静にボールを浮かせてGKを越すシュートを放ちましたが、ボールはゴールポストをたたいて得点にはなりません。それでも6分後、小森飛絢選手からパスを受けた林誠道選手がゴールに流し込み、千葉が1-1の同点に追いつきました。

試合はこのまま延長戦に入ります。延長開始早々の91分、千葉はFC東京を攻め立てると、佐々木翔悟選手が放ったシュートをGKが弾いたところに詰めていた呉屋大翔選手が押し込んで逆転ゴールを記録します。この後、同点を狙うFC東京は攻勢を強めますが、千葉の守備を崩せません。延長後半には、最終ラインに入っていた岡哲平選手を最前線に上げますが、ボールをうまく前線につなぐことができないままタイムアップ。千葉がFC東京を2-1で破り、4回戦に進出しました。

他の会場でもJ1クラブが敗れる試合が相次ぎました。川崎フロンターレはJ2の大分トリニータに1-3で敗れ、アルビレックス新潟はJ2首位のV・ファーレン長崎に1-6で敗北。昨季のJリーグYBCルヴァンカップを制したアビスパ福岡も愛媛FC(J2)に0-2と完封負けを喫しており、セレッソ大阪はヴァンフォーレ甲府(J2)に延長戦の末、1-2で敗れています。

なお、JAPANサッカーカレッジ(新潟)とレノファ山口FC(J2)による一戦は、悪天候のため7月17日に延期されています。

監督・選手コメント

小林慶行 監督(ジェフユナイテッド千葉)
選手たちを誇りに思います。その一言です。ここ数試合、リーグ戦で自分たちのやりたいことをなかなか表現できなかった中で、今回の一戦がとても重要であることを全員で共有していました。自分たちが取り組んできたことを信じて、試合開始の笛が鳴った瞬間から相手にプレッシャーをかけるという姿勢を、ピッチ上で表現してくれました。J1の相手に対して、自分たちが試合をひっくり返すことができた点は大きな自信になります。とても大きな一戦になりました。

呉屋大翔 選手(ジェフユナイテッド千葉)
(決勝点の場面で)シュートを打つ前はボールがあまり見えませんでしたが、「こぼれて来てくれ」と思っていました。それ以外にも、相手も自分たちのプレスをすごく嫌がっていたので、それをどれだけ続けられるかでした。そこは自分の色でもあるので、終始やり続けました。先週のリーグ戦で敗れた後、チーム内で「やってはいけないゲームをしてしまった」と話し合いました。今回の一戦を通して、自分たちはまだ終わっていないことを見せたかったので、勝ててよかったです。

ピーター・クラモフスキー 監督(FC東京)
非常に残念な結果になり、痛みを感じています。勝ちたい気持ちで試合を戦いましたが、届きませんでした。千葉にはおめでとうと伝えたい。タフな試合でしたし、J2というカテゴリーの相手との対戦でしたが自分たちには厳しい戦いになりました。選手たちは出せるものを全て出して戦ってくれました。非常に悔しいですが、次の試合に向けて時間もありません。団結して、素早く切り替えができればと思います。

松木玖生 選手(FC東京)
先制点を入れてから、全体が少し間延びしてしまいました。プレスをかけて奪うところも限定できなかったですし、その中でディフェンスラインとボランチの間が徐々に空いて、自分たちとボランチの間をコンパクトに保つことができませんでした。(先制ゴールを)勝利につながる得点にしたかったですし、個人としても決められるチャンスがあと1、2本あったので、そういうところを決めていきたいです。

【1回戦】5月25日(土)、26日(日)[予備日:5月29日(水)]
【2回戦】6月12日(水)[予備日:6月19日(水)]

【3回戦】7月10日(水)[予備日:7月17日(水)]
【ラウンド16(4回戦)】8月21日(水)[予備日:8月28日(水)]
【準々決勝】9月18日(水)[予備日:9月11日(水)、25日(水)]
【準決勝】10月27日(日)
【決勝】11月23日(土)

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