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伊賀FCやAハリマなどなでしこ1部チームが4回戦へ 皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会
2022年12月11日
皇后杯 JFA 第44回全日本女子サッカー選手権大会は、12月10日(土)に3回戦の4試合を実施しました。兵庫県立三木総合防災公園 陸上競技場では、なでしこリーグ1部の3チームと、唯一勝ち残っている高校チームが4回戦進出を争いました。
ピックアップマッチ1
伊賀FCくノ一三重 1-1(前半0-0、後半1-1、延長前半0-0、延長後半0-0、PK6-5) 愛媛FCレディース
なでしこリーグ1部で準優勝の伊賀FCくノ一三重(なでしこ1部/三重)と同11位の愛媛FCレディース(なでしこ1部/愛媛)の対戦は、セットプレーで得点が生まれる接戦となりました。
今シーズンの対戦成績は伊賀FCの1勝1分けですが前半は愛媛Lが攻め込み、18分に藤澤和心選手のシュートがゴールポスト右をたたき、前半終了間際にも桜井由衣香選手のシュートがわずかゴール右に外れ、サイドから伊賀FCを崩します。
すると56分、愛媛Lの大宮央選手が蹴った右CKのボールを、伊賀FCのGK藤田涼加選手が一度は触りますが、愛媛Lの平塚万貴選手が押し込みゴール。平塚選手の3試合連続ゴールに愛媛Lベンチと観客席が沸きました。伊賀FCはポジションチェンジをしながら、失点後に沖野くれあ選手を投入し前線を活性させ、同点としたのは83分。宮迫たまみ選手が蹴ったFKのボールをつなぎ、最後は西林里恵選手が1-1としました。
延長戦では伊賀FCがCKを多く得るも、ゴールは生まれずPK戦へ。伊賀FCのGK藤田選手が愛媛Lの1人目の平塚選手のPKをセーブし、愛媛Lの7人目の上村彩華選手のPKが左に外れると、続く伊賀FCの7人目の森仁美選手がPKを決めて試合終了。PKスコア6-5で伊賀FCが4回戦に進みました。
ピックアップマッチ2
ASハリマアルビオン 2-0(前半0-0、後半2-0) 岡山県作陽高校
なでしこ1部で3位のASハリマアルビオン(なでしこ1部/兵庫)と、3回戦に唯一勝ち残った高校チームの岡山県作陽高校(中国4/岡山)の対戦は、AハリマOGの小野鈴香監督と作陽高を強豪に育てた池田浩子監督の女性指導者同士の顔合わせとなりました。
Aハリマはなでしこ1部で見せた高い得点力を武器に序盤から攻め、9分の千葉園子選手のループシュートがゴールポスト左に当たります。15分にも千葉選手がシュートを放ちましたが、作陽高は石田小桜選手の素早いカバーリングでしのぎました。その後も攻めるAハリマに対し、作陽高は高い集中力で守り高校1年のGK石田ひなは選手の好セーブも光って0-0が続きました。
しかし、Aハリマの小野監督が井之脇朱音選手を投入すると69分、左サイドを突破した井之脇選手のクロスから千葉選手が頭で合わせて2試合連続ゴール。その8分後には同じく途中出場の武田裕季選手が蹴った左CKのボールに、吉田紫穂選手がヘディングシュートを放ち、Aハリマがリードを広げました。
最後まで運動量が落ちない作陽高は、中野琴音選手らが度々シュートを放ちますがゴールは遠く、2-0で勝利したAハリマが4回戦に駒を進めました。
監督・選手コメント
FW #11 小川志保 選手(伊賀FCくノ一三重)
前半で押し込まれて悪い流れが続きましたが、そこでみんなが耐えてくれました。多くチャンスをつくった後半や延長戦でゴールを決め切れず、PK戦までもつれ込みながらでも最後に勝ち切れて良かったです。(4日前に)コロナ陽性者が4名出てしまう状況でしたが、ここに来た選手たちでカバーし合って勝てたのは大きいです。次のちふれASエルフェン埼玉(WE/埼玉)戦は自分たちの実力を試すいい機会なので、またみんなで全力で戦いたいです。
徳永尊信 監督(愛媛FCレディース)
前半はボールを動かして決定機も多くつくりましたが、今振り返ってみると、その時間帯で得点が取れていたら、もっと有利に試合を進められたのかなと思います。延長戦以降も想定して準備してきましたが、敗退となり残念です。実力がある伊賀FCに対してボールをコントロールして進めることができましたし、今シーズンはコロナの影響があり前線の選手に離脱者が出ましたが、若手も育っているのでそこが来シーズンにつながればと思います。
FW #7 井之脇朱音 選手(ASハリマアルビオン)
難しい前半でしたが1点が入れば流れも変わると思ったので、とにかく前へゴールに向かう意識で出場しました。(先制点のアシストは)ゴール前に千葉選手が入ってくれると信じていたし、それが見えていたので、うまくクロスを上げられました。ゴールにつながったのでよかったです。次のINAC神戸レオネッサ(WE/兵庫)との兵庫ダービーでは、チャンスは少なくなると思いますが、それをしっかり決め切れるようにしたいです。
池田浩子 監督(岡山県作陽高校)
相手の陣形や出方がポイントでしたが、選手たちも良く理解してハードワークしたので、0-0で後半につなげられました。後半も我慢して1点を取る形になり始めたときに、相手の縦の速さにスライドが間に合わず失点しました。しかし作陽高らしさを選手たちが突き詰めてくれたと感謝しています。全日本高等学校女子サッカー選手権大会に向けて良いイメージづくりができたので、しっかり点を決め切るところを積み上げていきたいです。
開催期間:2022年11月26日(土)~2023年1月28日(土)
【1回戦】11月26日(土)、27日(日)
【2回戦】12月3日(土)、4日(日)
【3回戦】12月10日(土)、11日(日)
【4回戦】12月17日(土)、18日(日)
【準々決勝】2023年1月15日(日)
【準決勝】2023年1月22日(日)
【決勝】2023年1月28日(土)
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